「香りが好きだから!」
「スッキリと洗えて気持ちがいい」
「泡立ちがいいから」
このように人によって様々な選び方がありますよね。そんな中でも注意して頂きたいのが「安いから!」という理由で商品を選んでしまっている場合です。シャンプーなどのヘアケア商品はダメージヘア用、スカルプケア用、エイジングケア用などお悩み別に種類がとても豊富に販売されています。
その中から合うものを選ぶのは至難の技です。選び方がわからないしどれも変わらないだろうと安易に安いものを選んでしまうと、頭皮や髪の毛によくない影響を与えてしまうのです。
そこで今回はなぜシャンプー・コンディショナー・トリートメント安さで選ばないほうがいいのかという点から選び方のポイントを詳しくご紹介させていただきます。
CONTENTS 1. シャンプー・コンディショナー・トリートメントの役割
2. 安いものと高いものの違いは?
3. 安いシャンプー✕高いトリートメントはダメ?
4. シャンプー・コンディショナー・トリートメントの選び方
5. まとめ
2. 安いものと高いものの違いは?
3. 安いシャンプー✕高いトリートメントはダメ?
4. シャンプー・コンディショナー・トリートメントの選び方
5. まとめ
1. シャンプー・コンディショナー・トリートメントの役割

まずはシャンプー・コンディショナー・トリートメントの役割についてみていきます。
シャンプー
シャンプーは頭皮や髪の毛に付着した皮脂や汚れ、スタイリング剤などを洗い流すことがメインの役割です。頭皮に汚れや皮脂が残ってしまったままだと頭皮のヘアサイクルが乱れたり頭皮環境が悪くなってしまうため、毎日シャンプーで洗い頭皮を清潔に保つことは頭皮にも髪の毛にとっても必要不可欠のヘアケアとなります。
またシャンプーをする際に適度に頭皮が刺激されるため、マッサージ効果も得られて血行促進もきで一石二鳥です。
コンディショナー
コンディショナーはリンスと同じで、髪の毛の表面のキューティクルを保護する役割を果たしています。トリートメントのように補修はできませんが、ドライヤーの熱や外的刺激から髪の毛を包み込み守ってくれるのです。
シャンプーの多くは洗うと髪の毛がアルカリ性に傾いてしまいます。人は本来弱酸性で髪の毛はアルカリ性に傾いたままだと、髪の毛の表面にウロコ状に重なり合って髪の毛の内部を守っているキューティクルが開いた状態になってしまいます。
そのためコンディショナーを使って弱酸性に戻してキューティクルを閉じてあげる必要があるのです。逆に頭皮にコンディショナーをつけすぎてしまうと毛穴の詰まりの原因などのトラブルにも繋がるため注意が必要です。
トリートメント
トリートメントは手触りをよくしたりツヤを出したり、髪の毛の内部に栄養を与えダメージを補修する役割を担っています。補修しながらも髪の毛の表面も保護してくれる頼もしいアイテムです。髪の毛のダメージが気にならない方であればコンディショナーでもいいのですが、カラーやパーマをしていたりダメージや乾燥が気になる方はトリートメントの使用をオススメします。
2. 安いものと高いものの違いは?

シャンプー・コンディショナー・トリートメントはなぜ安いものから高いものまで価格が様々なのかそれは「成分の違い」「ブランド価格」の2つが主な要因です。高いものにはいい成分が使われていることが多く、安いシャンプーにはコストを抑えるためにそれなりの成分が配合されている確率が高くなります。
中には価格は高くても配合されている成分がよくないケースもあるので注意が必要です。しっかりと成分をチェックしてそれなりの価格のものを選ぶようにすると失敗する確率が少なくなります。
髪の毛は毎日洗うためシャンプーなどに対して気を抜きがちになってしまいますが、毎日使うからこそしっかり吟味して選んでほしいアイテムでもあるのです。
3. 安いシャンプー✕高いトリートメントはダメ?

髪の毛をキレイに保つにはシャンプーよりもトリートメントが大切と思われがちです。シャンプーは安価なものでトリートメントだけ高価なものと、使い分けている方もいらっしゃるのですがこれは正直オススメできません。
シャンプーもトリートメントもどちらも頭皮や髪の毛のケアには必須なアイテムですが、補修をしてくれるトリートメントの前に髪の毛のベースとなる頭皮を整えるためにもシャンプーはとても大切なのです。
シャンプーは頭皮の汚れを落とし清潔にしながら次に生えてくる髪の毛の根元の環境を整えてくれます。この頭皮の環境が乱れてしまっていると、成長してきた髪の毛が健康的でなくなってしまい、細毛や抜け毛などになりやすくなってしまうのです。
トリートメントは今生えている髪の毛のダメージを補修してケアしてくれますが、シャンプーはこれから生えてくる髪の毛に対して行うケアとなるためアプローチする部分が異なります。そのためどちらかを安価なものでとしてしまうのはあまりオススメできる方法とは言えないのです。
脱毛症 Q18 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
4. シャンプー・コンディショナー・トリートメントの選び方

シャンプー・コンディショナー・トリートメントを選ぶ際にはどのような基準で選べばいいのでしょうか。それぞれの選び方もご紹介させていただきます。
シャンプー
シャンプーを選ぶ際には「成分」「香り」「価格」の3つがポイントとなってきます。一番注目していただきたいのが成分です。シャンプーの成分は水と界面活性剤という洗浄成分がほとんどの割合を占めているため、特に界面活性剤の種類を確認して選ぶ必要があるのです。
避けたい成分
・高級アルコール系…
ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウム
シャンプーの成分表にこのような表記がある場合は、高級アルコール系の界面活性剤が配合されているシャンプーとなります。市販で売られているシャンプーのほとんどが高級アルコール系の界面活性剤が配合されているシャンプーと言ってもいいほどにメジャーな成分です。高級アルコールと聞くと高価でいい成分と勘違いしてしまいますが、気をつけなくてはならない成分でもあります。
高級アルコール系の界面活性剤は安価で安定性の高い成分でコスト面でも使い勝手もいいのですが、洗浄力が強く食器用洗剤にも配合されているほどなので乾燥肌や敏感肌の方は特に避けてほしい成分の一つです。
・石けん系…
石けん素地、カリ石けん素地、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム
石けん系の界面活性剤は天然由来の洗浄成分のため、環境に優しい性質を持ちます。天然由来の成分のため頭皮への刺激自体は少ないのですが、洗浄力は強めの界面活性剤となります。
アルカリ性の性質なので髪の毛の洗い上がりが絡まりやすかったり、きしみやすくなってしまうので髪の毛のダメージが酷い方や髪の毛が長い方は特に注意が必要な成分です。
・オレフィン系…
オレフィン(C14-16)スルホン酸ナトリウム
オレフィン系の界面活性剤は高級アルコール系の界面活性剤が髪の毛や頭皮によくないということがSNSなどを中心に広まって来たことから、代替えの成分として使用される機会が増えている成分です。
泡立ちもよくスッキリと洗い上げてくれるためシャンプーとしての使用感がよく安価で安定的な成分なのですが、高級アルコールと同様に洗浄力が強いため頭皮の必要な皮脂までも洗い流してしまいます。
オススメの成分
・アミノ酸系…
ココイル〜、ラウロイル〜
アミノ酸系のシャンプーは人と同じ弱酸性の性質を持ち合わせており、皮膚や髪の毛のタンパク質を構成しているアミノ酸と同じにできているため、肌や髪の毛にも優しいのが最大の特徴となります。
頭皮や髪の毛は自分から出ている皮脂によって膜を張り守っているので、シャンプーは必要な皮脂を残して不要な皮脂を取り除く位の力の洗浄力が求められますが、アミノ酸系のシャンプーはほどいい洗浄力で適度に皮脂を落としてくれるのです。
アミノ酸系の界面活性剤が配合されているシャンプーは高級アルコールなどの成分より高価な物が多い傾向がありますが、毎日取り入れるケアだからこそオススメしたい成分です。
・ベタイン系…
コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン
ベタイン系の界面活性剤は敏感肌用の商品やベビー用のシャンプーによく配合されている位、洗浄力のマイルドな成分となります。他の洗浄成分と一緒に配合すると洗浄力をマイルドにする効果もあります。刺激を少なく優しく洗い上げたい方にオススメの洗浄成分です。
コンディショナー
コンディショナーはトリートメントと違って髪の毛の内部に浸透するものではありません。髪の毛の外側からコーティングするようにして保護してくれるアイテムとなります。コンディショナーの基本的な選び方としては、髪の毛の長さや髪質によって選ぶ方法がオススメです。
パサつきや広がりが気になる髪質
乾燥でパサパサしていたり広がりが気になる方には保湿成分のオイル系の成分が配合されているコンディショナーを選ぶとまとまりがよくなります。保湿成分はオリーブオイル、ホホバオイル、アルガンオイルなどが配合されているとしっとりとした仕上がりにしてくれるのです。
髪の毛が長い
髪の毛が長い場合は、シリコンが配合されているコンディショナーがオススメです。髪の毛は一度ダメージを受けてしまうと元に戻ることはありません。そのためシリコンで髪の毛のまわりをコーティングしてドライヤーやヘアアイロンなどの熱から髪の毛を守ってあげることが大切です。
髪の毛が細毛・ボリュームを出したい
シリコンが配合されているとまとまりがよくなる反面重たい質感になってしまいがちになります。髪の毛が細かったり猫っ毛でペタッとなりやすい場合は、シリコン入のコンディショナーを使うと重たすぎてしまいます。
ボリュームを出したい方もフワッとさせたいならば、ノンシリコンを選んでみるのも一つの手かもしれません。
トリートメント
トリートメントはそれぞれの髪の毛のお悩みに対する有効成分が配合されているかが選ぶ基準となってきます。髪の毛の内部まで浸透して作用してくれる成分を見極めてください。
ダメージがひどい
ヘアカラーやパーマ、アイロンやコテの熱でのダメージがひどい方は、アミノ酸などの補修効果を期待できる成分が配合されているトリートメントを選ぶようにしてみてください。タンパク質由来のケラチンも切れ毛の予防に効果が期待できます。
硬い質感でごわつきが気になる
髪の毛の質が硬くごわつきやすい方は、シリコンが配合されているトリートメントで髪の毛をコーティングしてあげるとまとまりがよくなります。またセラミド系の保湿成分を配合されていると潤いもチャージできるため効果的です。
スカルプケアシャンプーに必要なのは洗浄力と同じぐらい成分の良さ
5. まとめ

シャンプー・コンディショナー・トリートメントは様々の種類のものがあり効果、配合成分、香りなどそれぞれ特徴も異なっています。一人一人髪質は違っているのでそれぞれに合ったアイテムを選んであげることが大切です。
安易に価格が安いからといった理由で選んでしまうと頭皮や髪の毛のトラブルに繋がりかねないので、しっかりと成分のチェックをしておくと安心です。
このように、価格だけで選んでしまうのは危険なので要注意です。
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今回ご紹介したようなそれぞれの選び方を参考にしていただき、是非ご自身に合ったアイテムを探してみてください。
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