介護施設でのヘアケアは、「若返らせる」「メンタルヘルスを改善する」ことを目標にするより、本人の希望を聞き、清潔・快適さ・安全・自分らしさを支える整容として考えることが大切です。
本人の希望を中心にする
髪型や白髪をどうしたいかは人それぞれです。「高齢者は若々しく見せたいはず」「髪が整えばうつ症状が改善する」と決めつけず、本人が大切にしたい見た目、触られ方、香り、ケア時間を確認します。
カットやスタイリングが会話や気分転換のきっかけになることはあっても、ヘアケアを心理治療として扱わないことが重要です。
訪問理美容や施設内サービスを利用する場合も、施設のルール、本人・家族の意向、身体状態を確認します。無理に流行の髪型やカラーを勧める必要はありません。
洗髪・整髪の安全確認
首や肩の可動域、手術創、褥瘡、点滴・医療機器、皮膚症状、転倒リスクなどによって、使える体位や洗髪方法は変わります。療養中は介護職だけで判断せず、必要に応じて看護師などへ確認します。
- 熱い湯、強い摩擦を避ける。
- 洗髪頻度を「高齢者なら週○回」と一律に決めず、皮脂・活動量・本人の希望・施設のケア計画で調整する。
- ドライヤーは同じ場所に高温を当て続けない。自然乾燥を一律に推奨しない。
- 赤み、傷、湿疹、痛みがある部位へ新しい化粧品を追加しない。
急な抜け毛や部分的な脱毛、強い頭皮症状がある場合は「年齢のせい」とせず医療相談を優先します。[参考:日本皮膚科学会・脱毛症Q18]
白髪ケアを希望するとき
本人が白髪カバーを希望する場合は、一時着色料、カラートリートメント、酸化染毛剤など製品分類と使用方法を確認します。毛染めによるかぶれ歴がある場合は特に慎重に判断してください。
「天然由来」「無添加」「敏感肌向け」という表示だけで、高齢者や皮膚の弱い人に安全と判断しないでください。全成分、注意事項、施設での使用可否を確認し、異常が出たら中止します。[参考:日本化粧品工業会・市販後安全対策]
製品を選ぶとき
すすぎやすさ、香り、容器の扱いやすさ、本人が不快に感じないことなど、現場で実際に使える条件を見ます。KIWABI製品を検討する場合も、現行の商品ページに記載された用途と注意事項の範囲で選びます。
介護施設で特定ブランドを一律に採用するのではなく、本人ごとの状態・希望と施設のケア方針に合うかを確認してから使用してください。