家で同じように再現したくて一生懸命シャンプーしてみても同じようにはいかず、なかなかうまく行かないと言う方はかなり多いのではないでしょうか?
しかし、再現が難しいというのは実は思い込みで、ちょっとしたポイントを抑えてあげるだけで、あの時のようなモコモコの泡立ちが誰でも再現できます。
美容室で何か特別な薬剤やシャンプー剤を使用しているわけではありませんので、ご自宅でも取り入れることができるのです。
そこで今回は、シャンプーが泡立たない原因からその大切さや正しいシャンプー方法まで深彫りしてご紹介させていただきます。
1.シャンプーが泡立たない原因は?

はじめになぜシャンプーをしても泡立ちが悪くなることがあるのか、その原因からみていきます。
頭皮の皮脂汚れが多い
頭皮や地肌に皮脂や汚れが多いと、どうしても泡立ちが悪くなってしまいます。特に脂性肌の体質の方や夏場の暑い季節、運動などで汗をかいた後などの条件次第でさらに泡立ちが悪くなっていくのです。こういった場合は、シャンプーブラシで汚れをよく落とすといいかもしれません。
毎日シャンプーせずに2〜3日あける方などは、皮脂や汚れが蓄積しやすく酸化の原因ともなります。元からの体質の場合や、生活習慣の乱れやストレス食生活が原因で皮脂が過剰分泌してしまっているケースもあります。
スタイリング剤のつけすぎ
普段からヘアワックスやスプレーなどスタイリング剤を使用している方は特に当てはまるケースが多いのですが、皮脂や汚れの時と同じでスタイリング剤も油分を含むため、たくさん髪の毛に付着しているとシャンプーの泡立ちが悪くなる原因となります。
スタイリング剤はワックスだけではなく、へアオイルやバームのトリートメントにも注意が必要となってきます。
ウェットヘアが流行りだし、重ためのヘアオイルやバーム状のトリートメントのスタイリング剤の人気が急上昇し、その影響で泡立ちの悪さが気になる方が増えた一面もあるのです。濡髪などもおしゃれで可愛いのですが、過度につけすぎてしまうとシャンプーで落としきれなくなってしまい、結果泡立たずキレイに洗い流すことができず汚れや皮脂として残って蓄積してしまうのです。
予洗いが不足している
髪の毛の皮脂や汚れはシャンプー前の予洗いで、7割ほどは落とせてしまうとされています。シャンプー前に地肌から髪の毛までの予洗いが不十分だと本来落とせているはずの皮脂や汚れが流しきれないため泡立ちが悪くなってしまいます。
さっとシャワーで流すだけでは予洗いは全く足りていないのです。
髪質が撥水毛
元からの髪質のせいで泡立ちが悪くなってしまっている場合があります。髪質が撥水毛といって油分を多く含み水分や薬剤を弾きやすい性質を備えているのです。
このタイプの髪質の方は通常よりもカラーが染まりにくかったり、パーマのかかりが悪かったりといった特徴を持っています。人よりも念入りに予洗いなどかなりしっかりめにしないと対処が難しい髪質です。
泡立ちの悪いタイプのシャンプー
いつも使用しているシャンプーが元から泡立ちのよくないタイプのシャンプーの場合もあります。洗浄力が弱く泡立ちにくい成分になっているため、油分が多い方などが使用することで余計に泡立たなくてしっかりと洗えない原因となります。
2.泡立てることのメリット

泡立たない原因がわかった所で、なぜシャンプーは泡立てた方が良いとされているのか、シャンプーを泡立てることで得られるメリットについて解説させていただきます。
皮脂や汚れを浮かせて洗い流しやすくする
シャンプーはモコモコの泡で洗い上げてあげることで頭皮や髪の毛の皮脂や汚れを吸着して落としやすくしてくれる仕組みになっています。この時に泡立ちが足りていないと、皮脂や汚れを吸着しきれなくて地肌や毛穴に残ってしまい頭皮のベタつきや炎症など頭皮のトラブルへ繋がってしまうのです。
泡立ちはそれも防いでくれる大切な役割を担っているのです。
ムラなく洗える
泡立っていない状態のシャンプーを頭全体に広げようとするのは意外と大変です。しかし、モコモコの泡立ちのシャンプーであればしっかりと地肌から髪の毛まで満遍なく行き渡らせることができて、効率よく皮脂や汚れを落として洗っていけます。
頭皮や髪の毛の摩擦が抑えられる
シャンプーの泡立ちがいいと、地肌への摩擦や髪の毛同士に起きてしまう摩擦を泡がクッションの役割をしてくれ軽減することができます。濡れている状態の髪の毛は乾いた状態の髪の毛よりも摩擦やダメージに弱く、洗う時の摩擦から保護してあげる必要があるのです。
シャンプー剤の流し残しがしにくくなる
シャンプー剤はしっかりと泡立っていない状態の液体ですと、髪の毛や地肌に付着して流し残しやすくなってしまうことがあります。シャンプー剤の洗い残しがあるとかゆみやフケの原因にも繋がってしまいます。
シャンプーをする前にしっかりと泡立ててあげることで、シャンプー剤が残ってしまうことはかなりの確率で防ぐことができるはずです。
3.泡立ちが悪い時の対策

シャンプーの泡立ちが悪くて困っている方にオススメの対策を順番にご紹介させていただきます。
頭皮と髪の毛をしっかりと濡らして予洗いする
とても大切なポイントがシャンプー前の予洗いをしっかりと丁寧にすることです。頭皮と髪の毛には1日の皮脂や汚れがたくさん付着してしまっています。
それを落とすようなイメージであらかじめしっかりすすぎ、頭皮全体に水分を行き渡らせて上げることが重要となるのです。そこである程度の皮脂や汚れを落とすことができれば次のステップでシャンプーの泡立ちの良さが格段に変わります。
シャンプーの種類を変える
シャンプーの洗浄成分にはたくさんの種類があります。その中でも石油系界面活性剤や石けん系界面活性剤のように強い洗浄成分のシャンプーであれば、泡立ちも泡切れもよく使用感は好きな方が多いです。
しかし、これらの洗浄成分は髪の毛や頭皮に必要な皮脂までも根こそぎ洗い流してしまうので、乾燥やパサツキなど様々なトラブルの原因にも繋がってしまいます。
そこでマイルドな洗浄力のアミノ酸系がオススメなのですが、アミノ酸系シャンプーは泡立ちが少し弱い傾向があり種類によっては泡立てるのが難しいケースがあります。
髪の毛にいいからと選んだシャンプーが泡立ちに影響してしまっては元も子もありません。皮脂分泌が過剰な方は石油系界面活性剤や石けん系界面活性剤の使用をして丁度いい場合もあり、逆に洗浄力の弱いアミノ酸系が合わない場合もあります。
乾燥肌や敏感肌の方は避けたほうが無難ですが、脂性肌でどうしても泡立たない場合はためしてみるのもいいかもしれません。
乾燥肌や敏感肌の方でアミノ酸系のシャンプーで泡立たないとお悩みの方は、今お使いのアミノ酸系シャンプーの種類を変えてみることをオススメいたします。
一言でアミノ酸系といっても本当にたくさんの種類の商品があります。その中の同じアミノ酸系でも洗浄力や泡立ちの加減はそれぞれ異なっています。
自分にあった洗浄力の成分を見極めてあげることがとても大切なのです。泡立ちの良さに関わる成分の一覧はこちらです。
シャンプーする前にブラッシング
シャンプー前にブラッシングする方は少ないかもしれませんが、実は効果的なテクニックなのです。全体的にブラシでとかしてあげることによって、地肌や髪の毛に付着している汚れが浮かせることができます。
かたいデンマンブラシなどでは、頭皮を傷つけてしまう可能性があるのでクッション性のあるパドルブラシなどがあると安心です。地肌にブラシの先があたるので血流も促進することができて、一石二鳥にもなります。
頭皮環境を維持するためにも効果的で美髪にもいいので、習慣にすることをオススメいたします。
泡立ちが悪い時は一旦流して再度シャンプーする
これまでの対策をしても泡立ちが悪いと感じてしまう場合は、髪の毛や頭皮の皮脂や油分が多かったりスタイリング剤が残っている可能性がありあます。
この場合はシャンプーをなじませたら一旦シャワーで流してしまいます。流したら再びシャンプーを泡立てていくと、ある程度の皮脂や汚れが洗い流されてフワフワに泡立てることができます。
スタイリング剤などが落ちない場合は再度繰り返して泡立つようにベースを整えてあげて下さい。
ヘッドスパや頭皮のクレンジングシャンプーを使用する
毎日ではなくても美容室へ行った時にヘッドスパで今ある毛穴の皮脂や汚れを除去してもらったり、自宅で頭皮のクレンジングシャンプーを定期的に使用してあげることで普段のシャンプーの泡立ちがよくなります。
普段落ちしきれていない皮脂や汚れがある場合は、このタイミングでオフすることができるので頭皮環境も守ってあげることができます。
4.上手なシャンプーの仕方

美容室のときのような泡立ちで地肌までスッキリとキレイに洗い上げたい方のために、上手なシャンプーの仕方をご紹介していきます。
1.乾いた状態でクッションブラシで生え際から後ろへ向かってとかしていきます。この時に地肌へブラシの先が当たるようにします。そのまま頭全体行き渡るようにとかしていきます。(地肌や毛穴の汚れを浮かせていき、頭皮の結構促進にも効果的です)
2.ぬるま湯で地肌から髪の毛までしっかりとすすいで濡らしていって下さい。(ここで7割の皮脂や汚れを落とせるように念入りにすすいでいきます)
3.シャンプーを馴染ませてモコモコに泡立てていきます。(泡立たない場合は一度流して再度シャンプーしてください)
4.地肌から軽めに全体を洗ったら一度流していきます。
5.もう一度シャンプーしてここでもモコモコに泡立てていきます。
6.たくさんの泡で汚れを包み込むように、地肌や毛穴、髪の毛まで丁寧に全体を満遍なく洗いあげてください。
7.シャワーで流す際はシャンプー剤が残らないように気をつけながらすすいでいきます。
8.トリートメントは中間から毛先中心に馴染ませていきます。(根元付近はベタつきの元になるので避けてください)
9.少し時間を置いたら、耳後ろ、首周り、頭皮にすすぎ残しがないようにしっかりと流しきります。
なにも準備するものはいらず、このポイントを気をつけてあげるだけで美容室でシャンプーをするときのような気持ちのいい泡立ちを再現することができるのです。
5.まとめ
美容院での気持ちのいいシャンプーを自分で完全に再現するのは一見難しそうですが、大切なコツとポイントさえ抑えていれば自分でもできてしまうのです。
泡立たない原因はいくつかあるので自分には何が当てはまるのか、一つづチェックしてみていただいてその対策を講じた上で上手なシャンプーの仕方でご紹介した方法を実行して頂くことをオススメします。
その中でもシャンプーの見直しはとても効果的な場合が多いので、成分が自分にあっているのか、泡立ちはいいのか、髪質や体質にあっているものなのか是非色々と試してみてください。
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【本記事の要約】 美容院でのシャンプー後のサラサラ感や泡立ちの良さを自宅でも再現したいと考える方は多いですが、少しのコツを押さえることで、自宅でも美容院のような泡立ちを実現できます。シャンプーが泡立たない原因には、頭皮の皮脂汚れやスタイリング剤が影響している場合があります。特に皮脂が多いと泡立ちが悪くなりがちです。毎日シャンプーをしないと皮脂や汚れが蓄積し、酸化することもあります。スタイリング剤の過剰使用も泡立ちを妨げる原因となります。シャンプーの泡立ちが悪い場合、シャンプーブラシを使って汚れをしっかり落とすことが有効です。泡立ての重要性は、髪や頭皮をしっかり洗浄するためだけでなく、汚れを効率よく取り除くためにも大切です。正しいシャンプー方法を実践することで、泡立ちを改善し、頭皮をスッキリとケアすることができます。 |