いつも同じ分け目にしているとその部分は髪が薄くなるの? 髪の分け目を学びましょう

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毎日のヘアセットの中で髪の毛の分け目をつい同じところで分けてしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、ずっと同じところで分けてしまっていると薄毛になるなど不安な噂もあり心配になるときもありますよね。
「分けやすくて楽だから変えたくない!」
「意識しなくても自然と分かれてしまう。」
「分け目を変えるのに抵抗がある…」
など意見は様々ですが事実ずっと同じ分け目でいるとその部分が薄くなってしまう可能性が高くなります。そこで今回はなぜ同じ分け目だと髪の毛が薄くなってしまうのかその原因と、対策・予防まで詳しくご紹介させていただきますのでぜひ最後までお付き合いください。(参考:分け目について

1.分け目が薄くなる原因


分け目が薄くなる原因
髪の毛の分け目を同じところにしているとなぜ薄くなってしまうのでしょうか。まずは詳しく原因をみていきます。

同じ分け目で頭皮に負担がかかる


ずっと同じ部分で髪の毛を分けてしまっていると、髪の毛の重みで同じ方向に頭皮や毛穴が引っ張られてしまいます。そうすると頭皮に負担がかかってしまい血流が悪くなったり毛穴の向きが変わってしまうことがあり分け目がくっきりでてボリュームが出にくくなる原因にも繋がってしまうのです。
特に髪の毛が長く重さがある方のほうが分け目がでやすく、薄くなったときも目立ちやすい傾向にあるようです。

紫外線


紫外線は光老化といってお肌だけではなく頭皮の細胞を劣化させたり破壊したりと、とてもよくない影響をあたえてしまいます。顔の2倍もの量の紫外線を受けると言われている頭皮は、紫外線に当たると赤みや炎症が起き老化がすすんでしまうのです。分け目を同じところにすることで同じ部分にばかり紫外線が当たってしまい、極端に頭皮がダメージを受けてしまうこともあります。
紫外線には2種類あり波長が長く真皮まで届くのでシワやたるみの原因につながると言われているUV-Aと波長が短くシミや炎症など肌の表面に影響を及ぼすと言われているUV-Bです。UV-Bは髪の毛のキューティクルや内部にもダメージを与えてしまい色素を退色させたりしてしまいます。
頭皮に影響が大きくなるのは、UV-Aで毛根にある毛母細胞という髪の毛を作り出す上でとても大切な役割を果たしている細胞にまで到達してしまうので髪の毛の成長までも妨害してしまうこともあるのです。放置していると薄毛や白髪の原因にもなるので注意が必要となってきます。

カラーリング・パーマの頭皮負担


カラーリングやパーマを頻繁に施術している場合はどうしても薬剤など刺激になるようなものを使用するので、頭皮にそれだけ負担をかけている可能性があります。あまり頻繁に施術をしすぎなかったり刺激の少ないように気をつけるなど対策してあげることが大切です。

ストレス・生活習慣


薄毛の原因にもなるのが頭皮環境の悪化です。頭皮環境と生活習慣はとても密接に関わっておりストレス、食生活、睡眠、運動など生活習慣が乱れてしまっていると頭皮環境が悪くなり薄毛や抜け毛につながるのです。

女性ホルモンの減少


女性ホルモンのエストロゲンは髪の毛にハリコシを与えて抜けにくくする作用があります。妊娠中に髪の毛が抜けにくくなるのはこのエストロゲンの分泌が活発だからなのです。その反対に産後は徐々にエストロゲンの分泌量が戻っていくため、今まで抜けなかった髪の毛が一気に抜けてしまい一時的に薄毛が気になってしまうことが多くなります。ただし、この症状は一時的で産後3〜4ヶ月がピークで少しづつ落ち着いてくるため心配はいりません。
女性ホルモンのエストロゲンは加齢とともに減少していってしまうものでもあり、40代頃からゆるやかに進行していき更年期に差し掛かる頃になると目に見えて実感しやすくなっていくはずです。
女性ホルモンが減少していくと男性ホルモンの濃度が高くなり、そうなると男性型の脱毛症が原因による薄毛も進行しやすくなっていきます。男性ホルモンは毛母細胞の活動を低下させてしまい髪の毛の成長を妨害してしまうため、薄毛の原因になるのです。

2.薄くなっているかセルフチェック


薄くなっているかセルフチェック
自分の髪の毛に薄毛の兆候があるのか定期的にセルフチェックすることも大切です。早い段階で予防や対策を講じることができれば、それだけ効果的に防ぐことができる可能性が高くなるのです。
・頭頂部の地肌が透けている
・分け目部分の髪の毛のハリコシがない
・トップのボリュームがでない
・頭皮を動かしてみると硬い
・短い髪の毛が増えた
・おでこが広がってきた
・抜け毛が増えた
このような症状が思い当たる場合は要注意です。元からの髪質でボリュームが出づらい方やハリコシが少ない方もいらっしゃると思いますが今までのご自身の髪質と比べながらチェックしてみてください。

チェックで引っかかるものが多い場合は対策を早めに行ってあげることで進行を遅らせたり、食い止めることができるのであきらめずに実践してみてください。

3.分け目が薄いときにできる予防・対策は?


分け目が薄いときにできる予防・対策は?
分け目が薄くなってしまっていたらどう対処したらよいのでしょうか。今からできる予防と対策をご紹介していきます。

分け目やヘアスタイルを変えてみる


まずは定期的に分け目を変えてみるのがオススメです。分け癖がつかないように定期的に変えてあげることでボリュームダウンや頭皮への負担も軽減することができます。逆に分け目を変えるのに抵抗がある場合は1cmでもいいので、いつもの分け目からずらしてあげてください。
また、ヘアスタイルを変えてみるのも効果的です。ストレートのロングで髪の毛の重さがあると分け目の部分で地肌が引っ張られてしまいます。ショートやミディアムでレイヤースタイルなどトップに動きをつけやすいヘアスタイルだと、分け目が気になりにくくふんわり缶も出すことができるので薄くなった部分の目くらまし効果も期待できます。
髪の毛をきっちり結んでいる場合も注意が必要です。ひっつめなど頭皮を引っ張るように同じ結び方をしていると頭皮が緊張状態になり血流が滞ってしまい薄毛の原因にもなるのです。

頭皮ケアを取り入れる


頭皮ケアは健康的な髪の毛を育む上でもとても大切になってきます。自宅でできる頭皮ケアをご紹介していきます。
・スカルプマッサージ
スカルプシャンプーなどを使ってスカルプマッサージを週に1〜2回して皮脂汚れを浮かせながら血流を促していくことで頭皮環境を整えることができます。
1.こめかみ拇指球を使って軽く回しながら、上に引き上げるように圧をかけて3秒キープします。これを5回ほど繰り返してください。
2.手のひら一つ分後ろへずらして同じように拇指球で圧をかけてください。髪の毛をかき分けて地肌から動かすようにします。
3.生え際に両指すべてそろえて、回しながら引き上げて後ろへずらしながらツボを押してください。
4.頭頂部の分け目に両指4本をおき左右から頭皮を押し上げるようにして圧をかけていきます。
5.人差し指を頭頂部のセンターラインにあて、生え際から後ろまでツボ押ししていきます。
6.首元の生え際に指をおき、耳の上辺りまで引っ張り上げるように軽く回しながらほぐしてください。
この工程を痛くない気持ちのいい力加減で行ってみてください。爪をたてず引き上げるように動かすように意識していきます。
・育毛剤
育毛剤は頭皮を清潔に保ってくれて薄毛や抜け毛を防いでくれる効果が期待できます。育毛剤というと男性が使うイメージが強くて抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、最近では女性用に開発されている育毛剤の種類も増えてきています。
頭皮に栄養素をしっかりと補ってあげることができるので、乾燥を防ぎハリコシをアップする手伝いをしてくれるのです。頭皮が元気になれば元気な髪の毛の成長にもつながるのでとても効果的です。
・ドライヤーの仕方
何気なく乾かしてしまうドライヤーですが、この乾かし方も気をつけないと頭皮に負担をかけてしまいます。
1.絡まらないようにあら目のクシで髪の毛を分けておきます。
2.中間から毛先にアウトバストリートメントをつけてなじませてください。
3.ドライヤーを20〜30cm離して、地肌と根元を中心に乾かしていきます。前髪がある方は前髪から乾かしていきます。
4.ある程度乾いたら、中間から毛先にもドライヤーをあてて乾かしてください。
5.8〜9割乾いたら冷風を上からあてて仕上げていきます。
6.生乾きの部分がないか根元まで確認して乾いていたらOKです。
※注意点
・自然乾燥をすると頭皮が乾燥してしまうためすぐに乾かす
・ドライヤーを近づけすぎると頭皮にダメージを与えてしまうのでしっかりと離す
・一箇所にあてないで左右に振りながらドライヤーをあてる
・髪の毛が多い部分の根元など乾かし残しがないようにする

バランスの良い食事


食事のバランスが悪かったり脂質や糖質の摂取量が多いと、頭皮の皮脂分泌が過剰になってしまいます。皮脂分泌が過剰になると頭皮の毛穴のつまりやベタつき、においなど頭皮環境が悪くなってしまうのです。
タンパク質、亜鉛、ビタミンなどを中心に摂取して頭皮に必要な栄養素を送ってあげることが大切です。

質の良い睡眠


人間は睡眠不足が続いてしまうと自律神経が乱れてしまい頭皮環境にまで悪影響をあたえます。睡眠不足になると交感神経が優位になり血流が悪くなってしまい、逆にリラックスして睡眠が取れれば副交感神経が優位となります。
この神経が交互に作用することでバランスを取っているので、睡眠時は副交感神経が優位となるようにリラックスできる状況を作ると効果的です。夜の22〜2時はゴールデンタイムと呼ばれていて髪の毛の成長ホルモンがたくさん分泌しているのでその時間には入眠できるように調整してみてください。

適度な運動


運動不足は血行不良や代謝機能の低下を招いてしまいます。そうなると頭皮への血流も悪くなり栄養素や酸素が十分に行き渡らなくなってしまい頭皮環境も悪くなってしまうのです。このような事態にならないためにも普段から適度な運動を取り入れて血流を促進してあげることが重要です。
ハードな運動をする必要はなく軽いストレッチやヨガ、ウォーキングなど無理のない範囲で体を動かすことを習慣づけることが大切になります。

4.まとめ


見た目だけの問題ではない髪の毛の分け目問題、詳しく見ていくと薄毛や頭皮にも影響を及ぼしてしまうほど気をつけなくてはならない問題でした。しかし、対策や予防をきちんと行うことで改善が期待できるのであきらめずに実行してみてください。
今すでに分けグセがついてしまっている場合は、時間はかかるかもしれませんが根気強く分け目をずらしていってあげることで頭皮の状態も改善していくので気長に対策してみてください。
普段からスカルプケアシャンプーなどの頭皮ケアを取り入れることで、この先生えてくる髪の毛も健康的に成長できるように導いてくれるので大切なケアになるのでオススメです。今できることをできる限りやって分け目も気にせずに元気な頭皮と髪の毛を育めたらいいですね。(参考






【本記事の要約】
髪の分け目を同じ位置にすることが薄毛を引き起こす可能性について解説されています。毎日同じ場所で髪を分けることで、頭皮に負担がかかり血流が悪化したり毛穴が引っ張られることで髪が薄くなることがあります。また、紫外線が同じ分け目部分に集中し、髪の成長を妨げることもあります。特に、カラーリングやパーマによる頭皮への刺激、生活習慣の乱れも薄毛を進行させる原因となります。女性ホルモンの減少も関係しており、加齢と共に髪にハリがなくなることがあります。セルフチェック方法や薄毛が進行する前に行うべき予防法としては、分け目を定期的に変える、ヘアスタイルを工夫すること、頭皮ケアを取り入れることが挙げられています。また、スカルプマッサージや育毛剤を使用することで頭皮の健康を保ち、質の良い睡眠や適度な運動が髪の成長を助けることが説明されています。最終的に、分け目を変えることやヘアケアの工夫を続けることで髪の健康を守ることが可能であることが強調されています。

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