白髪染めのコツってあるの?トリートメント屋さんが教える秘訣

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白髪染めを自宅でする人は多いと思いますが、納得のいく仕上がりになっていますか?実は、白髪染めをきれいに仕上げるのは難しいと感じている人も多くいます。
塗る量や放置時間などで、染めムラができたり染めた色が思っていたイメージと違ったりと悲しい思いをした人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、白髪染めで失敗しないコツや白髪染めをしたあと色持ちをよくする秘訣などを紹介します。これから白髪染めをしようと思っている人や、自分で白髪染めをしていてもっと上手に染めたいと思っている人は参考にしてみてくださいね!

1.白髪染めが難しい理由とは


白髪染めが難しい理由とは
まず、なぜ白髪染めが難しいのかという理由について説明します。元気な黒髪とは少し違うこともあるので、しっかり特徴を掴んでみてくださいね。

根元を塗るのはプロでも難しいから


髪を染めるという行為自体がプロでも難しい作業なんですね。それを、自分で自分の髪に塗るのはさらに難しいのです。
最近では、塗りやすいようにコームが研究されていたり泡タイプの白髪染めがあったりしますが、それでも根元部分はどうしても塗りづらいのです。しかし、根元がきれいに染まらないと見た目の印象もよくなりませんし、均一になりません。
プロの美容師さんでも根元部分は何度も塗り重ねる人もいます。また、白髪染めはできるだけスピーディーに塗る必要もあるためセルフケアでは余計に難しくなるのです。

カラー選びが難しい


白髪染めの薬剤はブリーチ力が弱く染毛力が高めのものが多いです。これはどういうことかというと、「よく染まる」ということになります。
ですので、サンプルの色より暗めに染まることはよくあること。明るめの色が好みなら、ワントーン明るい色を選ぶのがおすすめです。
一度暗めに染まった色をすぐに明るめの色にするのは美容院でも難しいので覚えておいてくださいね。

白髪には撥水性があるから


白髪は、黒髪のようにメラニンがないためその部分が空洞となっています。そのため、乾燥しやすく髪が硬く太くなりやすいのが特徴です。
そのため、白髪は撥水性が高くなり白髪染めなどを弾く性質があります。ですので、薬剤を塗っても弾いてしまうとその部分は白髪は染まらず色ムラになってしまいますよね。
色ムラを防ぐには、多く薬剤を乗せラップなどで押さえ込む必要があります。

2.失敗しない白髪染めのコツ


失敗しない白髪染めのコツ
ここからは、白髪染めをきれいに仕上げるために失敗しないコツを解説します。自分はきれいに染めることができているかチェックしてみてくださいね。

室温は暖めておく


まず、白髪染めの薬剤の特徴として暖かいとカラーの反応が良くなることがあげられます。ですので、とくに寒い季節に白髪染めをする際は、室温にも注意が必要です。
また、湿度も染まりやすさに関係してくるので乾燥した部屋での白髪染めは避けてくださいね。

薬剤は混ぜたらすぐに塗る


薬剤は1液と2液を混ぜて使うものが多いと思いますが、これらを混ぜたらすぐに髪に塗るようにしてください。混ぜた直後の薬剤が一番毛を染める反応が高いのです。
また、時間とともに染める反応は低くなりますので、まず染まりにくい根元や生え際から塗っていくのがおすすめです。

薬剤は多めに塗る


先ほど述べたように、白髪には撥水性があるため薬剤は多めに塗ることが大切です。ロングヘアの人は、もしも足りなかった場合のために2本目を用意しておくのもおすすめ。
一度白髪染めをすると髪のダメージのことも考え、1ヶ月程度は感覚を開けたほうがいいので一度にしっかり染められるようにたっぷり薬剤を塗るように心がけてくださいね。

生え際にはキッチンペーパーとラップを巻く


白髪は撥水性が高く薬剤を弾くと述べてきましたが、ほかにも硬くクセがある白髪が多い特徴もあります。これらの白髪もしっかり染めるため、キッチンペーパーを生え際や根元に貼り付けその上からラップを巻いて固定すると染めムラが抑えられます
また、ラップをすることで保温効果もあるので薬剤の反応の低下も防げますよ。

洗い流す前は乳化させる


薬剤を洗い流すときは洗い残しがないようにしっかりすすぐことが大切です。その際、乳化させてから洗い流すようにしてくださいね。
乳化することによって、カラー剤をなじませ色ムラを防ぐことができます。また、薬剤も水っぽくなるのでシャンプーの際にきれいに落としきれますよ。
白髪染めは、爪の中などに入ると落ちにくいので手袋をつけて洗い流すのがおすすめです。

3.染めたあともケアすることが大事!


染めたあともケアすることが大事!
白髪染めをした髪の毛をきれいに保つには染めたあとのケアも大事です。ケアすることで色持ちも良くなるのでぜひ参考にしてみてください。

トリートメントをする


白髪染めをしたあとの髪の毛は「アルカリ性」に傾いています。髪の理想の状態は「弱酸性」です。
アルカリ性の状態だと、キューティクルが傷つきやすく染料も流れやすいため色落ちのスピードを加速させます。ですので、白髪染めをしたあとは、補修成分や保湿成分などがたっぷり含まれたトリートメントをするようにしてください。
そうすれば、髪は弱酸性に戻り色持ちも長くなります。

摩擦や熱に注意


髪はもともと摩擦や熱に弱いものです。それが白髪染めのあとはさらにデリケートな状態になっています。
ですので、白髪染めのあとはタオルでゴシゴシ拭くことやドライヤーを長時間あてないよう注意してください。ほかにも、塗れた状態でのブラッシングや塗れたまま寝ることなども髪には大敵です。
通常の状態なら大丈夫なことも、強い薬剤を使用した白髪染めのあとはとても敏感になっていますので、ちょっとしたことでパサパサになってしまうこともあります。

出かける際には紫外線対策もしっかり行う


白髪染めのあとはとてもデリケートな髪質なので、出かけるさいには帽子をかぶったり日傘をさしたり紫外線対策をするようにしてください。紫外線を浴びると髪がキンキンになるような色落ちのスピードを加速させてしまいます。
夏場などはレジャーや海水浴などとくに日差しにあたる機会も増えると思いますので、その予定がわかっていれば定着期間なども含めて、白髪染めは2週間くらい前にしておくことが望ましいです。

色落ちが気になるなら白髪用トリートメントを使う


白髪染めをすると最低でも1ヶ月程度は次の白髪染めまで期間を空けなければいけません。そうしなければ、髪へのダメージが大きくなるからです。
しかし、根元部分はすぐに目立ってくる人もいますよね。そんな人には、白髪用トリートメントがおすすめです。
いつものトリートメントと同じように手軽に使えて、トリートメント効果がしっかり見込め白髪染めの色持ちもよくしてくれますよ。きれいな色のまま少しでも長く保ちたいならぜひ検討してみてくださいね。

4.まとめ


白髪染めは、きれいに染めようとすると少しコツが必要です。しかし、そのコツがわかれば今までとは違う仕上がりにできますよね。
自分で白髪染めをする人は、この記事を参考にして、きれいな髪色を手に入れてみてくださいね!






【本記事の要約】
自宅で白髪染めをする際、染めムラや思ったような色に仕上がらないことが多いため、白髪染めをうまく仕上げるコツや、色持ちを良くするためのケア方法について解説します。白髪染めが難しい理由としては、根元部分が塗りにくいことや、カラー選びの難しさが挙げられます。白髪は撥水性があり、薬剤が弾かれやすく染まりにくいため、しっかりと薬剤を塗り重ねる必要があります。また、白髪染めは染毛力が強いため、予想より暗く染まることが多く、明るい色を希望する場合はワントーン明るめのカラーを選ぶことが推奨されます。
白髪染めを失敗しないためには、まず室温に注意し、温かい環境で染めることが重要です。薬剤は混ぜたらすぐに塗り、染まりにくい根元から塗っていきます。白髪は撥水性が高いため、薬剤は多めに塗り、特に生え際や根元にはキッチンペーパーとラップを使って薬剤をしっかりと密着させます。洗い流す際には乳化させることで、色ムラを防ぎ、余分な薬剤をしっかりと落とすことができます。
また、白髪染めをした後のケアも大切です。白髪染め後の髪はアルカリ性に傾いているため、トリートメントを使って弱酸性に戻すことが色持ちを良くします。髪はデリケートになっているので、摩擦や熱に注意し、ドライヤーやタオルでゴシゴシ拭かないようにします。さらに、紫外線に当たると色落ちが早まるため、外出時には帽子や日傘を使用することが推奨されます。根元の白髪が目立ち始めた場合は、白髪用トリートメントを使うことで、色持ちを長く保つことができます。
白髪染めをきれいに仕上げるためには、コツを押さえて染めることと、染めた後のケアが重要です。自宅で白髪染めをする際には、これらのポイントを参考にして、理想的な髪色を維持しましょう。

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