1.リセマラとは?
リセマラとは、「リセット&マラソン」の短縮形です。ソーシャルゲームは、インストール直後に、そのゲームに夢中になってもらうためにボーナスを奮発します。通常、インストール直後はかなりのレアキャラもできることが多いのですが、「引き(運)」が悪いと、あまりよいカードが引けないことがあります。
そのため、自分の思い通りのカードを引いて、その後のゲームを有利に進めるために、インストールをやり直す行為が当たり前になっています。アンインストールと再インストールをくり返すこの行為を、リセットマラソン通称リセマラと呼ぶのです。
リセマラは最近生まれた行為のように思えますが、実はソシャゲの前からあるゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズなども、初期装備や初期宝箱の引きをよくするため、プレイ開始直後にリセットをしてやり直す行為はあったとされます。
2.リセマラ世代とは?
そうしたドラゴンクエストを代表とするゲームの「リセットすればなんとかなる」という考え方を「ゲーム脳」や「リセット世代」と呼んで久しいですが、リセマラ世代はさらに一歩先を進んでいます。
リセマラ世代は、「引き」を最も重視する世代であり、同時に一歩進んで「自分にとって最適な環境を引くまで、いくらでも乗り替えていく」価値観を持ちます。その考え方を代表する言葉が『配属ガチャ』『上司ガチャ』といったフレーズです。
『配属ガチャ』『上司ガチャ』とは、会社勤めをする際の、配属や上司といった、不確定要素に対して、『ガチャ』つまり「何が出るかわからないゲームのガチャガチャ」に近い感覚を持っているということになります。配属や上司を、リセマラ世代は自分ではどうしようもない運命に翻弄されるゲームであり、さらにガチャである以上は、リセマラによる引き直しができる、ととらえているのです。
ようするに、自分がもっとも力が発揮できる配属先や上司を引き当てるためならば、転職もいとわず、退職だってできる、ということなのです。実際、「この会社に一生勤める」という価値観は若者の中にはもはやなく、転職やフリーランスを前提としたキャリアを描いている人が当たり前になっています。
3.ソシャゲからの影響


綺和美では、保護者アンケートを行いました。子供へのソシャゲからの影響を、親としてどう感じているか聞いてみたのです。
もっとも懸念されるのが「スマホを四六時中触りたがる」という影響です。一方で、そうした影響を肯定的にとらえるかどうかは、周囲次第なところがあります。ソシャゲから良い影響をもらっていると考える保護者は、「お金に関する教育の不足」を感じるようです。
4.上の世代からみたリセマラ世代

上の世代から見ると、リセマラは異様な光景にみえます。しかし、自分たちも『ドラクエ』でゲームをリセットしたことがあるのではないでしょうか。ゲーム世代もまたアップデーとされており、今やゲームをしながら成長した世代が管理職以上になっています。
ただ、価値観がまったく違うので、「がんばれ」という言葉がかなり響かなくなっています。なぜなら、リセマラを行うこと自体が、すでにリセマラ世代にとっては「がんばっている」ことになるからです。なので「がんばれ」といわれても「もう十分がんばっています」ということになり、上の世代と食い違うばかりです。
ただ、上の世代も、その上の世代から「ゲーム世代」「イマドキの若者は」といわれてうっとうしく感じたように、リセマラ世代もまた、いろいろいわれることを嫌がります。もしかしたら、いつの時代も、上の世代と若者世代は対立するのかもしれません。
5.経営者・管理職の悩み

今や嫌なことは耐えずに逃げ、自分が力を発揮できる環境を引き当てるまでリセマラ転職も平気ですし、無職になることだってとりたてて恥ずかしくない時代になりました。そこで経営者やマネージャー・管理職が、リセマラ世代と付き合うにはどうしたらいいのでしょうか。
●社員が定着しない
●強くいうと辞めてしまうのでマネジメントが難しい
など、今までにはなかった悩み、あるいは、あまり取り上げられることが少なかった悩みが、とても多く浮き上がってくるのです。
6.「承認欲求を満たす」という手も
そして、リセマラ世代の大きな特徴として、「承認欲求がとてつもなく強い」というのがあります。物質的に満たされて育ったものの、これからの未来に希望があまり持てず、さらに上が詰まっているリセマラ世代は、精神的に満たされていない世代でもあります。
精神的に満たされていないのと、SNSが人生に欠かせないほど浸透しているので、人からいいねと思われたいという欲が非常に強いといえます。なので、上司や経営者としては、よく褒めてあげることが大切なのではないでしょうか。
●成長した
●やる気を見せた
●成果が出た
●お客様からポジティブなフィードバックがあった
などのとき、上の世代以上に褒めてあげると、心が満たされて、一緒の方角を向けるのではないでしょうか。承認欲求は不遇な世代ほど強いですが、リセマラ世代はSNSに強いので、どうすれば「自分が優秀そうに見えるか」のプレゼンが圧倒的に上手いです。そうした部分を否定ではなく肯定的にとらえることで、リセマラ世代に活躍してもらえるのではないでしょうか。
マネジャーとしてリセマラ世代に相対するとき、悩みは尽きないことだろうと思います。少しでも彼らを理解し、近付いていくために、白髪染めをきちんとして、あまり「目上感」を出さないようにしてみるのはいかがでしょうか。白髪染めのトリートメント『Root Vanish』なら、多忙なビジネスパーソンでもお風呂で白髪が染まって、とても便利で、染め上がりもナチュラルで不自然さはありません。リセマラ世代との付き合いに悩むミドル世代におすすめですよ。
【本記事の要約】 綺和美(スリーエム株式会社)は、若者を表す「●●世代」に関して新たに「リセマラ世代」を提唱しました。この世代は、ソーシャルゲームに由来する「リセット&マラソン(リセマラ)」という習慣に基づき、自分に最適な環境や状況を求めて転職や環境変更を繰り返す傾向にあります。「配属ガチャ」や「上司ガチャ」という言葉が象徴するように、リセマラ世代は運命に翻弄されながらも自分の力が最大限に発揮できる場所を探し続けます。転職やフリーランスという選択肢が一般的になり、「この会社で一生働く」という価値観はもはや過去のものとなっています。 ソーシャルゲームの影響は、特に「スマホを四六時中触りたがる」という行動に現れ、親世代はその影響を懸念していますが、一定の教育的価値を認める声もあります。上の世代から見ると、リセマラは理解し難い行動に見えるかもしれませんが、ゲーム世代から成長した管理職以上の世代も同様に「がんばれ」といった言葉が響かなくなっていることを指摘しています。 経営者や管理職は、リセマラ世代に対して新たな悩みを抱えており、社員が定着しない、強く言うと辞めてしまうといった問題に直面しています。そのため、リセマラ世代の承認欲求を満たすことが重要であり、成果や努力を認めることで、彼らのやる気を引き出すことが求められています。リセマラ世代は、SNSを駆使して自分を優秀に見せることが得意なため、その特性を理解し、肯定的に受け入れることが有効です。 最後に、リセマラ世代との接し方として、上司や経営者が「目上感」を出さず、白髪染めトリートメント『Root Vanish』を活用して、忙しいビジネスパーソンでも自然に白髪を染めることを提案しています。このアイテムは、ミドル世代のリセマラ世代との関係構築にも役立つとされています。 |