ヘナでの白髪染め。染め方のコツや注意点は?

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ヘナは自然由来の植物からとれた染料を使用して髪を染めるカラー剤。ヘアカラーやヘアマニキュアの化学染料のように頭皮や髪を傷めることなく白髪を隠すことができます。
しかし、自然由来のため染髪のために作られたヘアカラーよりも使用感や色持ちについては少々劣ることも…。
そこで今回は、ヘナカラーでの白髪染めのメリット・デメリットと染め方のコツ・注意点についてご紹介したいと思います!

 

1. ヘナとは



ヘナを使った白髪染めは、自然由来だからこそのメリット・デメリットがあります。ヘアカラーやヘアマニキュア、カラートリートメントやカラーシャンプーなど他の白髪染め方法と比較して、どのような点が優れているのか見ていきましょう。

〇頭皮や髪への影響が最も少ない



ヘナは自然由来の染料を使用し、髪の毛の周りをコーティングして染めていきます。そのため、最も頭皮や髪の毛に優しい白髪染めだといわれています。
白髪の予防・対策には頭皮や髪に優しいものを使うのが一番ですから、「白髪染めをしたら頭皮環境が悪化して、もっと白髪が増えそう…。」と心配な人でもおすすめな白髪染め方法。ヘナはいずれ白髪染めをしなくてもよい髪を目指している方にピッタリの白髪染めだと言えます。

〇敏感肌でも使うことができる



ヘナにはエタノールのような刺激性がある成分は使用されていませんし、商品によってはジアミンのようなアレルギー成分を全く使用していないものもあります。
そのため、「ヘアカラーはしみたり、かゆくなるからできない。けど、白髪染めで白髪を隠したい…。」という敏感肌の人やアレルギー体質の人でも白髪染めをすることができます。

×色が落ちやすく、服や寝具が汚れる可能性がある



ヘナはヘアマニキュアやカラートリートメント・シャンプーなどと同様に表面をコーティングして染めているため、時間経過と共にコーティングが少しずつ剥がれ落ちてしまいます。そのため、気をつけなければタオルや寝具、服などが黒っぽく変色してしまうこともあります。
染めた後のタオルは濃い色のものを使ったり、きちんとドライヤーで髪の毛を乾かしてから寝るようにしましょう。また、数日間は枕にはタオルを敷いて寝ることをおすすめします。また、染めたての時は特に雨に濡れたときに服にカラー剤が付着してしまうこともあります。
タオルや衣類などに付いたヘナは漂白剤を使わないと色が落ちませんので注意しましょう。

×染められる色が限定的



ヘナは髪表面をコーティングして染めるため、ヘアカラーのような脱色効果はありません。黒髪にもヘナを入れ続けていくと角度により赤茶っぽく見えることもありますが、基本的には今よりも明るい色には染められないと考えて◎。
また、ヘナには特有の色味がありますが、ヘアカラーやヘアマニキュアほど染められる色にバリエーションはありません。その辺もちゃんと理解して使用したいですね。

×真っ黒に染めることはできない



天然のヘナ100%のものを使うと白髪の部分はオレンジっぽく染められます。そのため、大部分が黒髪で目立つ白髪のみが染まる場合は白髪部分がメッシュのような仕上がりになります。
もともと別のヘアカラーで染めている人にはピッタリですが、全体をしっかり黒で染めたい人には向かなそうですね。
黒に近づけて染めたい場合は、天然ハーブが入ったものを選ぶとよいですよ。

2. ヘナの染め方


白髪染め用のヘナは、色素量が多く不純物の混じっていないヘナ100%のものを使うのがおすすめ。色々混じっているものを使用すれば、染まりが悪くなってしまうこともありますし、頭皮や髪の毛に刺激を与えてしまうこともあります。
そんなヘナは、染め方がちょっと特殊。正しい方法で染めなければムラなくキレイに染めることはできません。
それではどのように染めればよいのでしょうか?ヘナの染め方をチェックしていきましょう。

ステップ① ヘナをお湯でとかす



まずは染料づくりからはじめます。
粉状のヘナに少しずつ45~50度程度のお湯を加え、ペースト状にしていきます。マヨネーズくらいのかたさになったらOK。硬すぎても塗りにくく、ゆるすぎても下に落ちてしまいますので適度なかたさに調節しましょう。
たっぷり使えるよう、ショートカットで50g、セミロングで80gを目安に作っておきましょう。

ステップ② 温まっているヘナを髪に塗布する



お湯で溶かしたヘナが冷めないうちに髪に塗布します。根元から毛先の順に塗りましょう。
白髪が目立つ部分には他よりも多めに塗るようにしましょう。一度全体にヘナを塗布した後に白髪が気になる部分を二度塗りするとムラになりにくいですよ。
染める時にはあらかじめ顔周りにワセリンやクリームなど油分が多いものを塗っておくと、肌にヘナがついても落としやすくなります。

ステップ③ 保温しながら時間をおく



ヘナを全体にしっかりと塗り終えたら、ラップで頭全体を巻いて色を定着させましょう。ラップの上からタオルやアルミのキャップなどをつけるとより保温効果が高まります。
どんな染料でもそうですが、冷えてしまうと染まりが悪くなってしまいます。冬場は特に冷えやすく染まりが悪くなってしまいがち。あらかじめ室温を20度~25度くらいに温めておいたりヘアドライヤーで数分温めたりするとよいですよ。
放置する時間の目安は40分~1時間ほどです。

ステップ④ お湯でヘナを洗い流す



一定時間放置したら、ヘナを洗い流してください。このとき、シャンプーやトリートメントは使わずお湯だけで洗い流すのがコツです。
というのも、ヘナは色が落ちやすいため、洗浄力の強いシャンプーで洗ってしまうとせっかく定着したカラー剤まで洗い流されてしまうのです。
できれば、染めた後2~3日はシャンプーせずに湯シャンで過ごすのが理想的。色持ちの良さが全然違ってきますよ。

3. ヘナでキレイに染めるコツ・注意点


ヘナは自然素材なので髪へのダメージは最小限に抑えられます。
しかし、品質が安定している化学染料とは違い、染め方にはコツが必要になります。失敗しないためにも染め方のコツや注意点をチェックしておきましょう。

良質なヘナを含む商品を選ぶ



白髪染め用ヘナの中には、ヘナの含有量が少なかったり、化学染料が入っていたりしてヘナのよさが失われてしまっているものもあります。
そのため、成分をしっかりとチェックしてヘナ100%のものか、ヘナと天然ハーブを組み合わせたものを選ぶようにしましょう。
レビューをチェックして、その製品が自分に合った色に染められるかどうかも見ておくと良いですね。

ヘナはとにかく温かい部屋で保温することが大切



「ヘナの染め方」でもお話しましたが、ヘナは冷えると染まりが悪くなってしまいます。ちゃんと色を定着させるためには、必ず事前に部屋を暖めておき、温かい状態のヘナを塗布するようにしましょう。
ヘナを塗布した後にラップやヘアキャップをしたり、その上からタオルを巻いておくと保温力も高まりますし、液が垂れて周囲を汚してしまうのを防ぐことができます。
また、ヘアドライヤーを使って数分に一度温めるようにすると、より色が入りやすくなりますよ。

染めた後2~3日はシャンプーを控える



ヘナは数日かけて髪に定着していきます。その間に洗浄力の高いシャンプーを使ってしまうと、髪の毛をコーティングしているヘナまで洗い流されてしまいます。
そのため、ヘナで染めた後数日間はシャンプーやトリートメントを控えて湯シャンのみで髪を洗うようにしましょう。湯シャンの方法は、湯シャンで白髪がなくなる!?湯シャンの方法と効果的な理由で詳しく紹介しています。
はじめてヘナで白髪染めをするという場合は特に、においやべたつきが気になって途中でシャンプーを使いたくなってしまうこともあると思います。週末に染めるようにすると我慢しやすくなるのでおすすめですよ。

4. 髪を傷めにくいヘナで、頭皮や髪の健康を守りながら白髪を染めよう!



以上、ヘナのメリット・デメリットとヘナを使って白髪を染める方法、注意点をご紹介しました。
ヘナは天然素材のため染め方にコツが必要になりますが、頭皮や髪を傷めることなく白髪を染めることができるので根本から白髪を改善していきたい人におすすめの方法です。
ヘナ100%のものを使用した場合、仕上がりは赤みが強くなりオレンジっぽい仕上がりになりますが、木欄や天然ハーブが配合されたものを選ぶことで赤みを押さえられたり黒っぽい色みになったりとカラーバリエーションを増やすこともできます。
ヘナで白髪染めをする場合は、あらかじめレビューなどでカラーの仕上がりを確認してから購入するようにしたいですね。






【本記事の要約】
ヘナは自然由来の植物染料を使用した白髪染め方法で、頭皮や髪へのダメージが最も少ない染毛方法として注目されています。
ヘナの主なメリットは:
1. 頭皮と髪への負担が最小限
2. 敏感肌やアレルギー体質の人でも使用可能
3. 刺激の少ない自然成分による染毛
一方で、以下のようなデメリットもあります:
1. 色落ちしやすく、服や寝具を汚す可能性がある
2. 染められる色が限定的
3. 真っ黒に染めることが難しい
4. 色持ちが短い
正しい染め方のポイントは:
- 45~50度のお湯でヘナをペースト状に調整
- 根元から毛先に向けて塗布
- ラップで保温し、40分~1時間放置
- 染めた後2~3日はシャンプーを控える
染める際の注意点:
- 良質なヘナ100%または天然ハーブ配合のものを選ぶ
- 部屋を暖かく保ち、保温する
- 事前にレビューで仕上がりを確認する
特に、白髪を根本から改善したい人や、髪へのダメージを最小限に抑えたい人におすすめの白髪染め方法です。ただし、染め方にはコツが必要で、期待する色味と実際の仕上がりには注意が必要です。

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