カラーリングで白髪を染めて若々しくみせる方法も大切なのですが、普段使うシャンプーやトリートメントの基本的なヘアケアがとても大切になってきます。
そこで今回は若々しい髪の毛についてから60代70代にオススメなシャンプーセットまで詳しくご紹介させていただきます。
1. 60代70代の髪の毛のお悩み

誰にでも髪の毛についてお悩みはあると思いますが、60〜70代の髪の毛についてのお悩みはどのようなものがあるのかみていきます。
白髪が増えた
見た目でもすぐにわかってしまう白髪は目立ってくると一気に老け込んだ印象となってしまうため、お悩みの方が多い問題です。白髪が増えるほど白髪染めをするペースもはやくなるのでどんどん手間がかかるようになってきてしまいます。
一方でこまめに染めてしまえば白髪はキレイに染めることができるので、対策しやすいお悩みでもあります。
髪の毛のボリュームがなくなった
年齢を重ねていくと髪質が変わりハリやコシがなくなり、特に前髪やトップ部分の髪の毛がペタッと寝てしまったり、髪の毛の立ち上がりが悪くなりボリュームがでなくなってしまうのです。年齢が上ほど髪の毛の立ち上がりは重要で、見た目に大きく影響してしまいます。
ゴワついてまとまりがなくなった
髪の毛に栄養を行き渡らせる機能が衰えていくと、髪質が低下してしまいゴワついてクセがでやすくなりまとまらず広がるようになってしまいます。頭皮の血流にのって栄養は行き渡るようになっているのですが、年々血流が悪くなってしまいやすいため注意しておかないとどうしても栄養不足になってしまうのです。また年齢髪は乾燥もしやすいため潤い不足などが原因で広がりうねりなども気になるようになってしまうのです。
脱毛症 Q18 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
2. 若々しい髪の毛の条件は?

若々しい髪の毛と一言で言ってもどんな特徴があるのでしょうか、若々しい髪の毛の条件を確認しておきます。
ハリ・ツヤのある髪の毛
若々しい髪の毛と言うと何よりもハリとツヤがとても大切となります。遠目から見ても髪の毛のツヤは目立ちますし、ぷるんっとしたハリがあるだけで見た目年齢がグンっと低くなります。
顔は女性であればメイクなどでカバーすることもできますが、髪の毛はある程度の美しさを保てていないとごまかしが効かない部分でもあるのです。
毛量のボリュームや立ち上がりがある
若い子でもあまりに髪の毛がぺったんこになってしまうと老け見えしてしまうように、ボリュームや髪の毛の立ち上がりのふんわり感は若々しく見せるために必須の条件になります。
元からの髪質も関係してきてしまうこともありますが、普段からのヘアケアに気をつけて健康的な髪の毛を育てていってあげることが大切です。
枝毛や切れ毛がない
枝毛や切れ毛があるとパサついてしまい、年齢を重ねた髪の毛にみえてしまいます。枝毛や切れ毛の切れ目の部分が毛先に白い点々のように目立ってしまい、見た目もキレイではありません。枝毛や切れ毛がない髪の毛はまとまりもよく健康的に見えるのです。
3. シャンプーの選び方

シャンプーの種類はそれぞれのお悩みに合わせたものなどたくさんあり、どれを選んだら良いのか難しいですよね。そこでシャンプーの選び方についてもご紹介させていただきます。
洗浄成分を選ぶ
シャンプーはほとんどが水と洗浄成分の構成でできており、シャンプーを選ぶ基準としてとても大切な要素となります。頭皮や髪の毛は自分からでた皮脂によって膜をはり外的刺激から守るような仕組みとなっているため、ある程度の皮脂は残さなくてはなりません。
洗浄力の強いシャンプーを使ってしまうとその必要な皮脂までも根こそぎ洗い流してしまい、頭皮の乾燥や髪の毛のパサつきからはじまり頭皮全体の環境が悪化していってしまうのです。
シャンプーを選ぶ際は必要な皮脂を残し余分な皮脂や汚れを洗い流してくれるくらいの洗浄力のシャンプーを選ぶようにしてみてください。避けていただきたい洗浄成分とオススメの洗浄成分もご紹介させていただきます。
避けて頂きたい洗浄成分
・石油系(ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウム)
このような成分が配合されているシャンプーは、石油系の界面活性剤が使われているシャンプーになります。石油系界面活性剤は市販のほとんどのシャンプーに配合されていると言っても過言ではないくらいにメジャーで身近な洗浄成分です。
しかし石油系の界面活性剤は食器用洗剤などにも配合されているくらいに強い洗浄力を持ち合わせているため頭皮に必要な皮脂までも取りすぎてしまうので注意が必要となります。
・石けん系(石けん素地、カリ石けん素地、オレイン酸〜)
このような成分が配合されているシャンプーは石けん系の界面活性剤が使われているシャンプーになります。優しそうなイメージの石けん系の界面活性剤ですが、汚れを落とす力は強く頭皮や髪の毛に使うときしみやすかったり皮脂を取りすぎてしまうのであまりオススメできない成分の一つとなるのです。
・オレフィン系(オレフィン〜)
このような成分が配合されているシャンプーはオレフィン系の界面活性剤が使われているシャンプーとなります。オレフィン系の界面活性剤は石油系の界面活性剤がよくないと言われ始めたので、その代わりに配合されることの増えた洗浄成分となります。
石油系を避けたと安心しては危険なのが、このオレフィン系の界面活性剤も石油系と同様にして洗浄力の強い成分だからなのです。敏感肌や乾燥肌の方はできるだけ避けて頂きたい成分となります。
白髪ケアシャンプートリートメントは洗浄力が強いモノを選んでもいいの?
オススメの洗浄成分
・ベタイン系(コカミド〜、ラウラミド〜)
このような成分が配合されているシャンプーはベタイン系の界面活性剤が使われているシャンプーとなります。ベタイン系の界面活性剤はシャンプーの洗浄力をマイルドにする効果があるため、ベビーシャンプーなどにも使われることの多い成分です。
このことからもベタイン系の界面活性剤が配合されているシャンプーは、洗浄力の優しいものとなるのです。
・アミノ酸系(ココイル〜、ラウロイル〜)
このような成分が配合されているシャンプーはアミノ酸系の界面活性剤が使われているシャンプーとなります。アミノ酸系の界面活性剤は必要な皮脂を残し余分な皮脂を洗い流すくらいの丁度いい力加減の洗浄力が特徴の洗浄成分となります。
頭皮環境にもいいのですが、特に敏感肌やエイジングケアに力を入れたい方にオススメの洗浄成分となるのです。
4. オススメシャンプーセット5選

年齢を重ねた大人髪にオススメしたいシャンプーセットをご紹介させていただきます。
1.綺和美 (スカルプマッサージシャンプー&スカルプマッサージコンディショナー)
綺和美のスカルプマッサージシャンプー&スカルプマッサージコンディショナーはアミノ酸系の界面活性剤が配合されており、お肌と同じ性質の弱酸性の泡で髪の毛や頭皮を優しく包み込み洗いあげてくれる仕様となっているのです。
弱酸性で頭皮に対しても刺激が少なく、アミノ酸系の優しい洗浄力で必要な潤いを残しながら汚れや皮脂を洗い流せるため頭皮環境を健やかに保つためにオススメのシャンプー&トリートメントとなります。スカルプシャンプーと頭皮のマッサージを併用すると頭皮の血流も促進でき、栄養も行き渡りやすくなります。
また、優しく洗いあげた後にスカルプマッサージトリートメントで頭皮に栄養と潤いを与えてくれ、更に効果的となるのです。
2.john masters organics (C&G シャンプー、C&Nコンディショナー)
オーガニックの商品で人気の高いジョンマスターオーガニックですが、シャンプーやトリートメントも頭皮や髪の毛に優しいものが多くあります。ヤシ油由来のアミノ酸系洗浄成分によって地肌から優しく洗い、きしみにくい処方で髪の毛同士の摩擦も抑えながらシャンプーできます。
コンディショナーと併用すると水分と油分のバランスを取りやすくなり指通りもなめらかに仕上げてくれるのです。
3.ETVOS (モイストシャンプー、リフレシュシャンプー&リペアトリートメント)
エトヴォスのシャンプーはモイストもリフレッシュどちらともアミノ酸系の洗浄成分を使用しています。頭皮のニオイやベタつきが気になるときにはリフレッシュシャンプーと使ってスッキリと洗い、乾燥やうねりが気になるときにはモイストシャンプーでしっとりと洗ってあげるように使い分けもできます。
どちらも優しい成分で作られているため地肌を守りながらケアでき、トリートメントもハリやコシ、ボリュームがだしやすいように補修してくれるのでエイジングケアにもオススメです。
4.Dear Beaute HIMAWARI (RICH&REPAIR OIL IN シャンプー&トリートメント)
HIMAWARIのコンセプトとして年齢を重ねた髪の毛のうねり、パサつきなどの髪の毛のゆがみに対してアプローチしていくエイジングケアに特化したシャンプー&トリートメントです。ヒマワリオイルが内側と外側両方から補修してくれて、年齢髪を改善に導いてくれます。
アミノ酸で低刺激で優しく洗い補修もでき良心的な価格設定なためアミノ酸系を試してみたい初心者の方にもオススメのシャンプー&トリートメントです。
5.THE PUBLIC ORGANIC (SUPER BOUNCY ESSENTIAL OIL SHAMPOO&TREATMENT)
水分保持力がアップしシャンプーの洗い上がりもきしみにくいため、乾燥が気になる方にオススメのシャンプーです。100%精油の香りのためストレスの緩和にも効果が期待できるとされているので、疲れがたまっている方はリフレッシュできる特徴もあります。
5. まとめ

お肌や身体と同じように髪の毛も年々衰えてきてしまいます。そのまま何もケアをせずにいつもと同じように過ごしてしまうと、どんどん髪質は変わっていってしまい取り返しがつかなくなってしまうのです。
髪の毛は若々しさを維持するには必要不可欠な部分でもあり、ハリやツヤ毛量などで見た目年齢にかなりの差がでてきてしまいます。健康的な髪の毛を維持するには頭皮環境を整えることが何よりも大切で、毎日のシャンプー&トリートメントの質でこの環境はよくも悪くも変えることができてしまうのです。
シャンプー&トリートメントは毎日使うものでケアとしての意識は薄いかもしれませんが、毎日使うものだからこそこだわって選んでいただきたいアイテムでもあるのです。優しく洗い潤いを保つシャンプーを選ぶことが重要なのですが、自分で探すのもなかなか難しいですよね。
そんな時には今回ご紹介したアイテムから是非試してみてください。自分にあったシャンプー&トリートメントが見つかるはずです。
【本記事の要約】 年齢を重ねることで髪の毛も変化していき、特に60代や70代に入ると、髪の悩みが増えることが多いです。白髪が目立つようになり、髪のボリュームが減り、ゴワついてまとまりにくくなることが一般的な悩みです。若々しい髪の条件としては、ハリやツヤ、ボリュームのある髪が重要であり、それを維持するためには適切なヘアケアが必要です。シャンプーやトリートメントの選び方も重要で、洗浄成分に注意を払い、必要な皮脂を残しながら汚れを落とす製品を選ぶことが推奨されます。特にアミノ酸系やベタイン系の成分が含まれるものが優れています。シャンプー選びにこだわり、日々のケアで髪の健康を守り、年齢とともに変わる髪質に適切に対応することが大切です。 |