研究では白髪の割合をどう調べる?|「白髪スコア」の数字を読む

白髪について調べると、「白髪が何%」「スコアがいくつ」という数字に出会うことがあります。数字なら見た目の印象より正確そう。でも、まず知りたいのは、その数字をどうつくったのかです。

研究の白髪スコアは、決められた場所を調べ、決められたルールで点数にしたもの。頭全体の白髪の割合や、自分の髪の『よしあし』をそのまま表すわけではありません。一つの論文を手がかりに、数字の読み方を見てみましょう。

頭全体を見る代わりに、場所を決めて調べる

2016年に発表されたSingalらの研究は、20歳より前に白髪が生え始めた52人を対象に、Graying Severity Score(GSS)という評価方法を提案しました。

頭を前方、頭頂、左右の側頭、後方の五つの領域に分け、それぞれ白髪の多い場所の小さな範囲を撮影し、白髪と黒髪を数えています。見えている白髪を思いつくまま数えたのではなく、調べる場所と範囲を決めているのが特徴です。[1]

合計点と、白髪の割合は別の数字

この方法では各場所の白髪の割合を段階別の点数に置き換え、五か所分を足します。合計の上限は15点です。[1]

ここで「10点」と書いてあっても、「頭全体の10%が白髪」という意味にはなりません。たとえば、五つの場所をそれぞれ二点と評価したなら、合計は十点。足したのは割合そのものではなく、段階を表す点数だからです。

割合を点数にまとめると、結果を並べやすくなる一方、細かな違いはひとまとめになります。数字の単位が「%」なのか「点」なのかを見るだけでも、読み違いを減らせます。

一つの研究から、自分の正常値は決まらない

研究では二人の評価者の結果がよく一致しましたが、著者らは、より大きな集団での検討が必要だとしています。[1]この研究の対象は限られており、すべての年代の日本人に当てはまる基準を示したものではありません。

また、評価方法をつくる研究と、白髪を改善する方法を試す研究は別の話です。測るための道具が紹介されたことを、特定の化粧品や食べ物で白髪が減る証拠に読み替えないようにしましょう。

数字を見たら、三つだけ確かめる

研究紹介の図やグラフを見たときは、「誰を調べたか」「どこを調べたか」「割合か、点数か」の三つに目を向けてみてください。細かな計算を覚える必要はありません。

白髪の見た目は、お手入れを選ぶ手がかりの一つです。けれど、研究用の点数を自分につけて、毎朝採点する必要はありません。数字の背景が分かれば、見出しだけに急かされず、自分のペースで情報を選べます。

日々の変化との付き合い方は、白髪の本数を毎日数える必要はある?でも紹介しています。

参考資料

[1]Singal A, Daulatabad D, Grover C. Graying severity score: A useful tool for evaluation of premature canities. Indian Dermatology Online Journal. 2016;7(3):164–167. doi:10.4103/2229-5178.182372. 本文は評価方法とその限界の紹介であり、自己診断や治療の推奨ではありません。

編集:KIWABIヘアケア編集部

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