「髪は毎日100回ブラッシングすると健康になる」という回数のノルマを作る必要はありません。 ブラシやコームは、絡まりをほどき、スタイルを整えるために必要な範囲でやさしく使い、引っ張りや摩擦を増やさないことを優先します。
回数を増やすほどツヤが出ると聞いたことがあっても、髪質、長さ、濡れているか、整髪料がついているかで扱いは変わります。この記事では「何回とかすか」より大事な判断基準を整理します。
回数を決めるより、「必要なだけ」にする
AADは、ブラッシングやコーミングを必要以上に行わず、スタイリングに必要な範囲でやさしく行うよう案内しています。特に髪が細い、傷みがある、抜け毛が気になる場合は、「多くとかすほどよい」という発想で回数を増やすのではなく、引っかかりや引っ張りを減らすことが重要です。
ブラッシングはトレーニングではないため、「今日まだ100回していない」と回数を達成する必要はありません。
絡まった髪は根元から一気にとかす?
絡まりがあるときは、毛先から少しずつほどき、徐々に上へ移ります。根元から一気にブラシを引くと、途中の絡まりで力が集中しやすくなります。ブラシに髪が引っかかったら、力で通すのではなく、一度戻して小さな範囲からほどきます。
| 状態 | おすすめの考え方 |
|---|---|
| 乾いた髪で軽い絡まり | 毛先から少しずつ整える |
| 濡れたストレート系の髪 | 少し乾かしてから、必要なら目の粗いコームを使う |
| 強く固まる整髪料を使用 | 無理にブラシを通さず、製品の落とし方を優先する |
濡れた髪はどうする?
濡れた髪は扱いに注意が必要です。AADは、髪質によってとかすタイミングを変え、ストレートヘアでは少し乾かしてから目の粗いコームで毛先から整える方法を紹介しています。カールが強い髪では、コンディショナーを流す前にとかす方が合う場合があります。
「濡れた髪は絶対とかさない」ではなく、髪質と道具を合わせ、引っ張らないことが大切です。 詳しくは濡れた髪をとかすときの考え方をご覧ください。
ヘアスプレーで固めた髪も100回ブラッシング?
避けましょう。AADは、長時間キープするスタイリング剤を使った後に髪をとかすと、切れ毛やダメージにつながる可能性を案内しています。固まった状態を力でほぐすのではなく、使用した製品の落とし方に従います。
具体的な落とし方はヘアスプレーで固めた髪をほどくときの注意にもまとめています。
よくある質問
ブラッシングを増やすと頭皮の血流が良くなり、髪が生えますか?
この記事では、ブラッシング回数を増やすことで発毛するとは説明しません。脱毛や薄毛が気になる場合は、ブラッシング回数ではなく原因を確認するため皮膚科などへ相談してください。
朝晩にブラッシングしてもいい?
髪が絡まっていて整える必要があるなら、やさしく行うことはできます。朝晩という回数自体を目標にせず、引っかかり、摩擦、頭皮の痛みが出ないかを見ます。
ブラシの種類より先に、引っかかり方を見る
豚毛、ナイロン、木製コーム、目の粗いコームなど道具には違いがありますが、「どれなら何回でもとかしてよい」というものではありません。髪に引っかかる、頭皮が痛い、静電気が強く出る、整髪料でブラシが通らないなどの状態があれば、道具やタイミングを変えます。
ブラシに抜け毛や整髪料がたまっていると、滑りや衛生面の管理もしづらくなります。製品の素材に合う方法で定期的に清掃し、ピンが曲がっている、先端が欠けているなど髪・頭皮を傷つけそうな状態なら交換を検討します。
「ツヤを出したい」ときは回数を増やす?
ツヤの見え方は髪表面の状態、光の反射、乾燥、スタイリングなど複数の要素で変わります。ブラッシング回数だけを増やして解決しようとせず、コンディショニングや熱の当て方も見直します。
ブラシは髪を整える道具であり、「回数を達成するほど健康になる」ものとして使わないことが大切です。
まとめ
ブラッシングは「100回」などの回数より、必要な範囲で毛先からやさしく行い、髪を引っ張らないことを優先しましょう。 濡れた髪や整髪料で固まった髪は、状態に合う扱いへ切り替えます。
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参考情報
- American Academy of Dermatology: Tips for healthy hair
- American Academy of Dermatology: Hair styling without damage
参考情報は2026年9月19日に確認しました。髪・頭皮に痛みや目立つ脱毛がある場合は医療機関へ相談してください。