白髪が黒髪より平均的に速く伸びたとする研究報告はありますが、すべての人・すべての白髪に当てはまる決まりではありません。研究で比較した集団の平均値と、自分の髪一本の変化を分けて考えることが大切です。[1]
研究で分かったこと
2011年に発表された研究では、白髪と色素のある毛を比較し、研究対象となった集団では白髪の成長速度が平均的に高く、毛径も大きかったと報告されています。ここで重要なのは、「研究で平均差があった」ことと「自分の白髪が必ず速く伸びる」ことは同じではないという点です。[1]
| 研究から読めること | 研究だけでは決められないこと |
|---|---|
| 調べた集団で白髪と色素毛の平均値に差が見られた | すべての年齢・髪質で同じ差が出るか |
| 成長速度や毛径を比較した | 特定の一本が次の月も同じ速度で伸びるか |
| 白髪の生物学を考える手掛かりになる | 食事・頭皮刺激・化粧品で速度を自在に変えられるか |
研究だけでは分からないこと
この結果を「黒い色を作らない分、伸びる力に回る」と説明する根拠にはできません。観察された差と、その原因が解明されたことは別です。研究で示されていない仕組みを、もっともらしい理由として足さないことが大切です。
白髪には加齢や遺伝的要因などが関係します。特定の栄養素、マッサージ、化粧品を「白髪を黒く戻す」「成長速度を正常化する」と一般化することもできません。[2]
「伸びた」と感じたときの確認方法
白髪を染めていると、根元に現れる色の差で伸びた部分を見つけやすくなります。成長速度を自分で比較したいなら、最後に染めた日を記録し、同じ分け目・照明・撮影距離で写真を残します。
- 染めた日またはカットした日を記録する
- 毎回同じ分け目で撮影する
- 濡れた髪と乾いた髪を混ぜて比較しない
- 「白髪が増えた」「根元が伸びた」「分け目が変わった」を分けて考える
一度鏡を見て目立ったという印象だけでは、成長速度が変わったかどうかまでは判断できません。
次の美容室までに見える根元を整えたい場合は、次の美容室までの根元の整え方を比較するをご覧ください。
目立つ白髪への対処
数本なら分け目や髪型でなじませる、一時着色料で部分的にカバーする、広い範囲なら染毛料・染毛剤などを比較する方法があります。白髪を抜いても白髪が生じる仕組みは変わらず、繰り返す抜毛は避けます。[2]
よくある質問
研究に差があるなら、白髪は必ず早く伸びますか?
いいえ。集団の平均値から個人の一本一本を断定できません。年齢、部位、毛周期、測定条件などを分けて考えます。
白髪だけ頻繁に切れば伸びる速度は遅くなりますか?
毛先を切ることと、毛包で作られる毛の成長速度は別です。見た目を整える目的でカットすることはできますが、速度を変える方法とは考えません。