脱色をしないため、繰り返し染めても髪がほとんど傷まないのです。
「髪全体にかけて生えている白髪を目立ちづらくしたいけれど、髪へのダメージを抑えたい!」という方にピッタリなのがヘアマニキュア。
この記事では、ヘアマニキュアについて、網羅的に解説します。
- ヘアマニキュアの特徴・メリット・デメリット
- ほかの染め方との違い
- ヘアマニキュアを使った際の正しい染め方
- 注意点・トラブル対処法
また、ヘアマニキュアの特徴、用法は男女問わず同じです。レディース用だけでなく、メンズ用も販売されています。女性だけでなく、男性の方もぜひご一読ください。なお、一般的な商品特徴について解説をしますが、当記事の内容が個々の商品に当てはまるわけではありません。
CONTENTS
ヘアマニキュアとは
ヘアマニキュアのメリット・デメリット
白髪染めヘアマニキュアの利用実態
白髪染めヘアマニキュアを実際に使った方の感想
ヘアマニキュアの染め方
ヘアマニキュアで染めるコツ
ヘアマニキュアで汚さないコツ
ヘアマニキュアの落とし方
ヘアマニキュアの色持ちを良くする方法
ヘアマニキュアの色落ちに対処する方法
1. ヘアマニキュアとは

ヘアマニキュアとは、クシを使って、髪の毛の表面にだけ色をつける染毛料のことです。1回の使用で色素が髪の内部まで浸透して染毛します。
ヘアマニキュアでは、ヘアカラーなど医薬部外品のように毛髪内部のメラニン色素の破壊まではしません。これにより、髪に負担をかけずに髪の毛を染められるのです。
[caption id="attachment_3774" align="alignnone" width="373"]ヘアマニキュアを代表とした半永久染毛料(酸性染毛料)の染め方[/caption]
引用元:半永久染毛剤(酸性染毛料) -セミパーマネントヘアカラー- | 日本ヘアカラー工業会
また、ヘアカラーなどのように「酸化染料(ジアミン系染料等)」が含まれていません。このため、アレルギー症状が発生しづらく、かぶれづらいことが特徴です。ただし、稀に別の原材料によるアレルギー反応を起こすことがあります。そのため、多くのヘアマニキュアにおいても、皮膚アレルギー試験(パッチテスト)が必要となっています。
ヘアマニキュアの色持ち期間は、2週間~4週間ほどであり、永久染毛剤の次に、白髪を目立ちづらくする方法となっています。
ヘアマニキュアにも、ほかの方法と同様に、「おしゃれ染め用」と「白髪染め用」があります。
おしゃれ染め用ヘアマニキュアでは、バリエーションゆたかな色味で髪色を染められます。ただし、「今よりも明るくする着色」ではなく「今よりも暗くする着色」のみです。また、白髪を目立ちづらくする分には不向きであります。
白髪染め用ヘアマニキュアでは、白髪を目立ちづらくできます。
染め方の違いによる良い点、悪い点まとめ

ヘアカラーや白髪染め(ヘアダイ)、ヘアマニキュア、ヘアカラートリートメント、ヘアマスカラ、ヘアカラースプレー、それぞれの違い、良い点、悪い点については下記の表のとおりです。
[caption id="attachment_3927" align="alignnone" width="1000"]

上記以外には、下記の特徴があります。
ヘアカラー・ヘアダイ | ・明るい色に染められる ・かぶれる可能性がある |
ヘアマニキュア | ・化学染料が使われているため、ダメージはある ・2,3週間に1回の追加使用で色味をキープできる |
ヘアカラートリートメント | ・数日間にわけて着色する ・週1,2回の追加使用で色味をキープできる |
ヘナ
|
・明るくは着色できない ・染めるのが難しい ・髪がゴワつくことがある |
ヘアマスカラ、カラースプレー等 | ・一時的に目立ちづらくしたいときに使える ・1回のシャンプーで色落ちする ・少量の白髪向けである |
医薬部外品には色持ち期間が長く、豊富なカラーバリエーションがあるというメリットがあります。しかし、永久染毛剤や脱色剤を用いるため髪に負担がかかってしまいます。
また、酸化剤には過酸化水素が含まれますが、日本香粧品学会誌の資料において、過酸化水素の蓄積が白髪化の過程に寄与する可能性があることが示唆されています。
資料中では、「酸化剤による過酸化水素の蓄積」とまでは言及されておらず、漠然と「過酸化水素の蓄積」とのみ記されています。過酸化水素の蓄積については、加齢の影響も受けるため、決して「酸化剤による過酸化水素の蓄積」とは言えません。
しかし、髪を染めるうえで用いられている、いち成分が「白髪を促進する危険因子」として報告されているということは覚えておくとよいでしょう。
白髪を促進する危険因子としては,フリーラジカルや環境ストレスの影響は色素幹細胞やケラチノサイト幹細胞 の細胞老化に影響し,色素細胞にアポトーシスを誘導す る。また,メラニンの産生自体も酸化反応で,色素細胞にROS の産生を生じる。過酸化水素の蓄積や,カタラー ゼやチロシナーゼ関連タンパク2 といった抗酸化酵素の減 少も白髪化の過程に寄与することが知られている
引用元:毛のメラニン科学と白髪化 日本香粧品学会誌
加齢とともに、過酸化水素は毛包に大量に蓄積し、最終的には色素メラニンの合成を阻害します。過酸化水素(または化学式ではH2O2)は代謝の副産物であるため、人体全体に少量生成され、その結果、毛包にも生成されます。加齢とともに、人体は過酸化水素を水と酸素の2つの成分に分解する酵素触媒を使用して過酸化水素を中和し続けることができなくなるため、量が増加します。
引用元:Gray hair in old age: Hydrogen peroxide inhibits the synthesis of melanin Johannes Gutenberg-Universität Mainz
なお、ここまで一般的に報告されているヘアカラーなど医薬部外品の傷み(※上記の過酸化水素の話は除く)について解説をしました。しかし、最近の商品では、医薬部外品でありながらも、髪への負担が少ないものもありますので、実際に購入する際には、個別具体的に判断をしましょう。
ここまでの話をまとめると、「傷みを抑えたい」という方には、ヘアマニキュアやカラートリートメント、ヘナがオススメです。「普段は白髪が気にならないけれど、大事な日にだけ目立ちづらくしたい」「数本の白髪だけ目立ちづらくしたい」という方にオススメなのがカラースプレー・ヘアマスカラ。
そして「明るくおしゃれに染めたい」「色持ち期間を長くしたい」という方には、ヘアカラーなど医薬部外品がオススメ。それぞれの方法に利点・欠点がありますので、ご自身の状況に合わせて選択をしましょう。
⒉ヘアマニキュアのメリット・デメリット

・ヘアマニキュアのメリットまとめ
- 髪にあまりダメージを与えずに着色できる
- 1度で染まり、ツヤが出る
- 永久染毛剤でかぶれなどの肌トラブルがあった方でも使える
- 3週間前後色持ちをする使いまわしができ、経済的である
- 色が落ちやすく、服や寝具が汚れる可能性がある
- 今よりも明るいに色に着色できない
- カラートリートメントやヘナに比べると、傷みやすい
- ヘアマニキュアでは完全に根元まで着色できない
ヘアマニキュアのメリット

髪にあまりダメージを与えずに着色できる
ヘアマニキュアの一番の強みは、髪へのダメージが少ないこと。
髪へのダメージが少ない理由は、髪の毛の表面をコーティングしているだけであり、医薬部外品のように毛髪内部のメラニン色素を破壊しないためです。
また、一般的に染毛料が弱酸性であるため、染毛料を使いつつも頭皮と髪をすこやかな状態に保ちます。髪と頭皮はもともとpH値が4.5~5.5程度の弱酸性であるため、弱酸性のヘアマニキュアとの相性がよいのです。
塗布前の頭皮 pH はモニター間に個人差はあるものの,pH4.5∼5.5の弱酸性を示す。
引用元:新規技術 『PLGAナノ粒子の加水分解制御技術』 |ホソカワミクロン株式会社 マテリアル事業部 成約・美容科学研究センター
・参考
髪の基礎知識 vol.17「髪とpHの関係」|デミ コスメティクス
これらの理由により、長期間繰り返し染めても髪への傷みがあまりありません。
1度で染まり、ツヤが出る
ヘアマニキュアは1度の使用で白髪を目立ちづらくできます。また、表面をコーティングして仕上げるので髪につや感が出て「染める前よりも落ち着いたキレイな髪」になる傾向があります。
何度も繰り返し使って染めるカラートリートメントやカラーシャンプーのように手間がかかりません。
「髪は傷めたくないけど、1度で白髪を目立ちづらくしたい」という方にオススメなのが、ヘアマニキュア。
永久染毛剤でかぶれなどの肌トラブルがあった方でも使える
ヘアマニキュアは、へアカラーなどで、頭皮や顔などが「かぶれ」による肌トラブルにあった方でも使えます。その理由は、ヘアマニキュアには、かぶれの引き金となる「酸化染料(ジアミン系染料等)」が含まれていないためです。
これまではかぶれが生じなかった方でも、ヘアカラーを使い続けることにより、ある日突然、かぶれが生じるリスクがあることが指摘されています。そういったリスクを未然に防げるというメリットもあります。
これまでに何度もヘアカラーを使用して問題なかった方でも、ある日突然、アレルギー反応が起き、かぶれてしまうことがあります。頭皮や髪の生え際、まぶた、額、耳の後ろ、首すじなど、ヘアカラーや洗髪時のすすぎ液がついたところに、その症状が現れます。
かぶれと気がつかずに、または症状が軽かったり治まったからといって、その後も繰り返し使用していると、症状はさらに悪化します。皮膚の症状だけでなく、息切れや咳、動悸、めまい、血圧低下などのアナフィラキシー(短時間で生じる激しいアレルギー反応)を引き起こすこともあります。
引用元:ヘアカラーによる「かぶれ」に要注意! アレルギーが突然発症することも。 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
3週間前後色持ちをする
ヘアマニキュアでは、3週間前後色持ちをします。ヘアカラーや白髪染め、ヘナと比べると短いですが、ヘアカラートリートメントと比べるとおよそ3倍長持ちします。
使いまわしができ、経済的である
余ったヘアマニキュアは、保存ができます。使いまわしができるため、経済的であります。
ヘアマニキュアのデメリット

色が落ちやすく、服や寝具が汚れる可能性がある
ヘアマニキュアは、時間の経過とともに、汗や雨、こすれなどにより徐々に色落ち(退色)をしていきます。
ヘアマニキュアは表面をコーティングして色を内部に浸透させているだけであるためです。
この色落ちの時には、枕やタオル、服の首元や肩周り周辺にヘアマニキュアの色がついてしまうことがあるため、その点に注意が必要です(ヘアマニキュアの色落ちに対処する方法については、別の章で解説)。
今よりも明るいに色に着色できない
ヘアマニキュアでは、染める前の髪色より明るくできません。脱色をしないためです。
ヘアマニキュアでおしゃれ染めをする際には、明るい色から暗い色。ヘアマニキュアで白髪染めをする際には、白髪から黒色です。
イメージとしては、髪の毛をコーティングし着色していく方法では、黒い画用紙に色ペンで色を塗ってもほとんど発色されないのと同じであります。
カラートリートメントやヘナに比べると、傷みやすい
ヘアマニキュアは、ヘアカラー・白髪染めよりもダメージを抑えられます。しかし、ヘアカラートリートメントやヘナには劣ります。
一般的に、酸性染料が使われているヘアマニキュアよりも、塩基性染料やHC染料が使われているトリートメントの染毛料の方が刺激が弱く、髪を傷めづらくなっているためです。
またヘナのように天然由来で染めあげるわけではないためであります。
そのため、これらの白髪染め方法よりかは刺激が強くなってしまう傾向があるのです。
ヘアマニキュアでは完全に根元まで着色できない
ヘアマニキュアでは完全に根元まで着色できません。これはヘアマニキュアを塗る際に、頭皮につけないようにクシを使うためです。ただし、プロテクトクリームを活用することにより、根元も着色しやすくなります。
⒊白髪染めヘアマニキュアの利用実態

今回は、白髪染めヘアマニキュアに焦点を当て、その利用実態についてリサーチをしました。
白髪染めヘアマニキュア利用者の割合
アラフィフマーケット研究会が2018年2月に35~64歳の女性を対象に、白髪に対する意識調査を行いました。その一項目として、「白髪対策サービス・商品の現在の利⽤と利⽤経験」がありました。
その項目の調査結果は下記のとおりでした。
[caption id="attachment_3781" align="alignnone" width="1334"]

白髪染めヘアマニキュアの利用経験がある方は、441人中112人(25.4%)。現在も利用中の方は、441人中20人(4.5%)でした。
自宅でのヘアマニキュアにおいて「利用経験はあるが、今は利用していない」理由としては、「白髪が多いので塗り切れなかった」「着色が悪かった」といった理由が挙げられています。
しかし、各商品の説明書通りに忠実に行い、失敗につながりやすいポイントを回避すれば失敗する確率をぐんと減らせますので、ご安心ください。
なお、自宅でヘアカラーやヘアマニキュアなどで染毛をする理由としては、「美容院の金額が高いため」や「友人の勧めで、自宅染めをやってみたら、短時間で手間なく目立ちづらくでき、金額も安上がりだったため」などが理由として挙げられています。
白髪染めヘアマニキュアを実際に使った方の感想
・満足
https://twitter.com/windmuseum/status/1370737782579027977
・不満
https://twitter.com/Mint_Lee/status/1310966004005179393
・どちらとも言えない
https://twitter.com/tohne3/status/1319625153785942017
⒋ヘアマニキュアの染め方
髪はあまり傷めたくないけれど、白髪染めで白髪を目立ちづらくしたり、おしゃれ染めで明るい髪の毛を暗く着色したい方にオススメなヘアマニキュア。目立ちづらくするために、正しい染め方をチェックしておきましょう。
なお、ヘアカラーとヘアマニキュアでは性質がまったく違います。何度もヘアカラーで染めたことがある方も、必ずヘアマニキュア用の手順に沿って、髪を染めましょう。また、実際に染める際には、お手持ちの商品の取扱説明書に沿って染めましょう。
ステップ1:場所を決める

ヘアマニキュアはお風呂場でも、お部屋でも染められます。
お風呂場で行うと、移動時に床や家具に付着をせずにすみます。お風呂場で行う場合は、あらかじめシャワーで床や壁に温水をかけておきましょう。湿度ににより着色をよくし、万が一飛び散った際に、落としやすくなるためです。
お部屋で行うと、暖房器具により室温や湿度をコントロールできます。また、染料を塗布した後の放置時間にテレビを鑑賞できます。お部屋で行う場合には、お必ず家具や衣服類などを片付けておきましょう。また、使う場所周辺やお風呂場までの通り道に新聞紙を敷いてください。
ステップ2: 手袋やケープなどを装着する

ヘアマニキュアの染料が手や肌につかないように、商品に付属している手袋を必ず装着しましょう。この際には、手首に輪ゴムをつけることにより、手袋をしっかりと固定できます。
ケープまたは汚れてもよいタオルを用いて、首元をカバーしましょう。衣服も汚れてもさしつかえないものを着用しましょう。染めた後に脱ぎやすい「前あき」タイプの衣類がオススメです。
ステップ3:髪をとかし、4~8つのブロックにわける

染める前には、均等に染毛料がつけられるよう、髪をといておきましょう。
髪の毛が長い人の場合、染めやすいようにブロッキング(髪をいくつかの毛束に分けて留めておく作業)をしていきます。
髪の毛を耳の上半分と下半分にわけ、左右均等にそれぞれ2~4つのブロックを作りましょう。全体で4~8のパーツにわけておくことで、染め忘れることなく全体を染毛できます。
ステップ4:ブラシを使い、染毛料を髪に付ける

白髪染め、おしゃれ染めの準備ができたら、いよいよ染毛料を髪に塗っていきます。
白髪染めの場合、白髪の気になるところから塗り、その後ほかの部分を塗るようにするのがオススメです。ブロッキングしている場合は、1つずつときながら丁寧に塗っていきましょう。
また、白髪染めの場合は、生え際や根元などの気になる部分は二度塗りすると塗り残しを防げます。
ステップ5: 数十分放置する

ヘアマニキュアの説明書に記載してある時間、放置します。なるべく部屋を暖かくし、ラップやタオルなどを巻いて染毛料の定着を促しましょう。
ステップ6:十分に洗い流し、乾かす

一定時間放置した後は、シャンプーなどを使ってしっかり洗いましょう。すすぎ残しがあれば頭皮の炎症につながります。また、しずくが垂れて服や寝具が汚れてしまうこともあります。
シャンプーで洗った後は、暗い色のタオルで、水気をタオルドライしましょう。その後、ドライヤーでしっかりと乾かしてください。(以上)
動画の方がイメージをしやすい方は、下記をご覧ください。製品ごとに微妙に取り扱い上の説明が違いますが、各社おおむね同様の染め方を推奨しております。実際に染める際には、お手持ちの商品の取扱説明書に沿って染めましょう。
ヘアマニキュアで染めるコツ
ヘアマニキュアを使って白髪染めをするコツは次のとおりです。はじめてヘアマニキュアを使う人や今まで上手くいかなかったことが多い人は、ぜひ参考にしてみてください。
コツ1:部屋を暖かくしておく

ヘアマニキュアは温度が高いほど髪の毛に浸透しやすくなり、着色しやすくなります。
とくに冬の寒い時期に染めるときは、暖房器具で部屋をあらかじめ暖かくしておきましょう。着色をよくするためには湿度を上げることも有効です。
お風呂場で行う際には、温水シャワーで浴室内の湿度を上げておきましょう。
なお、水に濡れてしまうと着色力が弱まってしまいます。暖めすぎて、汗をかかないよう適度な温度に設定しましょう。
コツ2:毛先から染める

実は、髪の毛は、根元付近と毛先では温度が違います。頭皮付近では体温が伝わり温度が高くなり、毛先は体温が伝わらないため温度が低くなります。そしてヘアマニキュアは、温度が高いほど着色しやすく、温度が低いほど着色しづらくなります。
これに対処するため、染めるときには温度の低い毛先から順に染毛料を塗っていきましょう。たとえ温度が低くても最初に塗ることで放置時間が長くなり、着色しやすくなるためです。
コツ3: 放置するときは髪をラップで覆う

しっかりとムラなく染毛料を塗った後には、髪全体をラップで覆いましょう。染毛料の乾燥を防いで着色をよくしたり、余計な場所に染毛料がつかないようにしたりするためです。
コツ4:染める前にシャンプーで髪を洗う

染める前にシャンプーで髪を洗うことにより、髪の汚れを取り除きましょう。汚れがあるとヘアマニキュアをはじいてしまうためです。
なお、シャンプーで洗った後には、髪を完全に乾かしましょう。髪に水分が残っているとヘアマニキュアの着色が悪くなります。
コツ5:髪全体の内側・外側にしっかりと塗る
ヘアマニキュアを髪全体の内側・外側にしっかりと塗りましょう。着色が悪くなる代表的な理由として挙げれられるのが「塗りやすいところにだけ重ねて塗ってあり、髪全体の内側・外側にしっかりと塗れていない」です。
髪全体の内側・外側にしっかりと塗れているかを確かめるために、一度塗り終えた後に、縦・横・斜めとさまざまな角度からコーミングをして、着色ムラがないかをチェックしましょう。
コツ6:日をかえて、再度塗る
一度染めた後に、思ったよりも色が着色されなかった場合は、使用量を多めにし日をかえて2~3回続けて使用しましょう。
ヘアマニキュアで汚さないコツ

ヘアマニキュアで頭皮を汚さないコツ
- 頭皮につけないために、クシを髪に入れた状態でマニキュアを出さないようにしましょう。
- 染料を過剰に出しすぎないように心がけましょう。
- プロテクトクリームを髪の分け目や生えぎわなどに塗りましょう。
なお、プロテクトクリームを活用することにより、根元まで着色しやすくなります。
[caption id="attachment_3785" align="alignnone" width="681"]プロテクトクリームの一例[/caption]
引用元:人が美しく生きるお手伝い|株式会社菊星
ヘアマニキュアで手・肌を汚さないコツ
- 水をはじくクリームを額や生えぎわなど顔周りに厚めに塗りましょう。
※ニベアクリーム、コールドクリーム、プロテクトクリームなど - 耳の中に入らないためにイヤーキャップをしましょう。
- すべての工程において、必ず手袋を着用しましょう。
ヘアマニキュアの落とし方
ヘアマニキュアを使う際には、「皮膚や肌についたらどうしよう…」とご不安かと思います。この項目では、ヘアマニキュアがついた際の落とし方について解説をします。
ヘアマニキュアが皮膚についた場合
仮に色がつき、その場でふき取れなかったとしても、数日間の入浴により自然に落ちていきます。皮膚についた際にすぐに対処する方法は下記のとおりです。
- すぐにタオルやティッシュなどでやさしくふき取る
- それでも色が残ってしまった場合は、石けんで洗い流す
- 石けんでも洗い落とせない場合は、カラーリムーバーを使用する
[caption id="attachment_3786" align="alignnone" width="1000"]各社が提供するカラーリムーバーの一例[/caption]
引用元:カラーリムーバー Amazon
ヘアマニキュアが服についた場合
衣類やタオルをすぐに洗濯しましょう。落ちにくい場合には漂白剤を使用しましょう。
なお、衣類などの材質によっては落ちないことがありますので、服につかないように細心の注意を払いましょう。
ヘアマニキュアが壁・床・家具・鏡・浴槽・浴室などについた場合
ついてしまった場合には、すぐにふき取るか洗い流しましょう。
⒌ヘアマニキュアの色持ちを良くする方法

方法1:すぐに乾かす
ヘアマニキュアの色持ちを良くする秘訣は、髪が濡れた際には、すぐに乾かすことです。
ヘアマニキュアで染めた髪は、髪濡れにより色落ちをしやすくなっています。その理由は、髪は濡れるとキューティクルが開く性質をもっているためです。キューティクルが開くと、そのすき間から、染料が落ちていってしまうのです。
したがって、シャワー後や雨や汗で濡れた際には、すぐにタオルでふき取るようにしましょう。なお、この際は、必ず汚れてもよいタオルを選びましょう。
方法2:使用後にパーマをかけない
ヘアマニキュアを使用後にパーマをかけないようにしましょう。ヘアマニキュアの成分とパーマの成分が混ざりあい、ヘアマニキュアの着色力が落ちてしまうためです。パーマは、ヘアマニキュアを使う前にかけるようにしましょう。
方法3:使用後にリンス・コンディショナー・トリートメントを使わない
ヘアマニキュアを使用した後には、リンス・コンディショナー・トリートメントを使わないようにしましょう。
その理由は、ヘアマニキュアに使われているコーディング成分とリンス・コンディショナー・トリートメントに使われているコーディング成分が干渉してしまうためです。成分が干渉をすると、色落ちを速めてしまうのです。
⒍ヘアマニキュアの色落ちに対処する方法

洗髪後の髪の毛はよく乾かす
洗髪後の髪の毛はよく乾かすようにしましょう。髪が濡れている間には、汚れても問題のないタオルを髪に巻いたり、髪をまとめ上げたりをして、衣類につかないようにします。とくに染めた直後と染めてしばらくった際に、ヘアマニキュアの色が移りやすくなります。
雨や暑い日に白っぽい服を着るのはなるべく避ける
雨や暑い日に白っぽい服を着るのをなるべく避けましょう。水分により染料は落ちてしまいやすいため、そういった日には色移りしてしまう可能性が高まります。
寝るときは、髪を十分に乾かし、汚れてもよいタオルを敷いてから使う
枕を使う際には、汚れてもよいタオルを敷きましょう。睡眠中はとくに汗ばみやすく、髪の毛が強くこすれるため、色落ちしやすい条件下にあります。
⒎まとめ
ヘアマニキュアは、クシを使って、髪の毛の表面にだけ色をつける染毛料(化粧品)のことです。
ヘアマニキュアには次のようなメリットがあります。
・髪にあまりダメージを与えずに染められる
・1度で着色でき、うるおいとツヤが出る
・へアカラーでかぶれなどの肌トラブルがあった方でも使える
・3週間前後色持ちをする
・使いまわしができ、経済的である
ヘアマニキュアには次のようなデメリットもあります。
・色が落ちやすく、服や寝具が汚れる可能性がある
・今よりも明るいに色に染められない
・カラートリートメントやヘナに比べると、傷みやすい
・ヘアマニキュアでは完全に根元まで染められない
上記のように良い点もあれば、悪い点もあります。長く染めていたい方、豊富なバリエーションで染められたい方には、ヘアカラーや白髪染めなど医薬部外品もオススメです。
また、植物染料で着色をすることに興味がある方は、ヘナもよいでしょう。なお、各商品を検討する際には、個々の商品の説明文をしっかりと読み、個別具体的に判断をなさってください。
市場にはいろいろな製品が出回っていますので、ぜひさまざまな商品を検討してみてください。
・参考文献
毛染めによる皮膚障害 |厚生労働省
医療部外品ヘアカラーをつくりたい |ヘアケア工房
【本記事の要約】 ヘアマニキュアは、髪の毛の表面に色をつける染毛料で、白髪を目立ちづらくしたい人におすすめの製品です。従来のヘアカラーと比べて、髪へのダメージが少なく、アレルギー反応のリスクも低いのが特徴です。 ヘアマニキュアには、以下のような利点があります: 1. 髪へのダメージが少ない 2. 1回の使用で染まり、ツヤが出る 3. アレルギー反応が起こりにくい 4. 約3週間色が持続する 5. 経済的で使い回しができる 一方で、以下のようなデメリットもあります: 1. 色落ちしやすく、服や寝具を汚す可能性がある 2. 髪を明るい色に染めることができない 3. トリートメントやヘナと比べると傷みやすい 4. 根元まで完全に染まらない 効果的に使用するためのコツとして: - 部屋を暖かくする - 毛先から染める - 髪全体に均一に塗る - 染める前にシャンプーで髪を洗う - 放置時間は製品の説明書に従う 色落ちを防ぐには: - 髪をすぐに乾かす - 白い服を避ける - 就寝時はタオルを敷く 白髪染めのニーズや髪の状態に応じて、ヘアカラー、トリートメント、ヘナなど、さまざまな選択肢を検討することが大切です。個々の製品の特徴をよく理解し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。 |