洗ったウィッグを、いつもの髪と同じようにドライヤーで乾かしてよいのでしょうか。答えは製品の毛材と取扱いによって異なるため、一律には決められないです。「人工毛だから全部だめ」「人毛が入っているから大丈夫」と分けるより、手元の商品名に合う説明を確認する方が確実です。
最初に探すのは、ウィッグの商品名
購入時の説明書、箱、購入履歴などから商品名や品番を確かめます。内側のタグに情報があっても、形を無理に裏返したり、タグを引っ張ったりせず、分かる範囲で確認してください。フルウィッグか部分ウィッグかという形だけでは、熱を使えるかは決まりません。
次に見るのは毛材表示と、その製品のお手入れページです。「人毛」「合成繊維」「ミックス」という大きな分類を見つけたら、それで判断を終えず、乾燥の欄まで進みます。商品紹介にある「耐熱」の言葉も、温度や使える道具、方法と一緒に読む必要があります。
同じメーカーでも、乾かし方は一つではない
アデランスの毛材別お手入れ案内では、独自の一部の合成繊維について自然乾燥またはドライヤーを案内する一方、モダクリル・ポリエステルの項目では室内の自然乾燥とし、ドライヤーを避けるよう案内しています。これは同社の該当製品についての説明です。別メーカーの同じ素材名へ、そのまま使い方を移さないでください。
同社の案内には、人毛の乾燥と、その後のスタイリングを分けた説明もあります。つまり「ドライヤーが使える」と書かれていても、洗った直後から高温で一気に乾かしてよい、と読み替えることはできません。乾燥と形を整える工程を分けて読むと、確認する場所がはっきりします。
洗う前に、乾かす場所まで決めておく
ウィッグを洗い始める前に、説明書で必要なケア用品と乾燥方法を確認します。自然乾燥が指定されているなら、指定のスタンドなどを用意し、次に使う予定まで余裕のある日に手入れを組むと、途中で急いで熱を加えたくなる場面を減らせます。
タオルで水気を取る場合も、その製品の手順に沿って扱います。一般の髪用の記事の「濡れたまま寝ない」「早く乾かす」といった言葉を、取り外したウィッグへそのまま当てはめる必要はありません。自分の髪と、毛材や土台でできた製品とは、扱いの前提が違います。
ドライヤーが使用できる製品でも、指定の温度・風量・距離などを確認してください。短時間なら大丈夫と熱風を近づけたり、濡れた状態で強く引いて形を直したりしないようにします。指示が見当たらなければ、購入店へ商品名を伝え、「洗った後の乾燥に使ってよいか」と具体的に尋ねましょう。
次に選ぶなら、見た目と手入れを一緒に比べる
購入前には、試着したときの色や長さだけでなく、自宅で洗えるか、乾燥に使える道具は何か、スタンドや専用ケア用品が必要かも聞いてみます。普段の暮らしに合う手入れかどうかは、使い続けるうえで大切な比較点です。
出張や旅行に持っていく予定なら、旅先で急いで洗う必要がないかも考えておきます。「お店で洗ってもらう」「帰宅後に手入れする」など、自宅で全部を担わない選択肢があるかを購入店に尋ねてもよいでしょう。サービスの有無や条件は店ごとに確認してください。
すでに縮れや形の変化が気になる場合は、熱を追加して直そうとせず購入店へ相談します。また色を変えたいときの判断は、部分ウィッグにいつもの白髪染めを使う前の確認へ。大切な道具を長く楽しむために、分からないところを試すのではなく、聞いて確かめる手入れを選びましょう。