白髪染め売り場の「ブリーチ」は何をするもの?|脱色剤・脱染剤の表示を読む

白髪を明るい茶色にしたくて商品を探すと、「ブリーチ」「脱色剤」「脱染剤」という言葉が目に入ります。似た言葉ですが、髪にもともとある色素と、以前のカラーで入った染料は同じではありません。どの商品を買うか決める前に、何の色を変えたいのかを分けてみましょう。

髪の色には、元の色素と染めた色がある

まだ染めていない黒髪の色と、白髪染めで暗くなった部分の色。同じように暗く見えても、その背景は違います。花王は、ヘアカラーを繰り返すとメラニンは脱色される一方、以前に入った染料はあまり脱色されないと説明しています。「今の色が暗い」という見え方だけでは、必要な対応は決まりません。

ここで白髪の量を細かく数える必要はありません。最近伸びた根元、カラーを繰り返した中間から毛先、それぞれにどんな履歴があるかを思い出します。根元の白い毛が気になるのか、毛先の暗さを変えたいのか。それだけでも、欲しい仕上がりの伝え方が具体的になります。

脱色剤と脱染剤は、何を対象にする?

日本ヘアカラー工業会の分類では、脱色剤は髪を明るくする製品、脱染剤は髪に残ったヘアカラーの色を取るときに使う製品として紹介されています。いずれにも「ヘアブリーチ」という通称が使われます。だから、売り場の大きな商品名だけで、染めた色を取れると判断しないことが大切です。

この違いは、どちらが強いかをランキングするためではありません。目的が違うものを同じだと思って選ばないための区別です。商品名に「明るく」と書かれていても、今の自分の髪にどう仕上がるかは、商品説明と髪の状態の確認が必要です。

また、脱色剤・脱染剤を使えば、好きな茶色に自動的に仕上がるわけではありません。色を取り除くことと、希望の色を入れることは別の工程として考えます。自分で工程を組み合わせる前に、美容室などへ相談しましょう。

「元の白髪に戻す消しゴム」ではない

資生堂のFAQでは、暗く染まった髪をすぐに明るい色へ染め替えるのは難しく、脱染剤タイプのブリーチも、誤った使用や短い間隔での使用で髪を傷めるおそれがあると説明しています。色を消して最初の状態に戻すような、簡単なやり直しとは考えないでください。

新しく伸びた根元と、染料が残る毛先の条件が違えば、一度の操作で同じ結果になるとは限りません。「明るい色の白髪染めを重ねれば、全体が明るくなるはず」と購入を重ねる前に、これまで何を使ったかを整理する方が近道です。

頭皮に刺激や異常がある場合は、色の相談より先に使用をやめ、必要に応じて医療機関へ相談してください。薬剤の種類を替えれば使える、と自己判断しないようにします。この読みものは、脱色・脱染の手順や、連続して使う日程を提案するものではありません。

次に選ぶ一本は、何をしてほしいもの?

購入前の問いは、「今ある暗い色を変えたい」「伸びた白髪だけを着色したい」「今日は一時的に目立ちにくくしたい」のどれに近いでしょうか。似た売り場に並んでいても、同じ役割の商品ではありません。目的が決まると、比較しなくてよいものも分かります。

美容室へ相談するときは、使った商品名・色・時期と、明るくしたい場所を伝えます。箱が残っていれば写真で十分です。知らない用語を覚えてから予約する必要はありません。「毛先はこの暗さが残り、根元は白く見える」と、見ている状態のまま伝えられます。

カラートリートメント同士の色替えを考えている場合は、前の色が残る髪での確認事項も参考にしてください。髪色を変える楽しみを、急いで買い足すことと切り離しておくと、今の髪に合う選択を落ち着いて相談できます。

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