シャンプー選びでは「頭皮を洗う」「髪の手触りを整える」「白髪に色を補う」を分けて考えましょう。洗浄用シャンプーを替えたり、好きな香りを選んだりすることと、白髪が生えるのを予防することは別です。まず困っているのが地肌の不快感なのか、毛先のパサつきなのか、白髪の色なのかを整理します。
目的を分けて選ぶ
| 困っていること | 選ぶときの視点 | 別に確認すること |
|---|---|---|
| 汗や整髪料を洗い流したい | 洗い上がり、使用量、すすぎやすさ | 洗った後につっぱりや刺激がないか |
| 毛先が絡む・まとまらない | コンディショナーなどの併用と仕上がり | 熱、摩擦、カラー施術の重なり |
| 白髪に色を付けたい | 白髪の着色を目的とする製品か | 色選び、使用前の試験、色移りの注意 |
| 赤み・強いかゆみ・抜け毛がある | 商品を買い足す前に原因を相談する | 皮膚科など医療機関への受診 |
洗う頻度は全員同じである必要はありません。髪質、皮脂、生活環境に合わせるというのが米国皮膚科学会の案内です。商品の名称より、実際の洗い上がりを見直しましょう。[出典:米国皮膚科学会・ヘアケアの基本]
成分名だけで良し悪しを決めない
「アミノ酸系」「石けん系」「高級アルコール系」は洗浄成分についての呼び方です。一方、「ボタニカル」は植物由来を示す言葉で、これらは同じ基準の分類ではありません。アミノ酸系成分とほかの洗浄成分を組み合わせた処方もあり、ひとつの名称だけで製品全体の刺激性や洗浄力を順位付けするのは避けます。
日本毛髪科学協会も、高級アルコール系という呼び名だけで危険と判断しないよう説明しています。「高級」は価格が高い、または品質が優れるという意味で読むものでもありません。[出典:日本毛髪科学協会・シャンプーについて]
天然由来・無添加は安全の保証ではない
天然由来・オーガニックというだけでアレルギーや刺激が起きないとはいえません。FDAも、由来ではなく製品の安全性を確認する必要があると説明しています。「何が配合されていないか」と「自分が使えるか」は別の確認事項です。[出典:FDA・オーガニック化粧品]
シリコーンの有無は仕上がりと一緒に考える
シリコーンを避けること自体を目標にするのではなく、絡まり、重さ、まとまりなど、自分が求める仕上がりで比較します。洗浄成分の種類からシリコーンの有無を推測せず、全成分表示を確認してください。化粧品による手触りの改善と、傷んだ毛髪が完全に元へ戻ることも同じではありません。
買う前と使用後の確認表
- 困っている場所を決める。地肌のべたつきと毛先の乾燥は分けてメモします。
- 過去に合わなかった商品を確認する。商品名と症状を残します。自分で原因成分を決めつける必要はありません。
- 製品の用途・全成分・注意事項を読む。着色タイプなら洗髪用品としてだけでなく、染毛料としての案内も確認します。
- 変更はひとつずつ。複数の商品を同時に替えると、使用感が変わった理由を追いにくくなります。
- 刺激が出たら中止する。慣れるまで我慢する、量を増やして様子を見る、といった使い方は避けます。症状が続く場合は商品名を伝えて受診してください。
フケの見た目だけで乾燥肌と決めたり、べたつくからと洗浄回数を何度も増やしたりせず、製品と使い方の両方を確認することが大切です。[使用中の異常について:日本化粧品工業会]
白髪が気になるときの選択肢
白髪の見え方を変えたいなら、着色を目的とするカラーシャンプーやカラートリートメントを検討できます。ただし、色を補うことと、白髪の発生を治療・予防することは別です。KIWABIではカラーシャンプーとカラートリートメントのそれぞれに使用方法を案内しています。併用すれば必ずよく染まると考えるのではなく、仕上がりと手順を確認して選びましょう。
よくある質問
敏感肌ならアミノ酸系を選べば大丈夫ですか?
成分の分類だけでは判断できません。全成分と使用上の注意を確認し、かぶれの経験や治療中の皮膚症状がある場合は、購入前に医師などへ相談してください。
泡が少ないと汚れは落ちていないのですか?
泡の量だけで洗浄の成否を判定しないでください。商品の適量、水分、整髪料の有無を確認し、泡立てるためだけに洗浄を繰り返すことは避けます。
白髪用シャンプーは白髪予防用ですか?
「白髪用」が何を指すかは商品で異なります。着色用なのか、洗浄や保湿用なのかを商品説明で確かめてください。