「冬になると毛先がパサついてまとまりがない…」
「乾燥しすぎて静電気がすごい…」
「うるおいが足りなくてツヤがでない…」
髪の毛が乾燥してしまうとこのような症状にお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は髪の毛の乾燥についてや、髪の毛を乾燥から守る対策まで詳しくご紹介させていただきます。
1. なぜ冬は乾燥するの?

そもそもなぜ冬は乾燥するのでしょうか。それは空気は気温が低くなればなるほど、空気中に含まれる水分の量が少なくなってしまうからなのです。夏場はムシムシとして湿度が60〜70%と比較的高いため乾燥しにくくなるのですが、冬場は反対に20〜40%前後と湿度が低く空気が乾燥してしまうのです。
さらに寒い冬場は暖房器具などで部屋を温めるので、さらに乾燥してしまいます。例年の平均からすると11月から乾燥しだして1〜2月にピークを迎えその状態が3月まで続きます。特にピークの1〜2月には、しっかりとした対策が必要となってくるのです。
2. 髪の毛が乾燥するとどうなる?

髪の毛が乾燥していないかチェックして、うるおいが足りないときはすぐに対策して水分をチャージしなくてはどんどんダメージが蓄積していってしまうのです。髪の毛が次のような状態にないか確認してみてください。
・手触りがガサガサしている
いつもは髪の毛にハリコシがあってうるおっているのに、乾燥がひどくなってくると手触りがガサガサしてきて以前と全く違う感触になってしまいます。ガサガサした状態ではハリやコシもなくなってしまい、見た目からしてもパサついて傷んでいるようにみえてしまうのです。
・手ぐしが通らず引っかかる
手ぐしを通したときに髪の毛があまりにも引っかかったり絡まってしまったりする場合は乾燥がひどくなっている場合があります。無理やりとかそうとすると余計に髪の毛に負担がかかってしまうので注意が必要です。
・枝毛が多い
自分の毛先をみて枝毛や白いプツプツが多いと思ったときには乾燥からダメージに繋がっている可能性があります。枝毛が増えるほどパサついてしまうので放っておくとどんどん悪循環となってしまうのです。
・静電気がすごい
乾燥やダメージがひどい髪の毛は静電気が起きやすい状態にあります。湿度が40%を下回ると静電気は起きやすくなり、乾燥やダメージで水分が少ない髪の毛ほど影響が大きくなるのです。
・まとまりが悪い
うるおいがなくなると髪の毛がまとまらず広がってしまいます。頑張ってセットしても時間が経つと広がってしまうときは乾燥が悪化しているかもしれません。
3. 乾燥の原因

冬の季節性の乾燥の他に原因はどのようなものがあるのかも合わせてみていきます。
シャワーの温度
洗髪の時に使用するシャワーのお湯は36〜38度程度の設定が好ましいとされています。シャワーの温度が低すぎてしまうと頭皮や髪の毛の皮脂や汚れが落ちにくくなってしまうのです。逆にシャワーの温度が高いと頭皮や髪の毛に必要な皮脂までも奪い去ってしまい、乾燥を促進させてしまいます。
寒い冬には熱いシャワーを使って温まりたい気持ちになってしまいますが、人肌程度のお湯で洗うように心がける必要があるのです。
暖房の使用
冬に使用する暖房は夏以上に髪の毛の水分を蒸発させてしまい、パサパサに乾燥する原因となってしまいます。空気も乾燥しているうえに暖房をつけるとさらに湿度を下げてしまい髪の毛の水分を奪ってしまうのです。特に暖房の風がモロに当たらない場所を選ぶ方法も有効です。
ヘアカラーをしている
ヘアカラーのように薬剤の力を使って髪の毛の表面にあるキューティクルを開かせて染めると、髪の毛の内部の栄養や水分も外へ抜けてしまいます。カラーする頻度が高い方は特に注意が必要で、キューティクルを無理やり開かせて染めているのでカラーを繰り返すたびに開きやすくなってしまうのです。
そうすると髪の毛の内部に水分を入れ込んでケアしてもあっという間にパサパサになってしまいます。カラーの頻度が多い方は間にリタッチをはさみ、中間から毛先に薬剤がつかないように工夫してあげる方法もオススメです。
参考記事)脱毛症 Q18 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
4. 乾燥から髪の毛を守るためにできること

冬は必ず毎年やってきますし、寒いので暖房を使わない訳にはなかなかいきません。そこで髪の毛をどうやって乾燥から守ればいいのか対策をご紹介させていただきます。
部屋を加湿する
乾燥してしまった部屋や暖房器具で湿度が低くなっていると髪の毛の水分はどんどん蒸発していってしまいます。髪の毛の潤いをキープするためにも加湿器を使い部屋の湿度を50%前後をキープできるようにしてみてください。
髪の毛だけのことを考えれば60%以上あってもいいのですが、湿度が高くなるとカビやダニなどが繁殖しやすい環境となってしまうため50%前後がベストとされています。
トリートメントで保湿する
乾燥してしまった髪の毛には水分と油分のバランスをいい状態に戻してあげる必要があります。ヘアトリートメントを使いしっかりと保湿してあげると髪の毛にもうるおいがチャージされて乾燥からも守られます。
あまりに乾燥がひどい場合は、美容室などのサロン専用のシステムトリートメントの施術もオススメです。自宅で使用するトリートメントではなかなかケアできないような栄養や保湿を髪の毛の内部までしっかりとできるので、月1回程度を目安にカラーなどの定期的に通うタイミングで一緒に施術してもらってもいいかもしれません。
自宅でケアする際はトリートメントよりも高保湿なヘアマスクでケアしてあげるとより効果的です。保湿力が高いため毎日ではなく週に1〜2回のスペシャルケアとして取り入れてみてください。
アウトバストリートメントで保湿する
洗い流すインバストリートメントも大切ですが、お風呂上がりにつけるアウトバストリートメントも乾燥対策ではとても大切なケアとなります。せっかく髪の毛を洗ったのにトリートメントをつけるのがイヤと言う方もいらっしゃるのですが、お肌と同じように髪の毛はトリートメントで保湿して保護してあげないと水分が逃げてしまいドライヤーの熱でもダメージや乾燥してしまいます。
そうならないためにもお風呂からあがったら優しくタオルドライで髪の毛の水分をふきとり、中間から毛先を中心に塗布し、荒目のコームでとかして髪の毛1本1本コーティングするイメージで馴染ませていってください。
アウトバストリートメントを使うと保湿効果だけではなく、髪の毛のまわりをコーティングして保護する役割もあるため摩擦や外的刺激から守ってくれたり静電気の予防にもなります。静電気が起きると髪の毛の表面のキューティクルが剥がれやすくなり、ダメージが進んでしまうのです。
その結果更に静電気が置きやすい状況を作りだしてしまうので注意が必要です。ドライヤーで乾かしたあとに仕上げとしてアウトバストリートメントをごく少量毛先に馴染ませておくだけでもかなり軽減されます。
ドライヤーの使い方に注意する
ドライヤーは熱の力を使い髪の毛を乾かしたり好みのヘアスタイルにセットしたりできます
。日常に欠かせないアイテムの一つなのですが、使い方を一つ間違えてしまうと髪の毛のダメージや乾燥が悪化する原因となってしまう可能性があるのです。
使い方とポイントをチェックしてみてください。
ドライヤー
1.髪の毛の水分をタオルでしっかりとふき取る。
2.中間から毛先を中心にアウトバストリートメントを馴染ませる。
3.コームやブラシで馴染ませながら、分け目などを整える。
4,ドライヤーを地肌から20〜30cm離して、左右に軽く振りながら乾かしていく。
5.髪の毛を分けながら根元にドライヤーの風をあてて乾かしていく。
6.根元から中間がある程度乾いたら、中間から毛先を8割程度を目安に乾かしていく。
7.冷風を頭のてっぺんから下へ向けてあて、仕上げる。
POINT
・ドライヤーを同じ場所にずっとあててしまうと熱くなってしまい頭皮や髪の毛に負担がかかってしまいます。しっかりと地肌方ドライヤーを離して左右に振りながら乾かしてください。
・ドライヤーの距離が近すぎても高温となり頭皮や髪の毛が乾燥しやすくなってしまいます。20〜30cmは距離を離して熱くないようにドライヤーをあててください。
・髪の毛は毛先やダメージを受けている部分から水分が蒸発しやすいため、ドライヤーで最初に根元から乾かし始めます。そのまま中間を乾かしているうちに毛先も少し乾いてくるので、一番最後にまだ湿っている毛先部分にドライヤーをあてて仕上げていきます。
・お風呂上がりの髪の毛は時間が経つほど髪の毛の水分がどんどん蒸発して内部からパサパサになってしまいます。すぐにアウトバストリートメントをつけて素早く乾かすように心がけてください。
関連記事)冬の乾燥に注意!頭皮が乾燥したときに自分でできる対処法とは!? 髪の保湿について
5. アウトバストリートメントの種類

アウトバストリートメントといっても様々な種類が存在します。それぞれの種類の特徴もご紹介させていただきます。
オイルタイプ
ダントツで一番人気のアウトバストリートメントがオイルタイプです。オイルタイプのトリートメントは油分でコーティングして水分の蒸発をおさえてくれます。他のタイプのものに比べて重ためのテクスチャーなため、まとまりやすく広がりもおさえてくれます。ダメージや乾燥がひどい方にオススメのトリートメントです。
ミルクタイプ
ミルクタイプのアウトバストリートメントは水分と油分のバランスがよく、補修力の高いものが多く髪の毛に馴染ませやすいトリートメントです。
オイルタイプよりも軽いテクスチャーなのでパーマの施術を受けている方、髪の毛の量が少ない方や細毛の方にオススメのトリートメントになります。
ミストタイプ
アウトバストリートメントの中でも一番ライトな質感で、サラッとした仕上がりが特徴のトリートメントになります。シュッとスプレータイプになっており使いやすいのですが、水分保持力はそこまで高くありません。
ベースの髪の毛がダメージが少なく状態のいい方にオススメのトリートメントです。水分が足りない時にオイルタイプのトリートメントと合わせて使用する方法も有効です。
6. まとめ

冬の乾燥は厄介ですが、どう頑張っても逃れることはできません。避けられないのなら対策やヘアケアで上手に対抗していくしかないのです。いくつかの乾燥対策をご紹介させていただきましたが、すぐにでもはじめられて効果の高いアウトバストリートメントを取り入れる方法がオススメです。
髪の毛が乾燥してしまってもアウトバストリートメントで潤いをチャージして、髪の毛の表面をコーティングしてあげるだけでも手触りや質感が全く違ってきます。あまり難しいケアは面倒だという方こそオススメのヘアケアになります。
冬の乾燥に打ち勝つ、綺和美のヘアケアシリーズ。髪質に合わせた深い保湿をサポートします。
自然由来の成分が髪をやさしく包み込み、乾燥から守ります。毎日のケアで、冬も潤いあふれる美髪へ。綺和美で、あなたの髪を冬の乾燥から守りましょう。
アウトバストリートメントの種類によっても効果が若干異なりますので、今回の記事を参考に自分の髪の毛にあったタイプのトリートメントを探して取り入れてみてください。
【本記事の要約】 冬になると空気が乾燥し、髪の毛も影響を受けやすくなります。髪の乾燥により、パサつきや静電気、ツヤ不足といった問題が起こりやすく、手触りや髪のまとまりが悪くなることもあります。乾燥を引き起こす原因としては、冬の湿度の低下や暖房器具、シャワーの温度、頻繁なヘアカラーなどが挙げられます。髪を乾燥から守るためには、部屋を加湿したり、トリートメントやアウトバストリートメントを使ったりすることが効果的です。また、乾燥を防ぐためにはドライヤーの使い方やヘアマスクを取り入れることも重要です。冬の乾燥に対処するために、正しいケアを実践することが大切です。 |