「最近おでこが広い気がする…」
「生え際が薄くなったかも…」
「ボリュームがなくペタッとしてる…」
このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。特におでこが広くなってきてしまうと第一印象も変わってしまいとても気になります。
そこで今回は女性の薄毛についてからおでこが後退してきてしまったときの対処法などまで詳しくご紹介させていただきますので是非最後までお付き合いください。
1. 髪の毛の仕組み

薄毛の原因の前に髪の毛の成長する仕組みについてご紹介させていただきます。
髪の毛の構造
髪の毛は1本1本表面からキューティクル→コルテックス→メデュラの3層になり作られています。
・キューティクル
髪の毛の表面をウロコ状に重なり合うように4〜10層になり髪の毛を保護する役割を担っているのです。キューティクルが整いしっかりと閉じていると髪の毛の内部の栄養や水分を外に逃さないようにしてくれ、外的刺激や摩擦からも守ってくれます。
キューティクルが剥がれ落ちてしまったり、カラーやダメージで開きっぱなしになってしまうと髪の毛の内部の栄養や水分が流出してしまったり、カラーが褪色しやすくなってしまうので注意が必要です。
・コルテックス
キューティクルとメデュラの間に挟まれており、髪の毛の8割はこのコルテックスでできています。この部分のタンパク質の質や水分量によって髪の毛のパサつきや手触りが決まるとされています。メラニン色素もコルテックスに作用するため髪色もこの質や種類によって変わってくるのです。
・メデュラ
髪の毛の中心にあるメデュラの役割は詳しく解明はされていません。軟毛などのように髪の毛が細い方の髪の毛にはメデュラが存在しないこともあります。
髪の毛の成長の仕方
髪の毛は頭皮の毛根にある毛母細胞という細胞によって作り出されます。血流によって運ばれた栄養を受け毛母細胞が髪の毛を生成していき、隣にあるメラノサイトでメラニン色素によって髪の毛に着色し毛根から生えてくるような仕組みとなっています。
平均では人の髪の毛の本数は10万本とされており、その中で毎日100本前後は自然と抜け落ちるようになっていますが、異常ではなく誰にでも起きている髪の毛の正常な仕組みなのです。
ヘアサイクル
髪の毛は成長してから抜け落ちるまでの間を、髪の毛のヘアサイクルと呼ばれています。成長期→退行期→休止期の3つのフェイズに分かれていて、これを女性で4〜6年かけて一周するようになっています。
・成長期
髪の毛全体の80〜90%が成長期にあり、どんどん成長して毛母細胞から髪の毛が生成されている期間です。1日0.3〜0.4mm程度伸びるとされており、毛母細胞が分裂することにより髪の毛は生成されて成長していきます。
・退行期
髪の毛が成長するためには毛母細胞の分裂が必要でそのためには、根元にある毛乳頭から毛母細胞へ栄養を送り司令を伝達することが大切です。退行期に入るとこの栄養や指令を送る力が低下してしまい、髪の毛がスムーズに生成されにくくなってきます。2〜3週間この状態が続き徐々に休止期へと入って行くのです。
・休止期
毛乳頭からの栄養や司令の供給がなくなり、毛母細胞の分裂が完全にストップしてしまう期間を休止期といいます。髪の毛全体の10〜20%を占めており2〜3ヶ月の期間を得て次に新たに生えてくる髪の毛に根元から押し出されるようにして抜け落ちていくのです。こうして新たなヘアサイクルに突入するようになっているのです。
2. 女性のおでこが後退してしまう原因は?

薄毛やおでこの後退は男性だけではなく女性にも起こる可能性があります。生え際の薄毛や食い込むようにM字に薄くなってしまったりおでこが後退したりと女性であっても薄毛に悩まされることも少なくありません。その原因も様々あり、これについてもみていきます。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンのエストロゲンは健康的な元気な髪の毛を作る効果があり、このホルモンが分泌されていると髪の毛も抜けにくくなり薄毛防止の役割も果たしてくれます。しかし産後や年齢を重ねていくにつれてホルモンの分泌が減少してしまい髪の毛の状態や抜け毛が進行してしまうのです。
産後のホルモンの減少は時間が経つと元に戻っていくため問題はないのですが、年齢により減少してしまったホルモンを増やすことはできないので注意が必要です。
ヘアスタイル
ヘアスタイルによって髪の毛が引っ張られてしまったことが原因で薄毛やおでこの後退が進行してしまうことがあります。牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)と言われており、ポニーテールやヘアバンドで生え際の髪の毛を後ろに引っ張ることを毎日習慣化してしまうと引っ張られている部分に負担がかかり血行不良にも繋がり抜け毛や薄毛となりやすい環境ができてしまうのです。
頭皮環境の乱れ
元気で健康的な髪の毛を生成して美しい髪の毛を維持していくためには、頭皮環境が整っていなくてはなりません。頭皮は皮脂が分泌されており毛穴が詰まりやすく、汚れやホコリも付着しやすい部分になります。
この皮脂や汚れがたまってしまうと、頭皮に炎症が起きたり毛穴が詰まり毛母細胞に栄養が行き渡らなくなってしまう原因になります。そうなると成長してきた髪の毛が細毛で抜けやすかったり、せっかく生えてきてもすぐに抜けてしまうようになってしまうのです。
髪の毛が減ったと感じたら・・・・・・スカルプケアは何に効くのか調べてみた。
3. 後退してきたかチェック

おでこから後退してきたか自分ではハッキリは気づきにくい場合もあります。おでこの後退や薄毛が進行して来ていないかチェックしてみてください。
・おでこの幅が広くなった。
一番目立ちやすいのがおでこの幅が広がった場合です。おでこが広がると顔の印象まで変わってしまい若々しさも減少しやすくなってしまいます。生え際に指をそえて眉間まで指が何本分か普段からチェックしておくと進行しているかわかりやすくなるのでオススメです。
・前髪がスカスカになってきた。
特に前髪がある方は前髪の毛量に注目してみてください。前髪を下ろした状態でスカスカになってきた時には薄毛が進行してきている可能性が高く注意が必要となります。
・分け目の部分がペタッとしてボリュームがない
髪の毛の分け目の毛が立ち上がりがなくペタッとしていてボリュームがなくなった場合は、毛量も少なくハリコシが低下してきてしまっているかもしれません。元の髪質でボリュームが出にくいタイプの方もいらっしゃるので普段の状態と比べながらチェックしてみてください。
・こめかみ部分が薄くなった。
こめかみの部分は産毛で髪の毛が細い方が多いのですが、それでも更に薄くなってしまうとM字のように食い込み薄さが目立ってきてしまいます。ひどくなると更に食い込んで薄くなってしまうので対策が必要となるのです。
・顔周りの毛が細くなった。
こめかみのように顔周りにも産毛がありますが、もみあげなどしっかりと髪の毛も生えています。この部分も毛が細くなってきてしまうと薄毛が進行してしまっている可能性があります。
4. 気になったらまずシャンプーを変えてみて

薄毛やおでこの後退が気になったら何から対策をすればいいのかわからない方も多いですよね。そんなときにはまず今お使いのシャンプーを変えてみるのがオススメです。普段お使いのシャンプーの裏の成分表をチェックしてみて、洗浄成分に石油系や石けん系のような強い洗浄力の成分が入っていないものに変えてみてください。
石油系の洗浄成分は食器用洗剤に配合されるくらい洗浄力の強いものになるため、頭皮や髪の毛に必要な皮脂までも取りすぎてしまい乾燥や刺激になってしまいます。そうすると頭皮トラブルが起きやすくなり髪の毛の成長にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
洗浄成分がアミノ酸系のように必要な皮脂を残し、余分な皮脂を洗い流せるくらいのものを選んであげると頭皮の皮脂バランスを保てます。シャンプーは毎日使うものだからこそ気を抜いてはいけないヘアケアアイテムなのです。
定期的にスカルプシャンプーを取り入れてみる
普段はマイルドな洗浄力のシャンプーを使ってケアしてあげて、週に2〜3回を目安にスカルプシャンプーで頭皮の汚れを取り除き頭皮環境を整えるケアを取り入れてみるのもオススメです。
スカルプシャンプーは普通のシャンプーでは落としきれないような毛穴の皮脂や汚れも除去してくれて、フケやかゆみやニオイを防ぎながら頭皮環境をよくしてくれる効果があります。頭皮を守りながらベタつきも抑えられるため、定期的な使用を続けてあげればキレイな頭皮を維持でき、薄毛や抜け毛の予防に大きく貢献してくれるのです。
いつも通りスカルプシャンプーを使ってシャンプーするだけでも効果を得られますが、頭皮のマッサージを同時に行うと血流も促進できより効果が期待できます。
1.乾いた状態でクッションブラシを使って生え際から後ろへ向かってとかしていきます。汚れやホコリを浮かせるように全体的にとかしていく。
2.シャワーを36〜38℃に設定したっぷりの水を使って時間をかけ、地肌から洗うように念入りにすすいでいく。
3.通常のシャンプーを適量出して、地肌からモコモコに泡立てていき軽めに全体をシャンプーして一旦シャワーで流す。
4.スカルプシャンプーを適量出して、地肌からモコモコに泡立てていき全体をしっかりとシャンプーする。泡が消えたら足しながら洗う。
5.こめかみに母指球をあててまわしながら引き上げるように刺激していく。
6.生え際に両手の指をそえて、引き上げるように動かしながら頭頂部まで移動していく。
7.左右の耳上に両手の指をそえて、同じようにして引き上げながら頭頂部まで移動していく。
8.耳後ろに両手の指をそえて、回すようにしながら頭頂部へ向かって引き上げて刺激していく。
9.首の根元を両手の親指を使って両側から押し合うようにして圧をかける。
10.生え際の真ん中に左右の人差し指をおき、交互にツボを押しながら頭頂部を行ったり来たり移動する。
11.マッサージし足りない部分を両手で刺激していく。
12.シャワーですすぎ残しがないように、耳裏や首元までしっかりとすすぐ。
脱毛症 Q18 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
5. まとめ

一度後退してきてしまったおでこから、もう一度髪の毛を増やすことは難しいかもしれません。しかし、普段からこまめに自分の髪の毛の状態をチェックしておき少しでも後退や抜け毛が気になったタイミングですぐに対策をはじめるとそれ以上進行しないように予防することはできます。
対策だからと難しく考えなくても、シャンプーの種類を見直してその合間にスカルプシャンプーを使って頭皮環境を守ってあげるだけでも数年後の状態にかなりの差がついてきます。時間に余裕のあるときにはマッサージで血流を促してあげると栄養をしっかりと行き渡らせるいこともできるので、健康的な髪の毛の成長にとっても、とてもいい状態に持っていくことができるのです。
おでこの後退や抜け毛に対する対策として、綺和美のヘアケアシリーズは最適です。高品質な成分で頭皮環境を整え、健康的な髪の毛の成長をサポートします。
少しでも「もしかしたらおでこが後退してきたかな?」と気付いた今が最善のタイミングになります。今回の方法を是非参考にして実践してみてください。
【本記事の要約】 女性の薄毛や抜け毛は男性だけでなく、女性にも影響を与える問題です。特におでこが広くなる、あるいは生え際が後退することが気になる方も多いでしょう。髪の毛の成長の仕組みを理解することが大切です。髪はキューティクル、コルテックス、メデュラの三層から成り立っており、それぞれが髪の保護や質に関わっています。キューティクルは髪の表面を守り、コルテックスは髪の質感を決めます。髪のダメージや栄養不足により、髪が傷みやすくなるため、特におでこが後退する原因となることがあります。薄毛が気になる場合、まずはシャンプーを見直し、髪を保護するケアを行うことが重要です。 |