執筆:KIWABIヘアケア編集部
抜け毛の診察で医師が髪を軽く引くのは、髪の抜け方などを確認するためです。ヘアプルテストと呼ばれる検査は、問診や頭皮の観察と合わせて使う手がかりの一つ。家で同じように引いて、本数だけで病気を決めるためのものではありません。
髪を引く確認と、頭皮を見る診察は別の手がかり
髪が減るのを心配して受診したのに、髪を引かれると驚くかもしれません。米国皮膚科学会は、脱毛の診察では経過を尋ね、頭皮などを調べ、髪を軽く引く確認も行うと説明しています。髪がどう育っているか、切れやすさがないかを調べる手がかりになります。
ヘアプルテストは、髪を引いたときの抜け方を評価する検査です。頭皮を拡大する観察や、組織を採取する生検とは役割が違います。すべての人に同じ検査を順に行うわけではなく、症状に応じて医師が必要性を判断します。
「今日は何を確認する検査ですか」と聞いて構いません。頭皮に痛い場所や傷がある場合は、触られる前に伝えておきましょう。説明が分からなければ、いったん確認してから進めてもらうこともできます。
検索で見つけた本数を、自己判定に使わない
この検査には、正常範囲や検査前の洗髪条件を検討した研究があります。2017年の研究では181人を対象に調べていますが、洗髪やブラッシングの習慣は自己申告で、条件を統一した試験ではありません。一つの研究の数値を、そのまま自分の診断基準にするのは適切ではありません。
家で繰り返し引っ張って「今日は何本」と確認するより、診察での結果が何を意味するのかを聞きましょう。「これだけで原因が分かるのですか」「ほかの所見と合わせるとどう考えますか」という質問なら、検査の限界も確かめられます。
抜け毛には原因が重なっている場合もあり、必要に応じて別の検査を行うことがあります。一本の毛や一回の結果から、治療の要否まで自分で決めないことが大切です。
受診前は、洗髪を勝手に止めず確認する
検査を受けるつもりで何日も髪を洗わずに待つ必要があるのか、迷うこともあります。洗髪条件を扱う研究はありますが、同じ日に別の頭皮観察をする場合もあります。受診先から準備の案内があればそれを優先し、不明なら予約時に尋ねてください。
- 前日・当日は普段どおり洗髪してよいか
- 整髪料や頭皮用の薬はどう扱うか
- 検査後は何に注目して経過を伝えればよいか
薬を自己判断で中止したり、検査のために強く洗ったりするのではなく、使っているものを伝えて確認します。いつから気になったか、急な変化か、頭皮症状があるかを短くメモしておくと、説明もしやすくなります。
まとめ:ヘアプルテストは診察の手がかりです。本数を自分で増やして調べるより、今回の目的、結果の意味、次に見る変化を聞いて帰りましょう。
出典・編集について
編集:KIWABIヘアケア編集部/確認日:2026年10月30日。本記事は一般的な情報です。個別の診断や治療、医療機関からの指示に代わるものではありません。