お出かけ前などなかなか美容室にいけない…
1ヶ月もたってないのに白髪がぎっしり…
時間もお金もかかる…
など様々な理由でつい市販の薬剤でセルフカラーをしまう方も多いのではないでしょうか?気になった自分のタイミングでリーズナブルにお手軽に染めることができるのでとても便利ですしいいのですが失敗談が後をたちません。
説明書通りにやっているのにどうしてうまくいかないのか?失敗しない方法はないのか?今回はセルフカラーの仕組みと、うまく染めるコツまでご紹介していきます。
1.セルフ白髪染めと美容室での白髪染めの違い

美容室で染めるカラーと市販で自分で染めるカラーは同じように髪の毛を染めることができるのに一体何が違うのでしょうか?その違いからみていきましょう。
美容室でのヘアカラー
美容室でつかう薬剤は1剤と2剤に分かれていて1剤が染料とアルカリ剤、2剤が酸化剤(過酸化水素)でできています。
この2つの薬剤を混ぜあえ合わせることによって化学反応を起こし、それを髪の毛に塗布すると1剤のアルカリ剤が髪の毛の表面を覆っているキューティクルを開かせてその内部に薬剤を浸透させていきます。
この浸透した薬剤が2剤の過酸化水素の作用で髪の毛の内部のメラニン色素を分解して脱色させていきます。そこに染料が過酸化水素とアルカリ剤の反応で発生した酸素と結びついて酸化することにより色がつくという仕組みになっています。
そしてカラー剤は明るい薬剤ほどアルカリの度合いが高くなり酸化染料の割合が低くなります。つまり明るい薬剤ほど脱色力が強くなりダメージや髪の毛への負担が大きくなってしまいます。
美容室ではお客様一人一人の髪質やダメージや要望に合わせてその薬剤を配合して使い分けてあげることができるのでダメージを最小限に抑えることができます。
そのためムラもなく仕上がりやモチもよいのでやはり美容室でのカラーは間違いがないと言えます。
市販のヘアカラー
市販のヘアカラーは仕組み自体は1剤と2剤に分かれていてそれを混ぜ合わせる美容室での薬剤と同じです。
しかし1剤のアルカリ剤の質や2剤の過酸化水素の濃度が美容室では1.5〜6%の間で調整ができるところを市販だと一番強い6%になってしまっているのです。
どんな髪質の人でも誰でも染まるように設計されているため通常よりも強い薬剤になってしまっているので髪の毛への負担はとても大きいです。
便利な反面どうしてもダメージや髪の毛への負担には配慮していかなければなりません。
自分で染めると失敗しやすい理由
・美容室でのカラーですとしっかりとブロッキングで髪の毛を分けとりながらムラがないように染めていきますが自分でやると目立つ表面や顔周りばかりで後ろや中までしっかりと染まっていない場合が圧倒的に多いです。
今泡カラーなども人気ですが、全体に行き渡らせるのが難しくムラになりやすいので注意が必要です。
・自分で選んだ薬剤が実際と合っていないケースもよくあります。リタッチの時に特に注意しなくてはならないのですが前回のカラーよりも明るすぎたりすると根元だけ明るくなってしまい境がとても目立ちます。
2.セルフ白髪染めのコツ

どうしても染めたくて仕方ない場合、セルフカラーでも失敗しない方法をご紹介します。
・フルカラーはなるべく避けて根元の伸びたリタッチのみにする。
全体カラーの負担はかなり大きいのでよほどのことがない限りセルフカラーはリタッチのみで美容室の間に挟むようにしてください。毛先の方が切れ毛やダメージを蓄積されやすいので新しくはえた根元はまだ元気なので1度のセルフカラーならそこまで深刻なダメージは防げます。
・薬剤選びは慎重に
なんとなくで売っているカラー剤を買ってしますと自分に色とマッチしていなくてキレイに仕上がりません。今のご自身のカラーの色と近いものをサンプルなどをみて選んでください。
もしも色選びで悩んだら、気持ち暗めを選ぶと明るいよりは自然に馴染むので失敗が少なくなります。
・泡カラーは避ける
様々なタイプの市販の薬剤がでていますが泡カラーのタイプのものはなるべく避けましょう。リタッチの場合染めるはずのなかった余計な部分にまで薬剤がついてしまってダメージの原因となりますし、狙った部分を染めるのが難しいので液状のタイプのものにしましょう。
・カラーの塗布の仕方
1.頭頂部から左右耳の後ろで髪の毛をわける。頭頂部から首の真ん中で髪の毛をわける。
2.後ろのわけた境目にカラー剤を塗布していく。
3.首のしたの断から1〜2センチ位ずつ横にわけ取りカラー剤を塗布する。それを上まで繰り返す。
4.逆の後ろの方も同様に塗布します。
5・左右にわけた部分にもカラーを縁取るように塗布していき下の段から1〜2センチずつ横にわけ取り上まで塗布します。
6.逆サイドも同様に塗布します。
7.一度塗った部分を下から横ではなく少し斜めにわけ取り3〜5センチ感覚でムラがある部分にカラー剤をたしていきます。
8.顔周りやトップの分け目など目立つ部分に塗り残しがないかチェックします。
自分でするのは少し難しいかもしれませんが、この工程で塗るとムラが最小限に抑えることができます。
・カラーの流す際乳化をする
美容室でもするのですが、カラーを流すシャンプーの前にカラー剤をぬるま湯でクルクル馴染ませているのをご存知でしょうか?これを乳化と言います。
セルフで染め終わってカラー剤を流す時にシャワーで一気に流してしまうのではなく少しずつ濡らしていきクルクルカラー剤に水分を含ませるイメージで地肌〜髪の毛全体馴染ませていきます。
この乳化でしっかりとカラー剤を揉み込むことができると色味が定着しやすくなりモチもよくなります。地肌に残った薬剤をしっかりと浮かせることができるので省かずに取り入れてみてください。
カラーをした後の髪の毛はアルカリ性に傾いていてそのままだとキューティクルが開いたままとなってしまいカラーも流れ出てダメージにも繋がってしまうので本来の弱酸性へと戻してあげなくてはなりません。
余裕があればアルカリ除去のトリートメントなどを使用してあげるとアルカリに傾いた髪の毛も弱酸性へと戻るので退色もダメージも防げるのでオススメです。
その他、セルフの白髪染めでヒントを書いた記事もありますので、どうぞご覧下さい。
3.まとめ
同じカラーをするといってもセルフカラーと美容室ではたくさん違いがあります。どちらもメリット、デメリットがありその違いをを理解しつつ自分の利用しやすいように使い分けていけるといいですね。白髪染めはツンとしたニオイが苦手な人もいるかもしれません。その場合は、染剤のきついニオイのないナチュラルなシャンプーを使って、ご自身の手で染めてあげてください。
綺和美では自宅でのセルフカラーにゆっくり染まっていく白髪染めシャンプーとコンディショナー、そして月1~週1の白髪染めトリートメントを推奨しています。Root Vanishは美容院でのカラーリングとの併用でも構わないのですが、急に染めると髪の毛もいたみます。ぜひ、ゆっくりとご自身の手で、傷ついた髪が回復していく過程も実感して頂きたいのです。
綺和美のRoot Vanishは白髪染めの香料が入っていながらも、独特のツンとしたニオイがありません。爽やかでエレガントなラベンダーの香りがほんのりとします。そしてシャンプー、コンディショナー、トリートメントともにてざわりもべっとりとしすぎず、なめらかで、美しく染まるのを実感して頂けます。
【本記事の要約】 セルフカラーで白髪を染める際の悩みや失敗を解消するための方法が紹介されています。市販の薬剤を使うと、費用と時間を節約できる一方で、ムラができたり、色がうまく定着しないことがあります。美容室とセルフカラーの違いについて説明されており、美容室では髪質に合わせて薬剤が調整されるため、ダメージが少なく仕上がりもきれいですが、セルフカラーでは薬剤の強さや塗りムラに注意が必要です。セルフカラーのコツとして、リタッチだけを行い、薬剤選びを慎重に行い、泡カラーではなく液状タイプを使用することが推奨されています。また、カラーを塗布する際の分け方や、カラー後の乳化を行うことが重要で、これにより色味が定着しやすくなり、髪のダメージも防げます。セルフカラーのコツを守ることで、美容室の仕上がりに近づけることができます。 |