白髪染めも髪の毛へのダメージを与えてしまう原因の一つで、高頻度になればなるほど髪の毛はダメージを受けてしまうのです。白髪をカバーしたいけど髪の毛を傷ませたくないという方も多いですよね。
そこで今回は白髪もキレイに染めてケアできるのにダメージを最小限に抑えられる方法をご紹介させていただきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
CONTENTS
1. 髪の毛のダメージ原因
2. 白髪染めでなぜ傷んでしまうの?
3. 髪の毛を傷ませないで染める方法
4. 一番オススメの方法は?
5. まとめ
1. 髪の毛のダメージ原因

髪の毛はそもそも何が原因でダメージを受けてしまうのでしょうか。その原因からみていきます。
熱によるヒートダメージ
髪の毛の成分の80%はタンパク質でできており、ドライヤーやアイロンなどの熱によってタンパク質変性という現象が起きてしまいダメージを受けてしまうのです。
タンパク質変性はよく卵に例えられるのですが、タンパク質の卵も熱を加えると固まります。それと同様の現象が髪の毛でも起きてしまいそうすると髪の毛が痛み、手触りがゴワついたり硬い質感となってしまうのです。
40℃以上の温度でタンパク質変性は起きると言われているのでドライヤーを距離を離して使用したり、アイロンやコテの温度は低温で使用するなどの対策が大切です。
乾燥による水分不足
髪の毛は10〜15%ほどの水分量が理想的とされており、それを下回ってしまうとパサツキや枝毛などダメージが際立ってしまいます。季節的に湿度が低くなる秋〜冬は特に注意が必要で室内の暖房の使用中はさらに乾燥が進むので髪の毛の水分もさらに蒸発してしまいます。
髪の毛の水分が少ない状態は、髪の毛は表面で潤いを閉じ込めているキューティクルが開いた状態になっているケースが多く、その隙間からどんどん内部の水分が逃げていってしまうのです。
髪の毛が乾燥しないように日頃からしっかりとトリートメントなど保湿できるアイテムを使い保護してあげると髪の毛の乾燥やダメージも抑えられるのです。
摩擦によるダメージ
髪の毛同士の摩擦や就寝中の枕や寝具による摩擦も髪の毛にダメージを与えてしまいます。摩擦は髪の毛の表面を保護しているキューティクルを剥がしてしまう恐れがあるのです。ブラッシングなども乱暴に扱ってしまうと負担が大きくなってしまうので注意が必要です。
特にお風呂上がりの濡れている髪の毛はより摩擦に弱くなってしまうので、入浴後は速やかに乾かして優しく扱ってあげるようにしてください。
ヘアカラー・パーマなどの施術によるダメージ
ヘアカラーやパーマなどの施術は薬品を使用して髪の毛の内部にまで作用する仕組みとなっています。そのためどうしても髪の毛へのダメージは避けられなくなってしまいます。
特にハイトーンのヘアカラーやブリーチは髪の毛の内部を脱色して明るさを出すため、リフト力が高くなるほど髪の毛への負担も大きくなるのです。
毎回ヘアカラーを繰り返す程そのダメージが蓄積されていってしまうのです。
紫外線によるダメージ
お肌にダメージを与える紫外線は実は髪の毛にもダメージを与えてしまいます。髪の毛は体の中でも一番上にあり、紫外線を直接的に受けてしまうのです。髪の毛に紫外線があたると髪の毛の表面のキューティクルが痛み開いてしまったり、髪の毛の内部の色素も壊してしまうためダメージや退色の原因となってしまうのです。
帽子や日傘で紫外線を防いであげたり、難しい場合は髪の毛に使用できる日焼け止めなどでUVケアしておいてあげると髪の毛へのダメージを防げます。
参照:脱毛症 Q18 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
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2. 白髪染めでなぜ傷んでしまうの?

ハイトーンのヘアカラーやブリーチでダメージが増してしまうということは、白髪染めは控えめなトーンが多いのでダメージは少ないのでは?と思われがちなのですが、実は控えめのトーンでも白髪染めになるとまた話が変わってきてしまうのです。
白髪染めはヘアカラーと基本的な構造は同じなのですが、ヘアカラーは色味の発色と髪の毛の明るさを出せるように特化した配合になっています。白髪染めは明るくしたり色味の発色は劣ってしまいますが、白髪のような髪の毛にもしっかりと着色するように染料が多く配合されているのです。
含まれている色味の成分が少なく、茶色や黒の染料が多く配合されているので真っ白な白髪もキレイに染まる仕組みとなっています。その染料はジアミンのような刺激の強い成分なため、控えめのトーンでも髪の毛にはダメージの原因となってしまうのです。
3. 髪の毛を傷ませないで染める方法

白髪染めはやめられないけれど髪の毛も痛めたくない方のために髪の毛へのダメージを抑えて白髪染めできる方法をご紹介させていただきます。
ヘナ
ヘナはヘナ植物の葉を乾燥させ粉末状にして使用時はお湯で溶き、塗布していくタイプの染料となります。天然の成分100%でできているので頭皮や髪の毛へのダメージを抑えられる白髪染めとなるのです。
ボディーアートにも使用されるように人体に優しい成分なのも安心材料の一つです。ヘナは基本的に天然の成分でできているのですが、化学染料を配合して色味の調整を行っているタイプのケミカルヘナもあるので確認が必要となります。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは髪の毛の表面に対して着色するタイプの白髪染めです。通常のヘアカラーがアルカリカラーで、ヘアマニキュアは酸性カラーに分類されます。髪の毛の表面にカラーフィルムをあてるようなイメージでの発色の仕方が特徴のカラーです。
そのため地毛の暗い部分には発色しにくく、白髪やベースが明るい部分には発色してくれるのです。そのため地毛の色味に合わせて染めたい方にもオススメとなります。
ポイント白髪隠し
ポイント白髪隠しは部分的に白髪をカバーするタイプの白髪染めです。形状は様々でマスカラやファンデーションやブラシなどのタイプがありコスメ感覚で白髪を気になる所だけ染められるアイテムになります。
まだ白髪の本数が少なく、顔周りの生え際や分け目など目立つ部分に気になった時にすぐに対処できるのがメリットです。
4. 一番オススメの方法は?

髪の毛を傷ませないで白髪を染める方法をいくつかご紹介させていただきましたが中でも一番オススメしたいのが、白髪染めシャンプー&トリートメントを使用した白髪染めです。白髪染めシャンプー&トリートメントはシャンプー&トリートメントに白髪に色味がつくように染料を配合されている仕様となっています。
普段のシャンプー&トリートメントの代わりに使用するだけなので自宅で白髪が気になったタイミングで手軽に白髪染めできてしまうのです。ベースはシャンプー&トリートメントなので髪の毛へのダメージもほとんどなく傷ませないで白髪染めができてしまう嬉しいアイテムなのです。
白髪染めシャンプーの方法とポイント
1.髪の毛を濡らす前にブラッシングで汚れやホコリを浮かせておく。
2.シャワーのたっぷりのお湯で地肌から洗うように念入りにすすいでいく。
3.通常のシャンプーを地肌からしっかりと泡立て、全体をシャンプーしていく。
4.一度シャワーで流していく。
5.白髪染めシャンプーをしっかりと泡立てて行き渡らせる。
6.クシやコームを使って全体に広げていく。
7.生え際や分け目など白髪が特に目立つ部分に泡を足してのせておく。
8.決められた時間を放置する。
9.時間が経ったらシャワーですすぎ残しがないように流していく。
POINT
・ブラッシングで汚れを浮かせていき予洗いである程度の汚れを落としておく。
ムラなくキレイに白髪を染めるにはシャンプーの前にベースを整えておく必要があります。乾いている状態でブラッシングして汚れやホコリを浮かせて予洗いでしっかりとすすいで落としていきます。
この予洗いの段階で8割の汚れは落とせると言われているので、意識して少し時間をかけて念入りにすすぐようにしてみてください。
・汚れを落として白髪染めシャンプーの泡立ちがいい状態を作る。
いきなり白髪染めシャンプーを使うのではなく、最初のシャンプーは通常のシャンプーを使い皮脂や汚れを落としておいてください。髪の毛は日常での汚れや皮脂、スタイリング剤やヘアオイルなど様々なものが付着しておりそのままでは泡立ちにくい状態になっています。
白髪染めシャンプーの泡立ちが悪いと仕上がりがムラになってしまうので、はじめのシャンプーできちんと汚れを落としておく必要があるのです。
白髪染めトリートメントの方法とポイント
1.シャンプー後に髪の毛をしぼり水分をきっておく。
2.白髪染めトリートメントを手のひらにだし全体的に馴染ませていく。
3.クシを使って髪の毛1本1本をコーティングして行き渡らせる。
4.生え際や分け目など白髪が目立つ部分にトリートメントを多めに塗布する。
5.決められた時間を放置していく。
6.シャワーで流し残しがないようにしっかりとすすいでいく。
POINT
・髪の毛の水分をある程度きっておく。
シャンプーの後に水分が多く残っているまま、白髪染めトリートメントをしてしまうと染まりが弱くなりトリートメントが流れやすくなってしまいます。そうならないためにも白髪染めトリートメントを使用する前に髪の毛を絞っておいてください。
・白髪の多い部分には塗布量を多くする。
白髪染めシャンプーもトリートメントもどちらにも言えることなのですが、白髪が多い部分にはたっぷり塗布していきます。ついシャンプーやトリートメントを勿体なく節約したくなってしまうのですが、ここでケチってしまうとせっかくせっかく染めているのに白髪の染まりがあまくなってしまいキラキラ浮いてしまう原因になってしまうのです。
・できる限り時間をしっかりと置く。
その商品によって推奨される時間は様々ですが、使用するアイテムの決められた放置時間は時間はできる限り守るようにしてください。放置時間が短いと髪の毛に色素が定着しにくくなってしまうので注意が必要です。
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5. まとめ

白髪はいつか誰にでも生えてきてしまい悩みの種となります。白髪が生えているというだけで一気に見た目の印象が変わってしまったり、だらしなく見えてしまったりと影響してきてしまうため中々手を抜くことはできません。
そうして白髪染めを頻繁に施術していくとどうしても髪の毛へのダメージが蓄積してきてしまい枝毛や切れ毛、ゴワつきといったお悩みも増えていってしまうのです。この負のループから抜け出すためには髪の毛に負担をかけずに白髪を染めなくてはなりません。
傷ませないで白髪染めをする方法はご紹介させていただいたように様々ありますが、ハードルが低く失敗しにくい白髪染めシャンプー&トリートメントを是非はじめに試してみてください。
コツとポイントさえ掴んでしまえば失敗が少なく、白髪の目立たないキレイな状態を維持しやすくなります。今回の方法を参考にしていただき、白髪染めをしつつ美しい髪の毛をキープを目指してみてください。
【本記事の要約】 白髪染めは、髪の色を美しく保つ一方で、髪の毛へのダメージが気になる方も多いでしょう。この記事では、白髪染めによる髪のダメージの原因や、髪を傷ませずに白髪染めする方法について解説しています。 具体的には、
この記事では、白髪染めによる髪のダメージを最小限に抑えながら、美しい髪色を保つための具体的な方法がわかりやすく解説されています。 |