白髪染めがお風呂の壁についた!落とし方、汚さない方法を解説

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はじめのうちは1ヶ月半〜2ヶ月に一度のヘアカラーでもカバーできていた白髪。年々白髪の本数が増えるにつれて1ヶ月、3週間とヘアカラーするタイミングがどんどん早まってきてしまう傾向にあります。
「前はもっとヘアカラーの持ちがよかったのに…」
「毎月美容室で染めるのが大変…」
「気になったらすぐに染めたい…」
そんなお悩みの方の救世主が、誰でも自宅でできるセルフカラーです。ドラッグストアなどの身近な場所で薬剤は入手できるため、いつでも手軽にヘアカラーすることができるようになりました。頻繁に白髪を染める方にとっては美容室に行くまでにセルフカラーを1度はさんで染めたりと活用でき便利になりました。
しかし、便利な一方で困ったことも起こるようになりました。セルフカラーで染める時にお風呂場の壁を汚してしまうというお悩みが増えてしまったのです。落とそうとしてもなかなか落ちなくてお困りの方も多く、セルフカラーの課題ともなります。
そこで今回は、セルフカラーの際にお風呂の壁を汚してしまったときの対処法から、お風呂を汚さずに白髪染めする方法まで詳しくご紹介させていただきますのでぜひ最後までご覧ください。

1.白髪染めはどのようにして染まるの?


白髪染めはどのようにして染まるの?
市販のもので一番よく使われているのがヘアカラー(永久染毛料)というものになります。このヘアカラーは1剤と2剤にわかれており、この2つを混ぜ合わせることによって化学反応を起こして染めていくのです。
1剤にはアルカリ剤と酸化染料が配合されていて、2剤には過酸化水素水が配合されています。髪の毛の表面にはキューティクルという、うろこ状に髪の毛をおおって保護してくれている組織が存在します。
髪の毛の内部はメラニン色素をはじめ、油分や水分やタンパク質で成り立っています。アルカリ剤の力でこのキューティクルを開かせて、髪の毛の内部に浸透していきメラニン色素を壊していくのです。
カラー剤の種類によっても違いますが、この作用によって髪の毛の明るさが決まってきます。そして酸化染料と酸素が結びつく事によって、色味が発色して定着するのです。このようにヘアカラー剤は脱色して発色させる作用を同時に行っているのです。
また、ファッションカラーと白髪染めと別の薬剤と思いがちなのですが、仕組みは同じヘアカラーです。違いは成分の配合量でファッションカラーは明るさを出したり色味を発色させることが強みとなります。一方で白髪染めは白髪も部分にしっかりと色味を入れなくてはいけないため、明るさはそこまで出せず茶色や黒の色素が多く配合されており、定着力が高くなります。余談ですが、白髪がやや多いと感じている場合は、シャンプーで着実に染めていく方法もおすすめです。

2.白髪染めがつくと落ちないのはなぜ?


さきほどもご紹介したとおり、ヘアカラーの中でも白髪染めは茶色や黒い色素が多く配合されており、染める対象のモノへの定着力がとても強くなります。そのため通常のファッションカラーよりも、カラー剤が飛ばないようにより気をつけなくてはなりません。
お風呂場の壁やパッキンなどは白髪染めで染まりやすいため、すぐに対処しないとカラー剤が酸化してしまい色味が定着して染まってしまうのです。気づかずにそのまま時間が経ってしまうといつの間にか真っ黒になってしまっていることもあるので注意が必要です。

3.自宅でできるカラーの種類


自宅でできるカラーの種類
自宅でセルフカラーするためにはいくつかの種類があります。その種類についてもご紹介させていただきます。

ヘアカラー(永久染毛料)


ヘアカラーといえば誰しも一番に想像するのがヘアカラー(永久染毛料)です。ドラッグストアなどどこでも手に入れることができ、一度染めてしまえばその部分はある程度色持ちしてくれるので白髪をカバーする効果の高い薬剤です。
染めた部分はそこまでひどく退色しないため、伸びてきた根元を中心にリタッチを組み合わせてケアしていけると、髪の毛への負担も抑えることができます。お肌が弱かったりジアミンアレルギーの方以外はお手入れも楽になるため、人気の薬剤となります。

ヘアマニキュア


ヘアカラーは髪の毛の内部のメラニン色素を壊して明るくしたり調整するのですが、このヘアマニキュアは髪の毛の表面に色をつけるタイプのカラーとなります。髪の毛の表面をコーティングするように色づけて定着させて発色するのです。
そのため、元のベースの色が暗いとキレイに発色することができない特徴も持ち合わせています。白髪も部分はベースが明るいため、ヘアマニキュアがしっかりと発色する条件に当てはまります。

髪の毛へのダメージも少ないので、痛みを気にする方に人気のあるカラーです。しかし、色持ちが2〜4週間程度で、洗髪の際に少しづつ剥がれ落ちていってしまうため毎月の施術が必要となります。

ヘナ


ヘナは植物成分で構成されているカラーで、化学染料を配合していないのでお肌や頭皮にも優しいとされているカラーです。セルフで染めるときもがっつりと地肌についてもしみたりする問題が少ないので扱いやすいメリットもあります。
また、ヘナでカラーすることでトリートメント効果が期待できハリコシがアップするかたが多いのも嬉しいポイントです。
選べる色味が少なかったり髪の毛を明るくすることはできないので、メリットとデメリットを比べてみて選んでいく必要があります。

部分用白髪隠し


部分用白髪隠しはマスカラタイプやファンデーションタイプとあり、見える範囲の白髪につけてカバーしてくれるアイテムです。髪の毛を染めるのではなく一時的に色づけるのでシャンプーをするとすぐに落とすことができます。
お出かけ前にサッとカバーできるので気になったタイミングですぐに使えるのが最大のメリットです。

4.お風呂の壁についてしまったときの落とし方


お風呂の壁についてしまったときの落とし方
自分では十分に気をつけていたつもりでも、カラー剤を塗布しているときは思いがけないところに薬剤が飛んでしまうことも多くあります。もしも白髪染めがお風呂の壁についてしまった場合に、自分でできる落とし方をご紹介させていただきます。

とにかくすぐに水で洗い流す


カラー剤を飛ばしてすぐに気がついた場合は何よりもまずは薬剤を取り除いて水で洗い流していきます。すぐに流せば白髪染めが定着する前に汚れを落としきれる可能性が高くなるのです。
少し色づいたくらいでしたら、お風呂場にある石けんやシャンプーをなじませてこすればおとせることが多いのでまずは試してみてください。

塩素系漂白剤を使用する


自宅でも使用しているようなハイターやカビキラーのような塩素系漂白剤を使うと、定着してしまった汚れもキレイに落とすことができます。塩素系漂白剤はとても強い成分なので必ず手袋をして使用してください。
1.白髪染めで汚れてしまった部分にキッチンペーパーやコットンをあてて、塩素系漂白剤を染み込ませてください。
2.サランラップをかぶせて30分ほど放置します。
3.汚れが消えたらシャワーで流していきます。

メラミンスポンジを使用する


激落ちくんのようなメラミンスポンジを使って汚れを落とすこともできます。メラニンスポンジは研磨剤と同じような効果があるので、白髪染めで染まってしまった部分の汚れをけずり落としてくれるのです。
研磨剤なのであまりゴシゴシ強くこすりすぎてしまうと、壁や浴槽を傷つけてしまう可能性もあるので加減しながらこするようにしてください。

クレンザーを使用する


クレンザーも研磨作用のあるので、白髪染めで染まってしまった壁の汚れを落とすのに有効な手段となります。単品で落ちにくいときにはメラニンスポンジと併用することで、より汚れを落としやすくなります。

除光液を使用する


通常は爪に使うマニキュアを除去するときに使う除光液ですが、実はヘアカラーを落とす効果もあるのです。コットンに除光液を染み込ませて白髪染めで染まってしまった部分をこすって汚れを落とします。
落ちない場合はコットンひたひたに除光液をつけてサランラップをかぶせて、しばらくつけ置きしておくと落とすことができます。

5.お風呂を汚さずに白髪染めするためには


お風呂を汚さずに白髪染めするためには
自宅でセルフカラーはしたいけれどもお風呂場は汚したくない、そんな方のためにセルフカラーの時にできるお風呂場を汚さずにできる対策をみていきます。

シートや新聞紙でカバー


100均のブルーシートや新聞紙やゴミ袋などでお風呂場をカバーしておけば、万が一カラー剤が飛んでしまっても壁や浴槽が汚れて染まってしまうことはありません。全体をカバーするのは少し手間がかかるかもしれませんが、白髪染めがついてしまってあとで汚れを落とすことを考えたら予防しておく方が安心です。
意外と盲点となってしまうのですが、カラーを塗布するハケや手袋を置くところも準備しておくと余計な部分に白髪染めがついてしまうのを防いでくれます。

お風呂場を濡らしておく


シートなどで覆うのが面倒な方は、お風呂場全体をシャワーであらかじめ濡らしておくのがオススメです。全体的に濡れていれば万が一、白髪染めが飛んでついてしまったとしても水分と合わさって薄まるため着色力が少し弱まってくれる効果があります。

すぐに拭き取れるものを用意しておく


もしも白髪染めが飛んでしまって、お風呂の壁についてしまったらすぐに拭き取れるようにタオルやフキンなどを準備しておくことも有効です。この場合は時間が経ってしまうと着色してしまうので白髪染めを塗布しながらも、周りをチェックしながら行う必要があります。
しかし、すぐに対処できることによって白髪染めが定着する前に汚れを落とせるメリットも大きい方法となります。

6.自信がない方にはカラーシャンプー・カラートリートメントがオススメ


自信がない方にはカラーシャンプー・カラートリートメントがオススメ
セルフカラーでもお風呂場を汚さない方法はありますが、「賃貸でお風呂場を汚せない」「新築だから絶対に汚したくない」など様々な事情があります。そこでセルフカラーしたいけれどお風呂場を汚さない自信がない方にオススメなのが、カラーシャンプーやカラートリートメントを使用する方法です。
カラーシャンプーやカラートリートメントはシャンプーやトリートメントに染料が配合されており、1回では染まりが薄く、回数を重ねるごとに濃くなっていく特徴があります。染まり方がマイルドな分定期的に使用しなくてはいけないのですが、お風呂の壁や浴槽についてしまったとしてもその場でシャワーで流せばすぐに落とすことが可能となります。

ベースはシャンプーやトリートメントなので髪の毛へのダメージや負担なども最小限に抑えることができ、扱いも簡単なのでヘアカラーを自分でする自信がない方にもオススメできます。

7.まとめ


自宅で簡単に白髪染めができてとても便利ではあるものの、同時に美容室で染めたときとは違った問題もでてきてしまうセルフカラー。事前にしっかりと対策を施して周りを汚さないように気をつけなくてはなりません。
時すでに遅しで完全に汚れが沈着し、もう自力で汚れを落とすのが不可能という事態になってしまったら、諦める前に業者さんに相談してみましょう。
白髪もキレイに染まって周りもキレイな状態で終われるように、対策を怠らないようにできればいいですね。もしもお風呂場が白髪染めで汚れてしまって困ったら、今回ご紹介した方法を思い出してみてください、きっとお役に立てるはずです。






【本記事の要約】
セルフカラーは、自宅で手軽に白髪を染める方法として多くの人に利用されています。ヘアカラー剤を使うことで、自宅でも美容室と同じような仕上がりが期待できるため、時間がない人や頻繁に白髪を染めたい人にとって便利な選択肢です。しかし、セルフカラーを使用する際には、お風呂場の壁に色がついてしまうという悩みが増えており、この問題を解決する方法も求められています。ヘアカラーは、1剤と2剤を混ぜることで化学反応を起こし、髪のメラニン色素を壊して色を定着させます。このプロセスはファッションカラーと白髪染めで異なり、白髪染めはしっかりとした色素の定着を目的としています。お風呂場を汚さずに白髪染めをするためには、手袋やカバーを使い、慎重に塗布することが重要です。また、壁に色がついてしまった場合の落とし方も紹介されており、こまめな掃除が必要です。カラーシャンプーやカラートリートメントも便利なアイテムとしておすすめされており、手軽に色味を保ちたい方にぴったりです。

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