実際は本当に白髪にも効果があるのでしょうか。
そこで今回は豆乳の効果についてから白髪の関係性まで詳しくご紹介させていただきますので是非最後までお付き合いください。
1． 白髪はなぜ生える？
豆乳との関係性の前に、そもそも白髪はどのようにして生えてくるのかという所からみていきます。
髪の毛の根元には毛母細胞と呼ばれる髪の毛を生成する細胞があり、ここから生成されたばかりの髪の毛は色がついていない真っ白な状態にあるのです。
毛母細胞の隣にメラノサイトと呼ばれるメラニン色素で髪の毛に色をつける細胞があります。そのメラニン色素を作るためにはチロシナーゼという酵素の働きが必要です。
なんらかの異常で、このチロシナーゼが減少したりメラノサイトが機能しなくなってしまい、髪の毛に色がついていない状態のまま生えてきてしまい白髪となってしまうのです。
2． 白髪の原因
白髪が生えるメカニズムはわかりましたが、このような現象が起きてしまう原因はなんなのでしょうか。白髪になってしまう原因もご紹介させていただきます。
老化
白髪になる代表的な原因の一つが老化が原因の白髪です。年齢を重ねていくと血流が滞りがちで必要な栄養が頭皮へ行き渡らなくなってしまいます。また老化によって毛母細胞やメラノサイトなどの細胞の機能も弱まったり停止してしまうため、白髪が増えてしまうのです。
ストレス
ストレスフルな現代社会において仕事や対人関係など、様々な所からストレスを過剰に受けてしまっている方も多くいらっしゃいます。人はストレスを過剰に抱えてしまうと自律神経を乱してしまったり、交感神経が優位になったりして血管が収縮してしまい血流が滞ってしまいます。
血流が悪くなってしまうと頭皮へ必要な栄養が届けられなくなってしまうので注意が必要です。
紫外線
紫外線はお肌によくないのと同様に頭皮にも悪影響を与えてしまいます。
紫外線を浴びると活性酸素が発生してしまい、毛根にあるメラノサイトを老化させてしまうのです。メラノサイトが老化して機能が低下してしまうと、毛母細胞から生成された髪の毛に色をつけることができなくなり白髪のまま成長してしまうのです。
病気
甲状腺機能低下症や悪性貧血などの病気が原因によってメラノサイトが正常に機能しなくなってしまい、白髪となってしまうことがあります。日頃から体調にも気をつけてチェックしておくと安心です。
栄養不足
頭皮へ必要な栄養が足りないと毛根のメラノサイトにも必要な栄養が届かなくなってしまいます。偏った食事をしていると頭皮や髪の毛に必要な栄養素が摂取できないため、バランスよい食事で様々な栄養素を摂取できるような心がけが大切です。
食事を見直せば白髪は改善する！意外な食生活のNGとは
3． 豆乳は白髪に効果がある？
豆乳は本当に白髪に効果があるのでしょうか。この答えは「豆乳は白髪に効果がある！」です。豆乳を飲む習慣のある方とない方でも長い目でみると違いがでてきます。
豆乳の効果
豆乳は大豆から作られており水に浸してからすりつぶし、さらに水を加えて煮詰めた液をこしたものです。豆乳には大豆タンパク質やイソフラボンの栄養素が含まれています。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするとされているので、抜けにくくハリのある髪の毛になりメラニン色素を増やす効果もあるとされています。
白髪だけではなく抜け毛や薄毛にも効果が期待できる点も嬉しいポイントです。
１日にどの位の量摂取すればいい？
大豆イソフラボンの１日の接種目安量は70〜75mgとされていて、豆乳に換算するとおよそ200ml（コップ１杯分）になります。健康によくて白髪や薄毛にも効果があるからといって、過剰摂取はあまりオススメできません。
体に何か異常がでるというよりも豆乳は高カロリーなため、過剰摂取してしまうとカロリーオーバーしてしまうので注意が必要なのです。
ちなみに、豆乳はビタミンB1が豊富で知られています。詳しくは下記を併せてご覧ください。
ビタミンB1の働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット
4． 白髪に効果のある飲み物
白髪に効果が期待できる飲み物はどんなものがあるのかも合わせてみていきます。
豆乳
先程もご紹介させて頂いた豆乳は大豆製品の中でも、イソフラボンが豊富に含まれているので効率よく栄養素として摂取できます。大豆などの豆類はチロシナーゼというメラニン色素を作り出すために必要な酵素が活性化するため、白髪に効果が期待できるのです。
ルイボスティー
ルイボスティーは抗酸化作用があり、加齢による白髪に効果が期待できるとされています。ルイボスティーには亜鉛や鉄やナトリウムなどのミネラルが含まれているため、髪の毛の生成にも有効です。
抗酸化作用の働きで体で発生する活性酸素を抑えてくれるので、酸化を防ぎメラノサイトを活発に機能させる効果があるのです。
青汁
実は青汁も白髪に効果があると言われています。青汁には亜鉛、ビタミンB、ビタミンE、ビタミンC、カルシウム、メラトニン、葉酸の栄養素が含まれています。そのため抗酸化作用も高く白髪にも効果的とされています。
ココア
ココアはカカオを原料として作られていて、テオブロミンという成分が含まれており血流を促す効果があり頭皮へ栄養が行き渡りやすくなるのです。またポリフェノールも含まれているため、髪の毛や頭皮の老化を予防できる効果もあります。
老化を予防できると白髪になる時期も遅らせられるのもポイントです。
5． 白髪を少しでも予防するヘアケア
白髪を少しでも防ぐためにできる方法もご紹介させていただきます。
お風呂上がりのケア
お風呂上がりはなんとなくでケアしてしまいがちですが、間違ったケアをしていると頭皮環境が悪くなってしまい、白髪の原因になります。
１．髪の毛の水分を柔らかいタオルで優しくしっかりと拭き取る。地肌付近に残っている水分も拭き取る。（自然乾燥してしまうと頭皮が余計に乾燥してしまうのと、頭皮が冷えて血管が収縮してしまい、血行が悪くなってしまうためすぐに乾かしてください。）
２．中間から毛先にアウトバストリートメントを馴染ませる。（頭皮のヘアトニックやエッセンスを使用する場合はこのタイミングで頭皮へ馴染ませておく）
３．地肌を乾かすようにドライヤーをあてる。（ドライヤーを近づけすぎて熱風を頭皮にあてすぎてしまうと、髪の毛だけではなく毛根がダメージを受けてしまい白髪の原因に繋がるので、ドライヤーは頭皮から20〜30cm離して使う）
４．根元付近がある程度乾いたら中間から毛先にもドライヤーをあてて乾かしていく。
５．８割程度乾いたら最後に冷風で仕上げる。（キューティクルが引き締まり形をキープしやすくなります）
頭皮マッサージ
頭皮のマッサージで頭皮の血行促進を定期的に行うと、毛根に栄養がしっかりと届き白髪の予防に効果的です。毎日ではなくてもいいので、時間のあるタイミングで取り入れてみてください。
１．こめかみに母指球をあてて軽く回しながら引き上げるようなイメージでほぐしていく。
２．生え際に両手の５本指をおき、回しながら上へ引き上げるように刺激して後方へ少しづつずらしながら同様に刺激していく。
３．首の付け根に左右の親指をあてて、押し合うようにしてほぐしていく。
４．生え際の真ん中の分け目あたりに人差し指を置き、頭頂部に向かって左右交互に刺激しながらずらしていく。
５．両手の指を全てを使って頭皮をつまむように、リズミカルにタッピングして頭全体に同様に行い、気持ちのいい部分を重点的に刺激する。
スカルプシャンプー＆トリートメント
スカルプシャンプー＆トリートメントはいつもお使いのシャンプー＆トリートメントの代わりに使ってあげるだけでできる頭皮ケアです。毎日使用してしまうと頭皮の皮脂を取り除き過ぎてしまう恐れがあるため、週に２〜３回ほどを目安にして取り入れてみてください。
時間がある時はスカルプシャンプー＆トリートメントの際に頭皮のマッサージを一緒に行うのも有効です。
１．乾いた状態の頭皮にクッションブラシなどで、頭皮全体をブラッシングする。（ホコリや汚れを浮かせる効果と、頭皮にも刺激になるので血行促進の効果もあります）
２．36〜38℃のシャワーで頭皮をすすぐイメージで予洗いしていく。（この段階で8割汚れは落とせるので念入りにすすぐ）
３．いつもお使いのシャンプーを適量出して、地肌からしっかりとモコモコに泡立てて軽く全体をシャンプーしていき一度シャワーで流す。（頭皮に油分が多いと泡立ちにくくいので、そんな時は一度流してからもう一度シャンプーを泡立ててみてください）
４．スカルプシャンプーを適量出して、モコモコに泡立てて全体をしっかりめにシャンプーしていく。
５．泡が消えたら水分とシャンプーを足しながら、再度泡を立ててモコモコの状態に戻す。
６．生え際に両指をそえて、円を描くように回しながら引き上げるイメージで刺激する。
７．耳周りに両手の４本指をそえて、円を描くように回しながらほぐしていき、少しづつ上へずらしていく。
８．頭のてっぺんの正中線を両手の４本指で左右から押し合うようにして、圧をかけていく。（生え際から頭頂部の間をほぐす）
９．首の付け根の脇に両手の親指をあててグリグリ回しながら刺激し、頭頂部へ向かって移動させていく。
10．両手の平で頭を左右からつつみ、圧をかけながら気持ちのいい位の力加減で上へ引き上げていく。
11．シャワーで地肌にシャンプーが残らないようにしっかりとすすいでいく。
12．スカルプトリートメントを手のひらに広げて、頭皮中心に馴染ませていく。
13．生え際に両手の指をあててそのまま頭皮から指を離さないように、頭頂部目指してグーッと滑らしていく。
14．耳後ろの生え際に４本指をそえて頭頂部まで滑らせるようにして上へずらしていく。
15．生え際の真ん中に人差し指をあてて、左右交互に頭頂部に向かって滑らせるようにして圧をかけていく。
16．シャワーで特に地肌や首元の流しにくい部分に、トリートメントが残らないようにしっかりとすすぐ。
6． まとめ
豆乳は手軽にどこでも入手でき、毎日の習慣としても実践しやすい飲み物です。豆乳を毎日飲んだからといって、すぐに効果を実感できるような即効性のあるものではありませんが、習慣として長期間摂取することで数年先の白髪に効果が期待できるのです。
過剰に摂取する必要もなく白髪に効果のあると言われている、他の飲み物と併用しながら上手に取り入れてみてください。
飲み物だけではなくご紹介したような毎日のヘアケアの積み重ねでも白髪を予防する効果があります。普段なんとなくシャンプー＆トリートメントしてさっと拭いてドライヤーで乾かして、特に意識することなく行ってしまっているヘアケアを少しポイントを抑えてケアしてあげるだけでも断然違ってきてしまうのです。
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マッサージなど自分でするのは難しいなという方は、スカルプシャンプー＆トリートメントをたまに使ってあげるだけでも効果が期待できます。マッサージは気になったタイミングなどで美容室でヘッドスパの施術を受ける方法も有効です。
自分のできることからヘアケアも見直して、白髪予防に是非力を入れてみてましょう。
| 【本記事の要約】 豆乳が美容や健康に良いとされる中、白髪にも効果があるのではないかという噂があります。実際、白髪の原因は毛母細胞がメラニン色素を作れないことによりますが、このメラニン色素を生成する酵素「チロシナーゼ」の減少やメラノサイトの機能低下が影響します。白髪の原因には老化、ストレス、栄養の不足などが関与しており、遺伝的な要因もあります。豆乳には女性ホルモンに似た成分が含まれており、ホルモンバランスを整える作用が期待できますが、直接的に白髪に効果があるかどうかは科学的に証明されていません。さらに、白髪を予防するためには食生活や生活習慣の見直し、ヘアケアの改善が必要です。 |
