1.背中がかゆくなる原因

かけばかくほどかゆくなる背中のかゆみ。なぜ背中はかゆくなるんでしょうか。おもに乾燥するとかゆみは起こりやすくなります。外が乾燥する季節には肌の水分も蒸発して乾燥肌になります。皮膚の表面はカサカサになりさまざまな刺激に反応してかゆみを感じるんです。
さまざまな刺激の一例としては、シャンプーやトリートメントの洗い残し、洋服の素材、紫外線、汗、花粉などもあげられます。
いつもと同じシャンプーやトリートメントを使っていても、乾燥しやすい季節にはかゆみを感じるかもしれません。シャンプーやトリートメントには多様な原材料が使われています。シャンプーのときに背中についたり、洗い残しによりトリートメントの残った毛先が背中に触れてかゆみにもなります。そのため敏感肌の方はパラベン、鉱物油、香料などを不使用の天然植物由来の製品を選ぶといいでしょう。
また、洋服の素材にも気を付けたいですね。天然素材の綿や絹は肌への負担は少ないため、敏感肌の方におすすめです。特にかゆみを感じやすい季節には、綿や絹のインナーを選ぶといいでしょう。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は静電気が起きやすいため、炎症になりかゆみが起きるかもしれません。
さらに洋服のタグやゴムからのかゆみもあります。タグやゴムも化学繊維素材が多いため、確認してみてくださいね。最近ではタグのない洋服も増えていますから、タグなしのトップスを選ぶといいかもしれません。
皮膚のトラブル対策はお風呂上りのケアから
空気の乾燥する季節は皮膚も乾燥するため、肌の保湿ケアを行いましょう。お風呂上がりに保湿クリームやボディローションをぬると効果的です。お風呂から出るとまたたく間に皮膚の水分は蒸発してしまいます。体をタオルでふいたらすぐの保湿をを習慣にしたいですね。
手の届きにくい背中には「背中に薬を塗る道具」や「塗るまごの手」などの商品もあります。先端にパフのついた長い棒のようなもので、一人で簡単にボディローションを背中につけられるグッズです。
お風呂上がりのケアに加えて、お風呂で体を洗うときにはゴシゴシ肌をこすると皮膚を傷めやすくなります。固いブラシやナイロン素材のタオル、スポンジもやめたほうがいいでしょう。手でよく泡立ててやさしく洗うだけで肌の汚れは十分おちますよ。
おなじくお風呂上がりに体を拭くときも、タオルでゴシゴシこすると肌を傷める元です。タオルはこすらずやさしく肌を押さえるように使ってくださいね。
ロングヘアの洗い残しに気を付けて!
ロングヘアは十分すすいだつもりでも毛先や髪の内側などに洗い残しがでやすいです。シャンプーやトリートメントなどが残っていると背中のかゆみ、頭皮のトラブル(吹き出物)、髪のダメージになります。
特にしっかり洗いたいのは生え際、耳の後ろ、頭頂部、首のあたりです。洗い残しやすいため、じっくりすすいでくださいね。
シャワーは頭上から浴びるだけでは髪の内側、頭皮まで十分にすすぎ洗いできません。髪をすすぐときにはまずはシャワーヘッドを手で持つ。もしくは自分で体の向きを変えながらいろんな角度からシャワーを当てましょう。
なぜなら、さまざまな角度からシャワーを浴びれば髪の中までしっかりお湯が入ります。するとしっかりすすげて洗い残しを防げるからです。また、近い距離からシャワーを浴びれば、強い水圧で頭部のすみずみまですすぎ洗いできます。
片手でシャワーヘッドを持ち、もう片方は手のひらを髪の中に差し入れて髪を浮かせながら洗うときれいにすすげます。また、時折ちゃぷちゃぷとお湯を手で受けながら洗うと頭皮まできれいになります。サロンでスタイリストにやってもらうすすぎの動きを思い出しながらやってみてください。
2.毛先までしっかりシャワーで洗い流そう

「すすぎは洗うときより長い時間をかけるように」とサロンでよく言われます。実際にサロンでのすすぎは時間をかけてていねいですね。すすぎ残しでかゆみのでないように、毛先まで何度もシャワーで洗い流しましょう。特にロングヘアの方は腕のだるくなるまですすいだほうがいいかもしれません。
頭頂部、生え際、耳の後ろ、首のあたりは泡の残りやすい場所です。シャワーを上からかけるだけでは、お湯は髪の表面を流れているだけかもしれません。もう片方の手も使いながら髪の中へ手を差し入れたり、髪を持ち上げたりしながらすすぎましょう。
さらにシャワーでの洗い残しを防ぐためには、上から下へ洗い流しましょうね。前髪や生え際、頭頂部、耳の後ろやサイドあたり、後頭部からえり足や首のあたりを何回も繰り返しすすぐと、洗い残しを減らせますよ。
毛先までしっかりシャワーで洗い流すかんたんな手順
・髪全体の泡を洗い流す
・生え際、頭頂部、耳の後ろやサイドあたり、後頭部からえり足や首のあたりをすすぐ
・片手で頭皮から髪を持ち上げて何度もシャワーをかける
・泡が消えてからも念入りに流す
・すすぎはシャンプー時間よりも長めにする
ポイントは「腕のだるさにまけないように」ですね。また、シャワーの温度は高すぎるとヘアカラーの色落ちにつながります。40度以下を目安にしてくださいね。
3.トリートメントが残るとこんなトラブルにも

トリートメント後は髪のぬるぬる感の消えるまでしっかり洗い流します。顔の橫で髪を両手ではさみながら洗い流すとやりやすいですよ。
トリートメントも髪に残ると頭皮、背中、首のかゆみや湿疹などのトラブルにつながりやすいです。ついかゆみで皮膚をかいてしまうと血がにじんで炎症にもなります。また頭皮や肌の表面がはがれてフケもできるでしょう。特に敏感肌の人はかゆみが出やすいので洗い残しをしないようにしたいですね。
4.まとめ
背中がかゆいのはロングヘアの洗い残しから起こる場合もあります。シャンプーやトリートメントなどが髪から背中につかないように、毛先までシャワーでしっかり洗い流しましょう。また、シャワーやトリートメントを植物由来の天然成分を使った商品にするのも安心ですね。
【本記事の要約】 背中のかゆみは、乾燥やシャンプー、トリートメントの洗い残しが原因となることが多いです。特に乾燥した季節では皮膚の水分が失われ、かゆみを引き起こしやすくなります。シャンプーやトリートメントが背中に残ると、肌が刺激を受けてかゆみを感じることがあります。洋服の素材や紫外線、汗、花粉なども原因となるため、肌に優しい素材を選ぶことが重要です。 お風呂上がりの保湿ケアは、乾燥を防ぎ、かゆみを抑えるために欠かせません。背中に薬を塗るための道具を使うと、手が届きにくい部分にも簡単に塗布できます。さらに、体を洗う際にはゴシゴシこすらず、優しく洗うことが肌を守るポイントです。 ロングヘアの人は、シャンプーやトリートメントが髪の毛先や内側に残りがちです。すすぎの際は、髪をしっかりと持ち上げて、いろんな角度からシャワーをかけることで、洗い残しを防ぎましょう。特に生え際や耳の後ろ、首の周りは洗い残しやすい場所です。トリートメントが残ると、かゆみや湿疹の原因となるため、ぬるぬる感がなくなるまでしっかり洗い流すことが大切です。 まとめとして、背中のかゆみを防ぐためには、シャンプーやトリートメントを洗い流す際の注意が必要です。植物由来の天然成分を使用した製品を選ぶことで、肌への負担を減らすことができます。 |