自分の髪は剛毛?軟毛?見分け方とそれぞれに合ったケア方法をご紹介

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人の髪質は一人一人異なっており、細さや太さ、硬さや柔らかさ、クセのありなしなど様々な要因によって決められています。自分の髪質が剛毛なのか軟毛なのか気になったことはありませんか?
髪の毛の太さを図れるわけではないので確実に自分で把握することはハードルが高く感じてしまうかもしれません。しかし、簡単なセルフチェックで自分の髪質を見極める方法が実はあるのです。
そこで今回は自分の髪質についてから剛毛、軟毛の見分け方など深堀してご紹介していきますので是非最後までお付き合い下さい。

1.髪質の決まり方


髪質の決まり方
人の髪質を見極める要素はいくつかあります。
・髪の毛の太さ・細さ
・髪の毛のクセのあり・なし
・髪の毛の硬さ・柔らかさ
このような質感や形状の違いで髪質は分けられています。では、この髪質は何できまるのでしょうか、詳しくみていきます。
髪の毛は外側からキューティクル→コルテックス→メデュラの順で海苔巻き状の構造になっているのです。
・キューティクル…髪の毛の一番表面にうろこ状に重なり合いながら覆っているのがキューティクルです。摩擦など外的刺激から髪の毛を守ってくれて、髪の毛の内部の栄養素や水分が流出しないように保護する役割があります。
キューティクルが整っているとツヤ感が増し手ざわりもよくなります。逆にキューティクルがダメージを受けて剥がれ落ちてしまうと、髪の毛の内部にもダメージを与えてしまい乾燥していくのでパサつきや痛みが目立ってしまうのです。
・コルテックス…キューティクルとメデュラの間に位置するのがコルテックスです。髪の毛の8〜9割はコルテックスとされていて、弾力のある構造になっています。髪の毛の太さ、硬さなどを左右する部分で、このコルテックスの質によって髪質が決まってきます。コルテックスはメラニン色素も含んでいるため、地毛の色味を左右する部分でもあります。
・メデュラ…髪の毛の中心にあるのがメデュラです。メデュラはハチの巣状の細胞でできていて人によって形状が異なります。髪質が太い方に多くみられるのですが、細い髪質の方にはメデュラがない場合もあり、役割についてもまだ解明されていないことが多い部分になります。
髪質を決めるこれらの構造の質ですが、この質は両親や祖父母からの遺伝によって受け継いでいることが多くあります。両親や祖父母のクセ毛、剛毛、軟毛、薄毛など特徴がでることがあり、優性遺伝するものほど高確率で受け継いでしまうとされているのです。

2.剛毛?軟毛?それぞれの特徴


剛毛?軟毛?それぞれの特徴
剛毛と軟毛って何?という方のために、それぞれの特徴をご紹介していきます。

剛毛


剛毛は1本1本の毛が太くしっかりとしていて、硬く毛量が多いのが特徴です。剛毛のキューティクルはしっかりと隙間なく密に重なり合っているため、ハリコシが強く強度があります。髪質としては強くていいのですが、ヘアセットなどの点を考えるとパーマがかかりにくかったりとやや扱いづらいこともあるのです。
剛毛は次のような特徴があります。
・髪の毛の量が多い
・髪の毛が短いと立ちやすい
・髪の毛が硬い
・髪の毛1本1本ハリコシが強い

軟毛


軟毛は髪の毛1本1本が細く質感が柔らかく、毛量が少ないことが多いのが特徴です。剛毛に比べてキューティクルが少ないため、ハリコシが少なくダメージを受けやすくなってしまうので枝毛や切れ毛ができやすいのです。また、メラニン色素が少ない傾向にあるので、髪色が少し明るめの方が多いという特徴も持ち合わせています。
髪質が柔らかいため、ヘアセットは扱いやすくなりますが、ボリュームが出しにくいためペタッとしやすいというお悩みもあります。
軟毛には次のような特徴があります。
・髪の毛の量が少ない
・髪の毛のハリコシがない
・色素が薄い
・髪の毛の枝毛や傷みが目立つ
・髪の毛が柔らかい

3.剛毛、軟毛の見分け方


剛毛、軟毛の見分け方
剛毛と軟毛の特徴がわかったところで、自分の髪質はどちらなのかチェックしてみましょう。

指に髪の毛を巻きつける


自分の指に髪の毛を巻きつけてみて少し時間をおいてから、離してみてください。離した髪の毛がまっすぐになるのならば剛毛、離した髪の毛にカールがついていたら軟毛ということになります。

髪の毛を引っ張ってみる


髪の毛を1本用意して両端を持ち、そのまま左右に引っ張ってみてください。ぷつっと切れるようなら剛毛、髪の毛が伸びるようなら軟毛といえます。

髪の毛を水平に持つ


髪の毛を1本用意して両端を水平に持ちます。髪の毛がそのまま水平であれば剛毛、下にヘナっと下がるようなら軟毛になります。

4.剛毛のヘアケア方法


剛毛のヘアケア方法
日本人は剛毛の割合が多いといわれていて、髪質がしっかりとしていることが多いです。髪の毛が剛毛だと表面のキューティクルがその分厚くなっていて髪の毛を保護する作用が高くなります。
キューティクルがあついため外的刺激には強くなりますが、カラーやパーマなどの薬剤の浸透は悪くなる傾向にあります。
そんな剛毛に有効なヘアケアをご紹介していきます。

シャンプー・トリートメント


剛毛は髪質が強いためゴワつきやすいことがあるので、髪の毛の保湿に特に気を付けてあげてください。髪の毛の内部からきちんとうるおわせることでまとまりのある髪の毛を維持することができるのです。
・シャンプー
毎日使うシャンプーですが一番大切になってきます。洗浄成分が強いと髪の毛が乾燥してしまい、ごわつきやパサつきの元となってしまいます。石油系界面活性剤、石けん系界面活性剤、オレフィン系などは洗浄成分が強いので極力避けることをオススメします。
逆にオススメの洗浄成分がベタイン系やアミノ酸系のものは、洗浄力がマイルドなので優しく洗い上げてくれるため髪の毛を柔らかくしてくれます。
・トリートメント
トリートメントやヘアマスクを高保湿のものを使用して、髪の毛に潤いをあたえてあげるとさらに効果的です。自宅でもケアは必要なのですが、髪の毛の内部にしっかりと栄養素を補修するためには美容室でシステムトリートメントをしてもらうことも有効です。
剛毛では髪の毛の内部に浸透させることが難しいので、きちんと内部補修することができるトリートメントを取り入れてあげるだけでも、まとまりやゴワつきにかなり効果が期待できます。

毛量を減らす


剛毛の髪質の方は毛量が多い方が多くなります。そのままの毛量でいるとセットやお手入れが大変になってしまいます。そこで髪の毛の内側の部分の毛量を減らしておいてあげると、まとまりがよくなりセットもしやすくなります。

ドライヤーの乾かし方


ドライヤーは適切に使用しないと熱の力で、髪の毛にダメージを与えてしまいます。乾かす前に優しく水分をふき取り、アウトバスのとリーメントをしっかりと馴染ませてから乾かしてください。
根元から乾かして8〜9割乾いた後に中間から毛先を乾かしていき、上から下へ向かって風をあてボリュームを抑えるようにしていきます。ある程度乾いたら冷風をあてて形をキープしてつやを出してください。

5.軟毛のヘアケア方法


軟毛のヘアケア方法
外的刺激から守ってくれるキューティクルに厚みがないので、軟毛はどうしてもダメージを受けやすい状態になってしまいます。キューティクルから栄養素や水分を逃さないように日ごろからヘアケアにも力を入れてあげる必要があります。
そんな軟毛に有効なヘアケアをご紹介していきます。

シャンプー・トリートメント


これは剛毛と同じでシャンプーやトリートメントは保湿効果の高いものを使い、洗浄力のマイルドな成分を選ぶようにして下さい。
・シャンプー
軟毛の髪の毛に負担をかけないためにも優しい洗い上りのシャンプーを選んであげるようにします。ベタイン系やアミノ酸系など必要な皮脂を残してくれて、余分な皮脂を洗い流せる洗浄力のものを使うようにするとベストです。
・トリートメント
軟毛はダメージを受けやすいですが、ここで高保湿のトリートメントを使ってしまうと柔らかい髪質のためボリュームがダウンしてペタッとなりやすくなります。しっかりとケアはできるものでボリュームタイプのトリートメントなどでケアしてあげることで防ぐことができます。

ボリュームを出すスタイリング


ドライヤーで普通に乾かした後は軟毛はペタッとしがちです。そこで、カラーでトップや前髪などを巻いておいてあげることで簡単にふわっとしたボリュームをだせるのでオススメです。カーラーで巻いてドライヤーの熱をあてて、そのまましばらく冷まして外すだけなのでテクニックいらずで対策できます。

分け目を変える


軟毛はボリュームがでにくくなるのに加えて、毎日同じ分け目でいるとその部分にクセができて余計にペタッとしやすくなってしまいます。数センチでも良いので毎日分け目をずらしたり定期的に反対に分けたりと調節すると分け癖がつきにくくなります。

6.髪質が変わったら注意が必要


髪質が変わったら注意が必要
生まれつき軟毛の場合はいいのですが、剛毛だったのに軟毛になってしまった場合は少し要注意です。今までは剛毛でしっかりとした髪質で元気だったのに「最近ボリュームがなくなってきたな」「髪質が柔らかい気がする」と変化した場合は薄毛が進行している可能性もあります。医学的な見地からも小さい危険サインです。
様々な要因で髪質は変わりますが、剛毛が軟毛にまで大きく変わることは通常はありません。もし変わっているとするなら、頭皮環境に何らかの変化が起きているかもしれません。
髪質が変わる原因をご紹介します。

加齢


加齢によって健康的な髪の毛が作られなくなっていき、少しづつ髪質が変化してしまうことがあります。老化現象によって髪の毛を作り出す力が弱まってしまい、軟毛に近づいてしまうのです。加齢の具合は個人差が大きく、対処が難しくなるのでほかの要因で対策することが有効です。

ストレス


ストレスは自律神経を乱してしまい、血管を収縮させてしまいます。血流が悪くなると頭皮に必要な栄養素や酸素が行き渡らなくなってしまうため、髪の毛の生成にも影響が出てしまいます。適度にストレスを発散して抱え込まないように日ごろから心がけてみてください。

食生活


食事は髪の毛を作るうえでもとても大切になってきます。髪の毛に必要な栄養素がとれていないと皮脂が過剰分泌してしまったり、健康的な髪の毛が生えてこなくなってしまったりと悪影響がでてしまうのです。
髪の毛に必要な栄養のタンパク質、亜鉛、ビタミンなどを摂取してバランスのいい食生活を心がけると効果的です。

頭皮環境


頭皮環境が悪いと健康的な髪の毛は生えてくることができません。毛穴を詰まらせないように清潔に保つことが大切です。余分な皮脂は除去して必要な皮脂は残すイメージで皮脂バランスをとることで頭皮環境を守ることができます。

7.まとめ


自分が剛毛なのか、軟毛なのかチェックできましたか?それぞれ特徴がありますが必ずしも完全に剛毛、軟毛という方ばかりではありません。剛毛よりかな、丁度中間くらいかな、と髪質の具合は人によって様々です。シャンプーの適切な選び方は覚えておいて損がありません。
そこも踏まえて今回ご紹介したヘアケアなどを参考にして、自分に合った方法を組み合わせてみることが大切です。どちらの髪質でもシャンプーはマイルドな洗い上りのものがオススメなので是非取り入れてみて下さい。






【本記事の要約】 人の髪質は、遺伝や髪の毛の構造によって決まります。髪の毛はキューティクル、コルテックス、メデュラという構造を持ち、それぞれが髪質に影響を与えます。剛毛と軟毛の特徴として、剛毛は太く硬い髪で、毛量が多くハリコシがありますが、セットが難しい場合があります。一方、軟毛は細く柔らかく、毛量が少ないことが多いですが、ヘアセットはしやすい反面、ボリュームが出にくいです。自分の髪質を見分ける方法として、髪を指に巻いてみたり引っ張ってみたりすることで判断できます。剛毛のヘアケアには保湿を重視したシャンプーやトリートメントが効果的で、毛量が多い場合は内側の毛量を減らすことも有効です。軟毛のヘアケアには、ボリュームを出すためのスタイリングが大切で、分け目を変えることが効果的です。髪質が変化する原因としては、加齢やストレス、食生活の影響が考えられます。自分の髪質に合わせた適切なケアを行い、健康な髪を維持することが大切です。

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