「寝る前はついていないのに…」
「朝になると爆発してる…」
「対処の仕方がわからない…」
このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。眠っている時のことなので対策は難しく思われがちですが、就寝前の寝癖対策は実は簡単にできるのです。
そこで今回は寝癖の原因から寝癖の予防方法まで詳しくご紹介させていただきます。
1.寝癖がつく仕組みとは?

髪の毛の形を形成する仕組みは「水素結合」と「化学結合」の2つの結合が関わっています。水素結合は水に濡れていると結合が切れて形を変えることができる状態にあるのです。
髪の毛は水分が蒸発して乾いた段階の形を記憶してキープする仕組みになっているので、クセがでたまま乾いてしまえばそのままクセがついてしまうことになります。ただし、また濡れてしまえば元の状態に戻すことができます。
化学結合はパーマなどに用いられる方法で、チオグリコール酸やシステインの1液の薬剤の力で水素を与えて髪の毛の形を形成しているシスチン結合を切断します。この切断によって髪の毛を好きな形に変えてしまうことができるようになります。
このあとパーマのロットでつけたい形を固定して、臭素塩酸や過酸化水素の2液の薬剤を使用して酸素を発生させることで、切断したシスチン結合を再結合させます。再結合することによってロットを外しても形をキープできるようになるのです。
化学結合は水素結合と違い中の構造から変えてしまうので、すぐにクセが取れてしまうことはないのです。
寝癖に関係してくるのははじめにご紹介した、水素結合の影響が大きいとされています。髪の毛を乾かさないでいたり半乾きでいたりした場合も影響がでてしまうのです。
2.寝癖の原因

寝癖の仕組みがわかったところで普段の生活でなぜ寝癖がついてしまうのか、いくつかのパターンをみていきましょう。
髪の毛に水分が残っている
先程ご紹介した水素結合の影響で寝癖がついてしまうパターンです。髪の毛を自然乾燥で乾かしてしまったり、乾かし方があまく水分がまだ残っている状態で乾かすのをやめてしまうと残った水分が蒸発していきその時の状態で形がキープされてしまいます。濡れている状態で結合が切れて乾き切る前に形が固定されるようになっているのです。
この場合、しっかりとドライヤーをかけるだけでも大きな改善があるかもしれません。正しいドライヤーのかけ方を知り、天使の輪に近づきましょう。
寝汗をかいている
ドライヤーでしっかりと乾かしたはずなのに寝癖がヒドイ場合は、寝汗をかいている可能性もあります。頭皮は皮脂腺や汗腺が多い部位なので夏場は特に寝汗をかいてしまいやすくなります。
頭からでる汗で髪の毛が湿ってしまい、それが乾くとその時の形であとが付くので寝癖の原因にもなってしまうのです。
寝相
眠っている間のことで無意識なので対処は難しいのですが、寝相も寝癖の原因となってしまいます。人間は眠っている間に平均で20回程度寝返りをうつと言われています。仰向けでそのまま眠れれば寝癖も最小限に抑えられるのですが、寝返りで枕と摩擦がおきてしまい髪の毛が絡まりやすくなってしまいます。
寝相の激しさも個人差がとても大きいものなのでパートナーや友人に1度自分の寝方をチェックしてもらうといいかもしれません。
乾燥・ダメージ
カラーやパーマなど日頃のダメージが蓄積されてしまい、髪の毛がパサパサに乾燥してしまっていても寝癖の原因に繋がります。乾燥した髪の毛は髪の毛の内部がスカスカの状態なので寝ている間にクセがつきやすく、湿気や汗の水分を吸収しやすくもなるのでさらに寝癖に繋がってしまいます。
髪質
元からの髪質によって寝癖のつきかたはちがってきます。髪質がしっかりとしていて直毛でストレートの髪質の方は、比較的寝癖がつきにくい傾向にあります。
クセが強すぎる場合もクセはつくものの目立ちにくい特徴があります。
1番寝癖がつきやすい方はやわらかい毛質で軽めのクセがあったり、広がるタイプのクセの場合は寝癖が強くでてしまいやすくなります。
3.寝癖をつけないようにするには?

寝癖がつかないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。自分でできる対策をご紹介させていただきます。
しっかりとドライヤーで乾かす
洗髪後は速やかにドライヤーで乾かしてください。放置すればするだけ自然乾燥してしまい変な癖がついたり乾燥の原因になってしまいます。目安として8〜9割ほど乾かすイメージで仕上げていきます。
それ以上乾かしてしまうとオーバードライで乾かし過ぎになってしまい、ダメージに繋がるので注意が必要です。
正しいドライヤーの仕方は下記のようになります。
1.中間から毛先中心にアウトバストリートメントを馴染ませてください。
2.前髪がある方は前髪から乾かしていきます。
3.地肌を乾かすように根元付近を中心に乾かしはじめてください。
4.ある程度乾いたら、中間から毛先にもドライヤーの風をあてていきます。
5.最後に上から下に向かって冷風をあてて形をキープさせて仕上げます。
ナイトキャップをかぶる
ナイトキャップは就寝時にかぶることで寝癖防止、静電気防止、摩擦の防止と髪の毛のダメージも防いでくれる役割があります。
寝ている間にどうしても動いてしまうので、枕や寝具に擦れてしまうのですがナイトキャップがあいだに入るので摩擦が生じなくなります。保湿効果もあるので髪の毛の広がりも防止してくれ、寝癖もつきにくい状況を作ってくれます。
ロングヘアからショートヘアまで対応できて、誰でも取り入れやすいのもポイントです。また、ナイトキャップの素材もシルクでできているので吸収性、通気性もよく蒸れたりもしずらいのでとてもオススメです。
軽めにまとめる
ミディアム〜ロングの方は寝返りの度に髪の毛をふんでしまったり、絡まらせてしまったりとダメージや寝癖になりやすくなります。それを防ぐのに有効なのが、ヘアゴムやシュシュなどであとがつかないように軽めに結んでしまうことです。
根元から少し離した所でゆるく結ぶことで跡がつきにくく、摩擦も軽減させることができます。
三つ編みする
就寝前に軽めに三つ編みすることで寝癖の心配もなくなります。朝ほどくとゆるくウェーブができているので、そのまま生かしてセットしてもいいですしアレンジしても可愛いので朝の時短にもなります。
寝汗のかきやすい季節に特に効果的です。
カーラーで巻く
毛先をカーラーで巻いて就寝することで、寝癖がつかないだけでなくキレイにカールをキープしたりハネの防止にもなります。マジックカーラーだけあれば手軽に取り入れることができるのでオススメです。
保湿に力を入れる
お風呂でのトリートメントやヘアマスクで髪の毛がスカスカにならないように、しっかりと保湿ケアをしてあげることが大切です。
お風呂上りのドライヤー前も、アウトバスのヘアオイルやヘアミルクを必ず使用して熱や摩擦から髪の毛を保護してあげて下さい。保湿されて潤っている髪の毛は寝癖がつきにくく、もしクセがついてしまっても直しやすくなります。
就寝直前に少量のトリートメントを中間から毛先に馴染ませてクシでとかしてあげるのも効果的です。
4.寝癖がついてしまったら

もしも寝癖がついてしまったらどう対処すればよいのでしょうか。寝癖の直し方からみていきます。
寝癖を1度濡らす
寝癖の度合いでも違うのですが、クセがついた部分を濡らしてから乾かして直していきます。クセが強い場合は根元からしっかりと濡らしてリセットしてあげる必要があります。
蒸しタオルを巻く
蒸しタオルを作って頭に巻くだけの簡単ケアです。蒸しタオルの湿度で水分が補給されるので、あとでブローすることで頑固な寝癖も治すことができます。
蒸しタオルの作り方
1.ターバンできるくらいの大きさのフェイスタオルを濡らして固く絞ります。
2.電子レンジで500W30秒〜1分温めてください。
3.タオルを広げて適温なのを確認してからターバンをします。
お湯で作る場合
1.45〜50度のお湯をためてタオルを濡らして絞ります。(やけどに注意してください)
朝シャンする
寝癖がひどく濡らしただけでは直せない場合や時間がある時は、朝シャンで全体を濡らしてしまうことをオススメします。乾かさなければならないので、時間はかかりますが1度リセットするのでキレイにセットすることができます。
ヘアミストを使う
簡単に寝癖をなおすのにオススメなのがヘアミストを使うことです。ミストでスプレータイプなので手軽に使えて乾燥も防げます。長さ別で使い方もご紹介いたします。
ショート
1.髪の毛全体にヘアミストをスプレーします。
2.ブラシでとかして全体に馴染ませていきます。
3.癖が強い部分は根元にもつけてください。
4.トップのボリュームが潰れないように、左右両方からドライヤーをあてて手ぐしで整えながら形をセットしていきます。
5.ヘアミストが乾いたら冷風で形をキープしてしあげてください。
ミディアム
1.寝癖やうねりが気になる部分中心にヘアミストをスプレーしていきます。
2.ブラシでとかして馴染ませてください。
3.ドライヤーを頭の上から下へ向けて風をあてながら寝癖部分を引っ張りながら伸ばしていきます。
4.ブラシを使って中間から毛先をブローして内側に入るようにしていきます。
5.頭頂部は根元からブラシをあててふんわりするようにブローしていきます。
ロング
1.ヘアミストを全体的にスプレーします。
2.ブラシでとかして馴染ませていきます。
3.ぱさつきやすい中間から毛先にアウトバストリートメントを軽めに馴染ませてください。
4.ドライヤーで寝癖がでている部分を中心にブローして伸ばしていきます。
5.後ろにうねりが残りやすいので、チェックしながら伸ばしていきます。
6.最後に冷風を上からあてて形をキープしてください。
どの長さでも最後にオイルなどスタイリング剤で保湿してあげることで広がりを抑えることができて、セットした状態をキープしやすいので何かしらつけてあげることをオススメします。
ヘアアレンジする
濡らして乾かしたりするのが面倒な場合、寝癖をそのまま生かしてヘアアレンジしてしまうのも有効です。クルリンパやハーフアップ、シニヨンなどヘアゴムを使ってセットして後れ毛や前髪だけ軽く巻いてセットしてしまえば自然と馴染んでしまいます。
少しルーズにほぐしたりするとこなれ感も演出できて、さらに馴染むのもポイントです。オイルやバームで束感やツヤ感もプラスすることで寝癖があったとは全くわからなくなります。
5.まとめ
毎日朝起きるとげんなりしてしまう寝癖問題は、少しの手間で防ぐことができます。もし寝癖がついてしまってもきちんとなおすこともできます。朝の忙しい時間に手間がかからないように前日のうちにできる限りの対策をしておけると安心です。
今回ご紹介した方法に加えて、保湿力の高いシャンプーやトリートメントを自宅で使用してあげることで乾燥やダメージを防ぐことになり寝癖のつきにくくなるので是非取り入れてみてください。
寝癖のお悩みから開放されて気持ちのいい朝を迎えられるといいですね。
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【本記事の要約】 寝癖は睡眠中に髪が乾燥して形が固定されることで発生します。髪の毛は水素結合と化学結合という2つの結合によって形を保っており、水分が蒸発して乾く過程で癖がつきやすくなります。寝癖を防ぐためには、髪をしっかり乾かすことが重要で、ドライヤーの正しい使い方が効果的です。ナイトキャップや軽めに髪をまとめることも有効です。寝癖がついた場合は、寝癖を湿らせて乾かす方法や蒸しタオルを使用する方法が有効で、簡単に直すことができます。朝の時間に手間をかけないように、前日に適切なケアをしておくことが重要です。 |