しかし、白髪染めとおしゃれ染めはそれぞれ目的に沿って作られているため使い分けた方がいいんですよ。同じ髪を染めるものでも染め方や成分は異なります。
そこで今回は、白髪染めとおしゃれ染めの違いや上手に白髪染めをする方法をご紹介します!ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.白髪染めとおしゃれ染めの違いとは

まずは白髪染めとおしゃれ染めの違いをみてみましょう。黒髪を染めるのと白髪を染めるのとでは目的が違うので薬剤の特徴も違ってきます。
染め方が違う
まず、おしゃれ染めと白髪染めとでは染め方が違います。おしゃれ染めは黒髪を一度脱色してからカラーを入れていきますが、白髪染めは色素の無い髪にカラーを入れます。
おしゃれ染めには白髪染めにはない脱色する工程があるのです。
成分が違う
それぞれの薬剤の成分も目的によって違います。おしゃれ染めには脱色する必要があるためブリーチ力高めの成分でできています。
一方、白髪染めには脱色する必要がないためブリーチ力は弱いですが染料力は高めです。
目的が違う
おしゃれ染めでカラーをする際、黒髪を明るくしてから色を染めます。しかし、白髪染めは白髪を黒髪に近づけることが目的となります。
おしゃれ染めだと脱色すれば、さまざまなカラーを入れて楽しむことができます。一方、白髪染めは基本的に黒髪との差を埋めるのが目的となるため、ブラウンが多く配合されているのも特徴です。
このように、おしゃれ染めと白髪染めとは目的によって使い分けることができるのです。
2.おしゃれ染めで白髪は染まりにくい

それではおしゃれ染めでは白髪は染まりにくいのでしょうか?おしゃれ染めはメラニン色素を脱色してからカラーするので元々メラニンが含まれていない白髪にはあまりきれいに染まりません。
しかし、白髪染めはメラニン有り無しに関わらず染めることができます。
3.白髪染めを上手に染めるには?

せっかく白髪染めをするなら、上手にムラなく長持ちするように染めたいですよね。そこで、ここからは白髪染めを上手に染めるポイントをいくつかご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
ワントーン明るい色を選ぶ
白髪染めの中には黒髪に近づけるためブラウンが多く配合されています。そのため、仕上がりが暗くなりがちです。
一度暗くしてしまうとその後、明るめの色にするのは難しいため、最初に選ぶときに希望の色よりワントーン明るめの白髪染めを選ぶのがおすすめです。自分の地毛に近い色よりワントーン明るい色を選ぶといいでしょう。
髪は乾いている状態で塗る
多くの市販の白髪染めは乾いた状態の髪に使うタイプです。髪は濡れているとうまくカラーが入らないこともあるので注意しましょう。
また、濡れている部分がある場合もカラーリング剤を塗る前にはしっかり乾かしてから始めるようにしてください。
根元から塗る
白髪は根元から気になってくるので、一番に根元に塗って塗り忘れがないようにしましょう。また、根元を最初に塗ることで他の部分より長時間置くことになるためしっかり染まります。
さらに、他の部分から塗って一番大事な根元部分を塗る際に薬剤が足りない!なんてトラブルも防げますよ。
薬剤はしっかりと!
白髪を好みの色に染めるには、薬剤をたっぷり塗ることが大切です。
また根元部分は染まりにくいため、二度塗りするのがおすすめ。
まずは、コームに薬剤を取り根元に塗り、コームのくし部分でとかします。その後、気になる部分に二度塗りしていきましょう。
薬剤は、日持ちするものではないので一回で使い切るようにしてくださいね。余らせることなく多いかな?と思うくらいが意外とちょうど良い量です。
洗う前には乳化すると〇
薬剤を塗り指定の時間待ったら、最後は洗い流します。洗い流す前にお湯を頭に濡らして薬剤を揉みこみましょう。
こうすることで、薬剤が乳化し全体をなじませてムラを防ぎます。また、薬剤をきれいに落としきることができます。
このとき、薬剤を直接触ることは避けましょう。さまざまな成分が混ざっているため、手荒れなどの皮膚トラブルになる可能性があります。
4.白髪には白髪染めを使う方が長持ちする

白髪染めとおしゃれ染めの違いを説明してきました。おしゃれ染めで白髪は染まりにくいため、白髪には白髪染めを使う方がきれいに仕上がり、長持ちもします。
薬剤にはそれぞれ、目的に合ったように作られているので用途に合わせて使い分けた方がいいということですね。また、目的に合ったものを使う方が髪のためにもなります。
白髪染めをするなら髪を美しく保てるように、髪のケアも忘れずに一緒にしてみてくださいね!
【本記事の要約】 髪を染める際には白髪染めとおしゃれ染めの選択肢がありますが、両者は目的や染め方、成分が異なるため、用途に応じて使い分けることが重要です。おしゃれ染めは黒髪を一度脱色してからカラーを入れるため、メラニン色素のない白髪には染まりにくいのに対し、白髪染めは白髪を黒髪に近づけることを目的に作られており、染料力が高いのが特徴です。そのため、白髪には白髪染めを使用する方がきれいに染まり、色持ちも良くなります。 白髪染めを上手に使うためにはいくつかのポイントがあります。まず、仕上がりが暗くなりすぎないよう希望の色よりワントーン明るい色を選ぶと良いでしょう。また、髪は乾いた状態で塗り始め、根元からしっかり塗ることでムラを防ぎ、薬剤をたっぷりと使うことも重要です。さらに、洗い流す前に薬剤を乳化させることで全体を均一に染められ、仕上がりが美しくなります。薬剤は一度で使い切り、手荒れ防止のため直接触らないように注意しましょう。 白髪染めとおしゃれ染めはそれぞれ目的に合わせて作られているため、用途に応じた使い分けが必要です。また、染めるだけでなく髪のケアを並行して行うことで、美しい仕上がりを保つことができます。本記事を参考に、目的に合った方法で白髪染めを楽しんでみてください。 |