実は、白髪染め後の髪は、通常のヘアカラーよりもダメージを受けやすい状態になっています。しかし、正しいヘアケアとトリートメント選びを心がけると、美しい髪をキープできます。
そこでこの記事では、白髪染め後の髪の状態がどうなっているかをはじめ、おすすめのトリートメント成分、正しいトリートメント方法、毎日のケアについてまとめて紹介します。
さらに、髪と頭皮に優しいトリートメントの特徴もご紹介します。
白髪染め後の髪のお悩みを解決し、自信あふれる美しい髪を維持するためのコツをまとめていますので、最後までご一読ください。
1. 白髪染め後の髪はどうして傷みやすいのか 2. 白髪染め後の髪に必要なトリートメント成分 3. 白髪染め後のトリートメント、正しい選び方 4. 効果的なトリートメント方法 5. 白髪染め後の毎日のヘアケア 6. まとめ
1. 白髪染め後の髪はどうして傷みやすいのか

髪染めをした後、髪がパサついたりゴワついたり、ツヤがなくなったりしていませんか? 実は、白髪染め後の髪は一般的なヘアカラーよりも傷みやすい状態になっています。
そこでまず、白髪染め後の髪が傷みやすい原因やヘアカラーとの違いを理解した上で、髪に優しいヘアケアを学びましょう。下記で、美しい髪を保つ際に知っておきたい、白髪染めが髪に与える影響について紹介します。
白髪染めとヘアカラーの違いとは?
白髪染めとヘアカラーはどちらも髪を染めるという点では同じですが、髪を染める目的や成分、染める仕組みに違いがあります。
ヘアカラーの場合、黒髪を明るくしたり、色味を変えたりする効果があります。一般的に、酸化染料(ジアミン系染料など)やアルカリ剤、過酸化水素水といった成分が含まれており、髪の内部の色素を分解し新しい色素が浸透していくメカニズムを利用して髪を染めます。
一方、白髪染めの場合は、白髪を黒や茶色に染める効果を求めて使うヘアケア製品です。白髪染めにもヘアカラーと同じく酸化染料(ジアミン系染料など)、アルカリ剤、過酸化水素水が含まれており、髪の内部に入り込んで発色する働きにより白髪を染めます。
このように、白髪染めはヘアカラーと比べて、染料やアルカリ剤がよりたくさん使われているケースが一般的です。そのため、白髪をしっかりと染める効果が高い一方で、髪や頭皮への負担も大きくなってしまうデメリットがあります。
白髪染め後の髪の変化とダメージとの関係
白髪染めを行った髪は私たちがわからないところでさまざまな変化を起こしており、乾燥やホコリ、熱などのダメージを受けやすくなります。
まず、白髪染め作用のある薬剤成分は毛髪内のキューティクルを開いて髪の内部に浸透しますが、この過程でキューティクルがダメージを受け、髪の内部の水分や栄養分が流れ出やすくなります。
また、白髪染めのカラー成分は髪の主成分であるタンパク質を変質させるため、髪が硬くなったり、パサつきやゴワつきの原因となったりします。
そして、メラニン色素を分解して髪を染めるメカニズムによって、髪に潤いやツヤを与える役割も持つメラニン色素も減少します。したがって、メラニン色素の減少で髪が乾燥しやすくなってしまうのです。
こうした複数の変化が白髪染め後の髪に同時に起きるので、パサつき、ゴワつき、切れ毛、枝毛、退色といった様々なダメージを受けやすくなります。
ここで挙げたような白髪染め後のダメージを防ぎ美しい髪を保つためには、白髪染め後にきちんとヘアケアをしてあげることが大切です。
参照:毛染めによる皮膚障害について|公益社団法人日本皮膚科学会
2. 白髪染め後の髪に必要なトリートメント成分

白髪染め後の髪はダメージを受けやすく、パサつきやゴワつき、色落ちなどの症状を抱えやすくなっています。そこで、美しい髪を保つために大切なトリートメントの選び方を紹介します。
ここでは、白髪染め後の髪におすすめの4つのトリートメント成分と特徴について一つずつ紹介します。自分の髪質に合ったトリートメント選びの参考にしてみてください。
保湿成分
白髪染め後の髪は、キューティクルが損傷し、水分が失われやすくなっています。そのため、保湿成分を配合したトリートメントで、髪の内部までしっかりと潤いを補給することが大切です。
代表的な保湿成分
- ヒアルロン酸
- セラミド
- コラーゲン
- ハチミツ
- アロエベラ
補修成分
白髪染めによって傷んだ髪を下記のような補修成分の働きで修復しましょう。
代表的な補修成分
- ケラチン
- アミノ酸
- CMC類似成分
- ヘマチン
色持ちを良くする成分
白髪染め後の髪は色落ちしやすくなっているため、色持ちを良くする成分を配合したトリートメントを使って美しい髪色を長続きさせましょう。
代表的な色持ちを良くする成分
- ヘマチン
- ポリフェノール
- キトサン
その他の注目成分
白髪染め後の髪には、次のような有効成分にも注目してトリートメントを選びましょう。
- 植物エキス
- 天然オイル
- ビタミン
上記で挙げた成分を参考に自分の髪質や悩みに合った白髪染め用トリートメントを選び、美しい髪のデイリーケアに取り組みましょう。
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3. 白髪染め後のトリートメント、正しい選び方

白髪染め後の髪は紫外線や乾燥、熱などによるダメージを受けやすく、乾燥やパサつき、色落ちなど症状が現れやすくなっています。そうしたダメージを抑え美しい髪を保つためには、トリートメント選びが重要です。
髪質に合わせた選び方
トリートメントを選ぶ際には、まず自分の髪質に合ったものを選びましょう。
下記で、髪質別の選び方を一つずつ紹介します。
乾燥毛
乾燥しやすい毛質の方は、保湿成分が豊富に配合されたトリートメントを選びましょう。髪の水分を保持し、乾燥やパサつきを防ぐヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、シアバターなどが含まれているものがおすすめです。
敏感肌
敏感肌の方は、低刺激で無添加のトリートメントを選びましょう。天然由来成分やアミノ酸系洗浄成分が配合されたものがおすすめです。刺激の強い成分は避け、頭皮に優しいものを選ぶのがポイントです。
ダメージヘア
ダメージヘアの場合は、補修成分が配合されたトリートメントが向いています。髪の内部を補修し、ダメージを回復させるケラチン、アミノ酸、CMC類似成分などが含まれているものがおすすめです。
目的に合わせた選び方
髪質だけでなく、トリートメントで目指す目的によって選ぶポイントは下記の通りです。
カラーをキープしたい
白髪染め後の色落ちが気になる方は、カラーキープ効果のあるトリートメントを選びましょう。ヘマチン、ポリフェノール、キトサンなどが含まれているものがおすすめです。色素を髪に定着させ、色落ちを防ぐ効果が期待できます。
ダメージ補修したい
白髪染めによるダメージが気になる方は、ケラチン、アミノ酸、CMC類似成分などが含まれているダメージ補修効果のあるトリートメントを選びましょう。髪の内部を補修し、ダメージを回復させるので、髪が傷みやすい方にぴったりです。
ハリ・コシをアップしたい
髪のハリやコシがなくなってきたと感じる場合であれば、ハリ・コシアップ効果のあるトリートメントがおすすめです。コラーゲン、ケラチン、ヒアルロン酸などが含まれているものを選ぶと、髪に弾力を与えハリやコシをアップさせます。
4. 効果的なトリートメント方法
トリートメントの効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方をすることが大切です。
具体的なトリートメントの方法を下記で順番に紹介します。
トリートメント前の準備
髪をしっかりすすぐ
シャンプー後、髪に残った泡や汚れをしっかりと洗い流しましょう。トリートメントの成分が髪に浸透しやすくなるので、より使用後の効果が期待できます。
水気を切る
タオルで髪の水気をしっかりと切りましょう。水気が残っていると、トリートメントが薄まってしまい、効果が半減してしまうため、注意してください。
トリートメントの塗布方法
適量を守る
トリートメントは、多すぎても少なすぎても効果が薄れてしまいます。効果を出したいからといってたくさん使い過ぎないようにしましょう。使用前に、製品に記載されている使用量の説明を確認してください。
毛先を中心に塗布する
毛先は特にダメージを受けやすい部分なので、毛先を中心にトリートメントを塗布します。
髪全体に馴染ませる
トリートメントを髪全体に馴染ませるように、手ぐしやブラシを使って優しくなじませましょう。
放置時間とすすぎ方
放置時間を守る
製品の説明に記載されている放置時間を守りましょう。放置時間が短すぎると効果が薄れてしまいます。一方で、時間が長すぎると髪や頭皮に負担をかける可能性があるため、指示通りの時間を確認してください。
ぬるま湯でしっかりすすぐ
トリートメントが髪に残らないように、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。すすぎ残しがあると、頭皮トラブルの原因になることがあるので注意が必要です。
5. 白髪染め後の毎日のヘアケア

白髪染め後の美しい髪色をキープし、ダメージから髪を守るためには、毎日のヘアケアが欠かせません。ここでは、白髪染め後の髪に特化した毎日のヘアケア方法をご紹介します。
洗い方
白髪染め後の髪はデリケートな状態なので、洗浄力の強すぎるシャンプーは避けましょう。アミノ酸系シャンプーなど、低刺激で保湿力のあるシャンプーを選ぶのがおすすめです。
シャンプーをする際は、まず髪を十分に濡らしシャンプーを泡立ててから優しく洗いましょう。ゴシゴシと強くこするのはNGです。頭皮をマッサージするように洗うと、血行が促進され、健康な髪を育む環境を整えられます。
また、熱いお湯は髪や頭皮の乾燥を招くため、ぬるま湯で洗い流すようにしてください。
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乾かし方
濡れた髪はキューティクルが開いた状態です。摩擦に弱くダメージを受けやすくなっています。そこで、タオルドライの際は、ゴシゴシと擦らず、優しく水分を吸い取るようにしましょう。
ドライヤーを使う際は、温風と冷風を交互に当てると熱によるダメージを抑えられます。ドライヤーを髪から少し離して風を分散させるように乾かすと、髪への負担を軽減できます。
紫外線対策
紫外線は髪の毛の色素の分解を促進するため、退色やパサつきの原因になります。外出時には、帽子や日傘などで髪を紫外線から守りましょう。
頭皮や髪用のUVスプレーなどUVカット効果のあるヘアケア製品を使用するのもおすすめです。
食生活と睡眠
髪の健康は、毎日の食生活や睡眠とも大きく関係します。バランスの取れた食事を心がけ、十分な睡眠をとり、内側から健康な髪を育むましょう。
特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルは、髪の成長に欠かせない栄養素なので、積極的にこうした栄養素が豊富に含まれている食品を摂ってください。
6. まとめ

白髪染め後の髪はカラーリング成分によるダメージを受けやすいため、パサつきやゴワつき、色落ちなどのさまざまな悩みがつきものです。しかし、正しいヘアケアとトリートメント選びで、美しい髪の維持を目指せます。
白髪染め後の髪に必要なのは保湿成分、補修成分、色持ちを良くする成分、植物エキスや天然オイルなどの天然由来成分です。こうした成分がバランス良く配合されたトリートメントを選んで傷んだ髪のダメージを補修と潤いを与え、色落ちを防いで健康な髪へと導くことができます。
また、トリートメントの効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方をすることが重要です。髪をしっかりすすぎ水気を切ってから、適量のトリートメントを毛先中心に塗布し、髪全体に馴染ませましょう。放置時間を守ってから、ぬるま湯でしっかりとすすぐことも大切です。
毎日のヘアケアも、白髪染め後の髪を美しく保つためには欠かせません。低刺激なシャンプーを選び、優しく洗い、ドライヤーの熱や紫外線から髪を守りましょう。バランスの取れた食事と十分な睡眠も、健康な髪を育むために大切です。
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【本記事の要約】白髪染め後の髪は、通常のヘアカラーよりもダメージを受けやすく、パサつきやゴワつき、色落ちが起こりやすい状態です。これは、白髪染めの薬剤が髪を傷つけるためです。 美しい髪を保つためには、白髪染め後の適切なヘアケアが重要です。特に、トリートメント選びが鍵となります。保湿成分、補修成分、色持ちを良くする成分などが配合されたトリートメントを選ぶことで、髪に潤いを与え、ダメージを補修し、色落ちを防ぐことができます。 トリートメントの選び方としては、自分の髪質や悩みに合わせて選ぶことが大切です。乾燥毛には保湿成分が豊富なもの、ダメージヘアには補修成分が配合されたものを選ぶようにしましょう。 また、トリートメントの正しい使い方も重要です。シャンプー後、髪をしっかりすすぎ、トリートメントを毛先中心に塗布し、髪全体に馴染ませます。放置時間を守り、ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。 さらに、毎日のヘアケアも大切です。低刺激なシャンプーを選び、優しく洗い、ドライヤーの熱や紫外線から髪を守りましょう。バランスの取れた食事と十分な睡眠も、健康な髪を育むために重要です。 白髪染め後の髪のお悩みを抱えている方は、ぜひこの記事を参考に、自分に合ったヘアケア方法を見つけてみてください。 |