敏感肌と脂性肌、どちらのスカルプケアが大変?頭皮改善の基本を紹介

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お肌にも脂性肌や敏感肌のように、人によって異なるタイプがあるように、頭皮にも人によって特徴が異なるタイプがあります。顔などのお肌は気にされて、お肌の特徴に合わせてしっかりとケアされている方が多いのですが、頭皮となると特徴に合わせたケアができていないケースがとても多くなります。
「スカルプケアって大変そう…」
「何をしたらいいのかわからない…」
「敏感肌と脂性肌のケアって違うの?」
このような様々な疑問のお声もよく耳にします。髪の毛のケアとは少し異なるスカルプケアですが、ケアをしていくには頭皮の知識から少しだけ知っておく必要があるのです。
そこで今回は頭皮の仕組みから、敏感肌・脂性肌のスカルプケアについてまで詳しくご紹介させていただきます。

頭皮の基本知識



頭皮は髪の毛の健康や、美しさに直結してくる重要な部分です。頭皮の構造や機能を理解しておくと、髪の毛のケアや頭皮環境の維持に役立ちます。まずは構造や機能からみていきましょう。

頭皮の構造


頭皮は一番表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層によって構成されています。
・表皮…表皮は頭皮の一番表面にあり、薄さが0,2mmほどしかないのですが、潤いを閉じ込めたり外的刺激から守りバリア機能としての働きがあるのです。
・真皮…表皮の次にあるのが、真皮となります。2mmの厚さで皮膚の大半を占めており、ハリなどにも関係の深い部分でもあるのです。血管や汗腺や皮脂腺などもあるため、体温調節や潤いを調整する機能も備えています。
・皮下組織…皮下組織は一番奥底にあり表皮と真皮を支えており、クッション性があるので、衝撃を吸収したり保温機能などの役割があります。脂肪細胞が多く含まれているので、エネルギーの貯蔵機能も担っているのです。
このように頭皮の構造はお肌の構造と同じ使用になっています。しかし特徴が少しだけ異なっており、皮脂腺や汗腺がお肌よりも多くベタつきやすかったり、水分を留めておく力が弱く刺激や乾燥に弱くバリア機能も低いのです。
表皮に関しては常にターンオーバーといい、お肌が新しいお肌に生まれ変わっており、4週間を目安に一番表面の皮が剥がれ落ち、下から新たな肌が押し上げられてくるようになっているのです。

頭皮の機能


・バリア機能
頭皮は皮脂腺から分泌されている皮脂で頭皮を保湿し、外部からの物理的な刺激や紫外線などから地肌を守っているバリア機能を備えています。このバリア機能があるからこそ、摩擦が軽減され潤いが維持しやすくなってくれるのです。
・温度調節
頭皮には多くの血管が存在しており、体温調節に重要な役割を果たしています。血管の拡張や収縮によって、体内の熱を放出したり保持したりと温度に合わせて調整してくれるのです。
・毛髪の成長
頭皮には毛根が存在しており、この毛根には毛母細胞という細胞分裂しながら、髪の毛を生成する細胞が存在しています。頭皮は髪の毛の健康や生成に直接関与しており、この状態によってこの先に成長してくる髪の毛の質が左右されてしまうのです。
頭皮の状態や血流によってこの機能は維持されており、いい頭皮環境を保ち血流を促し毛根にしっかりと栄養を行き渡らせると、ハリコシのある健康的な髪の毛が生成されるのです。
関連記事はこちら▼
頭皮の健康を保つための基本的なスカルプケア方法とは? 
参照:皮膚の構造と機能 - 17. 皮膚の病気 - MSDマニュアル家庭版

敏感肌・脂性肌の特徴は?


敏感肌や脂性肌と言われて自分がどれに当てはまるのか、中にはパッとしない方もいらっしゃいますよね。それぞれの肌タイプの特徴もみていきます。

敏感肌の特徴


敏感肌はとてもデリケートな頭皮の状態で、少しの刺激や摩擦でも負担となってしまい、赤みや炎症などの症状が出てしまいやすいタイプとなります。敏感肌の大きな特徴は以下のようなものがあります。
1.シャンプーやトリートメントで頭皮に合わないものがある
2.美容室でのカラーやパーマが染みる
3.頭皮が乾燥している
4.すぐ赤みが出る
5.カサカサの細かいフケが出る
敏感肌は元からお肌の弱い方もいらっしゃいますが、体調やホルモンバランスが乱れてしまい一時的に敏感となってしまっている場合もあります。不調で頭皮のバリア機能が低下してしまうと、普段気にならないような接触も刺激となってしまい症状が出てしまうのです。
敏感肌はシャンプーやトリートメントなど、頭皮に直接接触するものに反応してしまい、合わないものが配合されてしまっているとかゆみや炎症を起こしてしまうので注意が必要となります。
美容室での施術は、カラーやパーマなどの薬剤を使用する場面も多いので、より刺激となってしまう方が多いのです。

脂性肌の特徴


頭皮は皮脂の分泌の盛んな部位ではありますが、脂性肌タイプの方はさらに皮脂の分泌量が多くなってしまいます。脂性肌の大きな特徴は以下のようなものがあります。
1.頭皮を指で触るとテカテカして油っぽい
2.毎日シャンプーで清潔にしているのに、時間が経つと髪の毛がペタッとオイリーになる
3.頭皮ニキビや湿疹ができやすい
4.湿ったフケが出る
5.頭皮のニオイが気になる
正常の皮脂分泌の方でも、シャンプーをして数時間経つと、また皮脂が分泌してきてしまいます。脂性肌タイプの場合それがもっと過剰に分泌されてしまうため、すぐに頭皮が油っぽくなってしまい、前髪や根元付近の髪の毛がオイリーになりやすくなってしまうのです。
皮脂が多いとニキビや炎症の原因にも繋がりやすく、酸化してニオイも強くなるケースが多くなってしまうのです。
参照:毛髪にまつわるQ&A - 日本毛髪科学協会

敏感肌のスカルプケアの注意点


敏感肌の方に、スカルプケアをする上で注意して頂きたい点を、ご紹介させていただきます。
・洗浄力の強いシャンプーを使わない
シャンプーの内容は水と洗浄成分の界面活性剤の多くの割合を占めており、この界面活性剤の種類によっては、洗浄力が強すぎてしまうのです。ドラッグストアなどで並んでいるほとんどのシャンプーは洗浄力が強く、頭皮や髪の毛に必要な皮脂まで落としてしまいます。
主に洗浄力の強い界面活性剤は以下のようになります。
高級アルコール系…ラウレス硫酸〜、ラウリル硫酸〜
石鹸系…石けん素地、カリ石けん素地
オレフィン系…オレフィン(c14c-16)スルホン酸ナトリウム
成分表にこのような表記がある場合は、洗浄力の強いシャンプーとなるのでお使いのシャンプーを一度確認してみてください。
通常であれば問題なくお使いいただけるケースも多いのですが、敏感肌の方にとって皮脂をとり過ぎてしまうとバリア機能が低下してしまい、より悪化してしまう恐れがあります。必要な皮脂を残せるマイルドな洗浄成分を選ぶようにしてみてください。マイルドで優しく洗い上げてくれるのは以下のような界面活性剤となります。
アミノ酸系…ココイル〜、ラウロイル〜
ベタイン系…〜ベタイン
・スカルプシャンプーやマッサージを行うときは優しく
スカルプシャンプーを使って汚れを落とし、マッサージで血流を促進するケアは、スカルプケアとしてとても有効なケアです。しかしゴシゴシと力強くシャンプーしたり、グイグイと強い力でマッサージしてしまうと、デリケートな頭皮に負担を与えてしまいます。
爪を立てずに指の腹を使って優しくシャンプーをし、気持ちがいいくらいの力加減でマッサージしていってください。
・スカルプトリートメントやエッセンスでうるおいを与える
敏感肌の場合は特に頭皮に潤いが不足してしまっている方が多くなります。頭皮には水分と油分どちらも必要でバランスが大切となります。
頭皮の潤いを保つためにも、スカルプトリートメントやスカルプエッセンスを使って、頭皮にうるおいと栄養を与える必要があるのです。普段のトリートメントでは頭皮に塗布できないので、頭皮用のスカルプトリートメントを選んでみてください。

脂性肌のスカルプケアの注意点


脂性肌の方に、スカルプケアをする上で注意して頂きたい点を、ご紹介させていただきます。

シャンプーの泡立ちが重要


脂性肌の頭皮は皮脂がたくさん分泌されているので、どうしても1回目のシャンプーでは泡立ちが悪い傾向にあります。泡立ちがよくないままシャンプーを続行してしまうと、皮脂や汚れがきちんと落とせないだけではなく、頭皮や髪の毛に摩擦をあたえてしまい、ダメージも与えてしまう恐れがあるのです。
シャンプーの泡立ちがよくない場合は、一度シャワーで洗い流してしまい、再度シャンプーを使って泡立てていってください。弾力のある泡で地肌から洗うと、毛穴に詰まった皮脂汚れも浮かせ、洗い残しも少なくなるので手を抜かずに泡立ててください。

状況によってシャンプーの回数を変更


通常のタイプのお肌であれば、一日夜に1〜2回を目安にシャンプーをして、清潔な頭皮を保ちます。しかし皮脂の分泌の状態によっては、それだけでは追いつかない場合もあるのです。
頭皮を清潔に保つためにも、夜の一度では足りないなと感じたら、朝と夜の2回シャンプーして頭皮の皮脂を調整してあげましょう。季節や気温によっても皮脂の分泌量が変わってきてしまうので、頭皮の状態を見ながらシャンプーの回数を調整してあげてください。
判定に皮脂を落としすぎてしまっても、頭皮が乾燥していると勘違いしてしまい、さらに皮脂を分泌してしまうのでやり過ぎは厳禁です。

食生活にも注意


普段の食生活も、頭皮の皮脂の分泌に直結してきます。普段の食事で脂質の多いものばかりを摂取してしまうと、皮脂の分泌量が増加傾向になってしまうのです。普段からジャンクフードやファーストフードをよく食べる方は特に注意が必要となります。
皮脂の分泌を抑えるビタミンCを含む野菜やフルーツを、積極的に摂取するように心がけてみてください。
関連記事はこちら▼
脂性頭皮の対策とは?皮脂バランスを整えるスカルプケア方法を学ぼう 

正しいスカルプケア


正しいスカルプケアについては下記を参考にしてみてください。

スカルプシャンプー&トリートメント


1.ブラッシングで地肌全体をとかしていく。
2.ぬるま湯のシャワーで、地肌からしっかりと時間をかけて予洗いしていく。
3.シャンプーを適量出して地肌からモコモコになるように泡立てていく。
4.指の腹で優しく全体を洗っていく。
5.時間があるときは、優しくマッサージして血流を促していく。
6.シャワーで一度流していく。
7.スカルプトリートメントを適量出し、地肌を中心に指を滑らせるようにして馴染ませていく。
8.少し時間を置いて、すすぎ残しがないようにしっかりとシャワーで流していく。

スカルプエッセンス


1.清潔な頭皮に、使用していく。
2.髪の毛をわけ取り、地肌に直接スカルプエッセンスを塗布していく。頭全体にいきわたるように位置をずらしながら塗布していく。
3.指の腹で地肌に刷り込むようにして、馴染ませていく。
4.両手の指で頭を包み、円を描くようにしながらツボを刺激して行き渡らせていく。
関連記事はこちら▼
スカルプケアで大切な頭皮マッサージについて!具体的な方法を徹底解説 

まとめ


敏感肌も脂性肌も健やかな頭皮環境の維持が何よりも大切で、そのためには正しいケアを知っておくのが大切となるのです。ベースのケアは同じですが、それぞれの特徴に合わせてプラスαとしてタイプに合ったケアをしていっていただきたいのです。
大変さでいえばどちらも変わりませんので、習慣として自然とケアできるようになると頭皮環境も大きく変わっていくので、一度今行っているケアの方法を見直してみてください。
そんな頭皮タイプに合わせたケアを始めるなら、メディアや口コミでも好評の綺和美・スカルプケアシリーズがおすすめです。低刺激の天然植物由来成分を使用した無添加処方のスカルプシャンプーは敏感肌の方でも安心して使用でき、脂性肌の方にも適度な洗浄力で皮脂バランスを整えます。そして、ヘアエッセンスの併用で頭皮に潤いを与え、健やかな頭皮環境を維持します。定期購入で新規登録すると、お得な価格でお試しいただけますので、ぜひデイリーケアにご活用ください。






【本記事の要約】
頭皮にも脂性肌や敏感肌のようにタイプがあり、これに応じたスカルプケアが重要です。しかし、頭皮のケアはあまり意識されておらず、正しい方法が分からないという声も多く聞かれます。頭皮は髪の健康に直結しており、その構造は表皮、真皮、皮下組織の三層から成り立っています。それぞれが潤いやバリア機能、血行促進などの役割を担っています。脂性肌や敏感肌の頭皮にはそれぞれ適切なケアが必要で、敏感肌には刺激の少ない製品が、脂性肌には皮脂の調整ができる製品が推奨されます。正しいスカルプケアを行うことで、頭皮環境が整い、髪の健康も維持しやすくなります。スカルプケアの基本的なポイントや注意点を知り、自分の頭皮に合った方法を実践することが大切です。

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