年を重ねるにつれて髪色が変わるのは自然なことではありますが、いつまでも若々しい外見をキープすることは、自分の気持ちをアップして、周囲の印象をプラスにするためにも大切なポイントです。
ただ、「年だから白髪になるのはしかたない・・・・・・」と諦める前に、髪色の選び方を工夫することで自分のイメージに近いヘアスタイルを楽しめます。
そこでこの記事では、40代、50代の方が白髪をうまく目立たなくするためのヘアカラーの選び方を紹介します。
今よりもっと若々しい印象を引き立てるための髪色選びについて一緒に見ていきましょう。
1. 40代、50代の白髪の悩みと年齢による髪色の変わり方

40代から40代にかけて、年齢と共に髪色の変化が大きくなり、白髪の悩みが増えてきます。
そこでまず、白髪が増える理由や髪質との関係について見ていきましょう。
白髪が40代、50代で一気に増える理由
白髪が増える主な理由は、髪の色を作り出すメラニン色素が毛髪の内部で減少するからです。
40代、50代になると、加齢によってメラニン色素の生成が減少するのにともなって、白髪が増えるようになります。
ちなみに、メラニン色素は、私たちの体内で生成される天然の色素で、皮膚、髪、瞳の色に大きな影響を与えています。
メラノサイトと呼ばれる細胞の内部で生成され、細胞の中で小さなパッケージに包まれて体内のさまざまな部位に送られます。
メラニン色素が髪の毛に送られると、生まれつきの髪の色を生み出したり、加齢で減少して白髪ができたりする原因となるのです。
メラニンには、紫外線から皮膚を守る働きもありますが、年齢とともに髪のメラノサイトがメラニンを生成する力が減少するため、肌の色が変化したり、白髪が増えたりします。
さらに、ストレスや遺伝も白髪が増える大きな原因です。
ただ、年齢とともにメラニン色素の生産が落ちるため、基本的には髪の色が白くなるのは避けようのない自然のプロセスです。
40代、50代の髪質は髪の色にも大きな影響がある
40代、50代に入ると、白髪が増えるだけでなく、髪質自体も変わってきます。
だんだん髪の毛は細くなり、触った感じも変わるだけでなく、ヘアカラーをする際のカラー剤との反応も鈍くなることが珍しくありません。
なぜなら、年齢とともにホルモンバランスの変化をはじめ、体のバランスが乱れやすくなるため、髪の健康にもダメージを与えるからです。
こうした髪質の変化は、髪色にも大きな影響を及ぼします。髪の毛が細くなると、カラーリングをしても染毛剤が髪の内部に浸透しにくくなるので、染め上がりがいまいちだったり、色持ちが悪くなったりすることがあります。
また、髪の質感が変わると、カラーリングしても光が髪の表面に反射しづらくなるため、特に光沢のある色や、深みのある色で染めた場合に思うように染毛できないケースが増えてくるのです。
さらに、年齢とともに髪のコンディションが低下すると、乾燥しやすくなります。
パサついた髪にカラーリングをしても、色がすぐに落ちてしまいます。
このように、40代、50代の髪色選びをする際は、年齢による髪の変化を踏まえた上で、髪質に合ったヘアカラーを選ぶことが大切です。
2. 40代、50代の髪質は髪の色にも大きな影響がある

ここからは、40代、50代で白髪が目立たなくなる髪色を選ぶときのポイントを3つ紹介します。
ポイント1 髪色が自然に見えるヘアカラーかどうか
まず、自分の髪色が自然に見えるカラーかどうかを確認しましょう。
自分の肌のトーンや瞳の色は、選んだヘアカラーの色によってバランスが変わってくるからです。
例えば、暖色系の肌色を持っている人は、明るいブラウンやバーガンディなどの暖色系のヘアカラーを選ぶと、顔の印象が自然に見えやすいのでおすすめです。
一方で、寒色系の肌色の場合は、アッシュブロンドやブルーブラックなどのクールなヘアカラーがよく似合います。
自分の顔の雰囲気にマッチするヘアカラーを選ぶことで、白髪が目立つことなく、自然な印象を引き立てることができるでしょう
パーソナルカラーに基づいた髪色選びもおすすめです。
◆パーソナルカラーとは
パーソナルカラーとは、個人の肌の色、瞳の色、自然の髪の色などに合う、最も映える色のことを指します。
個人の外見をより鮮明で健康的に見せる効果がある色です。パーソナルカラーを理解し、理論に基づいてヘアカラーを選ぶことで、より自然で調和の取れた外見を作り出すことができます。
以下は、パーソナルカラーに基づいた髪色選びのポイントです。
まず、肌のトーンを理解しましょう。自分の肌が暖色系か寒色系かを把握することが重要です。暖色系の肌色を持っている人は、明るいブラウンやバーガンディなどの暖色系のヘアカラーを選ぶと自然です。一方、寒色系の肌色の場合は、アッシュブロンドやブルーブラックなどのクールなヘアカラーがマッチします。
また、プロのカウンセリングを受けるか、自己診断の方法で自分のパーソナルカラーを見つけるとよいでしょう。パーソナルカラーに合った髪の色は、顔色をより明るく見せ、全体的な印象を引き立てます。
そして、季節との相性も大切です。パーソナルカラーには、春型、夏型、秋型、冬型などの季節に関連したタイプがあります。自分のタイプに合った色を選ぶことで、一年中自然に見える髪色を保つことができます。
さらに、白髪をカバーするアプローチも心がけましょう。パーソナルカラーに合わせた髪色は、白髪を自然にカバーする効果もあります。特に気になる部分があれば、プロの美容師に相談することも選択肢です。ファッションとの相性では、自分の好きな服装やアクセサリーとも調和する色を選ぶと、全体的なスタイリングが統一され、より洗練された外見になります。
最終的には、自分自身が気に入った色を選ぶことが最も重要です。パーソナルカラーを参考にした上で選んだ自分らしい髪色は、自信を高め、他人にも良い印象を与えます。
次のページで詳しく解説しますので、ご覧ください。
パーソナルカラーと似合う髪色の関係とは?自分を演出するために色のパワーをヘアカラーに取り入れて、シャンプーにもこだわろう!
ポイント2 白髪をうまく隠せる髪の色を選ぼう
次に、白髪をうまく隠せて全体の髪色がなじむカラーを選ぶことが大切です。
一般的には暗め色のヘアカラーを選ぶと白髪を隠すのに効果的といわれています。
しかし、白髪をしっかり染めたいからといって、あまりに暗くて濃い色にすると、かえって白髪染めをしている印象を強めてしまうことがあるので注意しましょう。
そこで、白髪を目立たないようにうまく染めたい場合には、髪の色に深みを持たせるためのハイライトやローライトを取り入れるのもおすすめです。
ポイント3 白髪染めで人気のカラーがおすすめ
髪色で迷ったら、最後は白髪染めで人気のあるカラーを選びましょう。
特に白髪染めでよく売れているスタンダードなカラーにすると、白髪をうまくカバーできるからです。
例えば、ブラックやディープブラウン、ブルネットあたりのカラーなら、白髪をうまく隠して自然な雰囲気を演出できます。
白髪が多い人の特徴とは?予防するためのポイントと白髪染めシャンプーが大活躍の訳
3. 若々しさをアピールするヘアカラーの選び方

具体的に、若々しくエネルギッシュな印象を引き出すためにおすすめのヘアカラーをご紹介します。
若々しい雰囲気を引き出す最新のヘアカラートレンド
最新のヘアカラーのトレンドで、40代、50代に広くマッチする色は次の5つです。
1.スモーキーシルバー
2021年の春から人気が高くなったグレーのカラー。
これまで目立つ大胆なカラーに二の足を踏んでいた人にぜひチャレンジして欲しい色の一つです。
2.アッシュブロンド
ミドルエイジの髪に、ちょっぴりロックな印象を思い出すレトロな雰囲気を引き立てます。
さまざまなトーンがあるブロンドですが、特にアッシュブロンドはクールなアンダートーンが特色のため、白髪を隠すのにも効果的です。
3.ミディアムローズブロンド
メイクアップやヘアスタイルといった美容業界でよく使われるミディアムローズブロンドも、ここ最近のトレンドカラーです。
ブロンドより若干シックな印象を与えるので、50代以降の髪色にもよく似合います。
40代、50代が若くてエネルギッシュになれるヘアカラー
40代から50代のミドル世代に若々しさとエネルギッシュな雰囲気を引き立てるヘアカラーは次の3つです。
1.チョコレートブラウン
多彩なトーンに分かれるブラウンの中でも、リッチでクラシックな濃度が特徴で、白髪染めでも人気のカラーです。
バランスの取れた茶色なので、どんな肌のトーンを持つ方にも顔の雰囲気を明るくします。
そして、ショートやセミロング、ロングなどヘアカットによっても若々しさと情熱的な印象を出せるのが特徴です。
2.バーガンディ
豊かなテイストを引き出しつつ、落ち着いた大人の余裕を感じさせてくれます。
大胆な髪色に挑戦したいというときに、よく候補に挙がるカラーです。
3.ダークモカ
リッチで深みのあるトーンのため、肌の色に関係なくマッチします。
髪の輝きを美しくリードするのに加えて、健康的な印象も与えるおすすめのカラーです。
ちなみに、以下のヘアカラーマスター検定協会のページでヘアカラーによく使われる色を解説しています。
ヘアカラー剤の色別染料配合 | 美容情報 | ヘアカラーマスター検定協会
4. まとめ

年齢が上がるにつれて、髪のツヤがなくなったり、白髪が増えたりします。
特に40代、50代は、本格的に髪に悩み始める年代です。
ミドルエイジの人たちが髪色を変えると、自分らしい雰囲気を引き立てて、若々しくエネルギッシュなテンションになれます。
この記事では、40代から若々しさを保つためのさまざまなヘアカラーを紹介してきました。
自分にマッチする髪の色を選ぶことで、白髪を隠しながら個性を上手に表現してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、白髪の予防や対策をするには、白髪染めを使う以外にも、白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントなどを組み合わせてデイリーケアに取り入れる方法がおすすめです。
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【本記事の要約】 40代、50代になると、白髪が目立ち始め、髪色に悩む人が増えます。年齢とともに髪のメラニン色素が減少し、白髪が増えるのは自然な現象ですが、適切な髪色を選ぶことで、若々しく見える印象を保つことができます。髪質も年齢とともに変化し、髪の毛が細くなったり、乾燥しやすくなるため、髪色を選ぶ際にはその影響も考慮することが重要です。白髪を目立たなくするためのヘアカラー選びでは、肌のトーンやパーソナルカラーを考慮して、自然に見える色を選ぶことが大切です。特に、暗めのカラーやハイライト、ローライトを取り入れることで、白髪を隠しつつ、自然な仕上がりを実現できます。最近では、スモーキーシルバーやアッシュブロンドなど、若々しい印象を与えるカラーが人気で、年齢を重ねてもエネルギッシュな印象を演出できます。自分に合った髪色を選び、白髪染めシャンプーやトリートメントを取り入れることで、日常的に髪のケアをしながら美しい髪を保つことが可能です。 |