ヘナやカラートリートメントを使えば、髪や頭皮にダメージを与えずに白髪染めできます。
この記事では、ヘナとカラートリートメントの効果やメリット・デメリットについてまとめました。ヘナとカラートリートメントのどちらを使おうか迷われている方は、参考にしてくださいね。
ナチュラルヘナとケミカルヘナについて

自然由来の白髪染めであるヘナは大きく分けて、ナチュラルヘナとケミカルヘナの2種類です。
ヘナと書かれていれば全てが天然成分というわけではありません。化学合成物質が配合されているヘナも存在します。
ナチュラルヘナとは
ナチュラルヘナは、インドや中近東などに生えるミソハギ科シコウカという植物の葉の部分を乾燥させて粉末にしたものです。100%天然成分なので、産地や収穫時期によって発色や効果に差があります。
ナチュラルヘナは1回では染まりづらいため、3〜4回ほど続けて使わなければいけません。
色味は、オレンジだけです。なぜなら、ヘナの葉に含まれるローソンと呼ばれる色素がオレンジ色のような赤褐色をしているからです。
ケミカルヘナとは
ケミカルヘナもヘナであることには変わりませんが、ジアミンなどの化学合成物質がごく少量含まれています。ジアミンは頭皮にとっては有害物質ですが、白髪の染まりを良くする効果があります。
ナチュラルヘナに比べると、白髪染めするのに時間がかかりません。
また、ケミカルヘナの色味は、オレンジだけでなくブラウンや黒髪など色の種類が豊富です。
ヘナで白髪染めする効果とメリット

ヘナには白髪染め以外にも、嬉しい効果やメリットが4つあります。
トリートメント効果
髪質によって多少の差はありますが、ヘナにはトリートメント効果があり、使い続けると天使の輪ができるほどです。
トリートメントは髪の表面をコーティングするだけなので短期間で落ちてしまいますが、ヘナは内部まで入り込むため持ちが長く、繰り返すことでますます髪質が良くなっていきます。加齢によって髪の広がりが気になる人にも効果的です。
さらさらの手触りに加えてツヤやハリ、コシも与えるため、ヘアカラーの便利さに慣れている人でもヘナに切り替える人がたくさんいます。
デトックス効果
ヘナには、頭皮の毛穴から吸収した成分によって肝臓や血液のデトックス効果があります。
頭皮は体の中でも特に吸収力が高い部分で、腕の皮膚の4〜6倍です。頭皮から吸収されて浸透したヘナが血液に伝わって全身をめぐり、老廃物を排出します。
そのため、産後のデトックスにも効果があるといわれています。
リラックス効果
ヘナに含まれるローソニアアルバという成分には、血圧を安定させて眠りを深くするリラックス効果があります。
肩こりの改善や疲労回復にも効果があり、体を休ませようと働きかけるのです。ヘナで白髪染めしている間は眠くなるという方もいます。
髪への負担が少ないからこまめに白髪染めできる
ヘナは髪や頭皮への負担がないので、白髪が気になったらいつでも気軽に染められます。
ヘナのペーストを作ったら地肌に直接塗れるので、髪を細かく分けてクシやハケを使いこなす必要はありません。手で頭皮から髪全体までヘナを塗るだけなので、初めての方でも簡単に生え際まできれいに染まります。
ヘナで白髪染めするデメリット

自然由来の白髪染めだからこそ、ヘナにはデメリットもあります。
白髪染めするのに時間がかかる
ヘナを頭全体に塗ったあと染まるまでに30分〜1時間以上かかります。通常の白髪染めに慣れている方からすると、「時間がかかってしょうがない」という印象を持たれるでしょう。
また、天然ヘナは染まりが薄く時間がかかるので、1回のカラーリングでは白髪が黒く染まりません。短時間でヘナを使って白髪染めするには、ケミカルヘナを使う必要があります。
ヘナ独特の香りがある
ヘナは独特の葉っぱの香りがするので、慣れていない人には臭いと感じるでしょう。
ヘナの香りが苦手な方は、洗面器に紅茶1パックとお湯を入れて白髪染めのあとに揉み込んで洗い流してください。するとヘナの香りはほとんど消えて、紅茶の香りも気になりません。
カラートリートメントについて

カラートリートメントとは、トリートメントに髪を染める染料を含んだものです。髪の表面をコーティングしながら、ダメージを与えずに髪を染めていきます。
髪が染まる仕組みはヘアマニキュアに似ていますが、マニキュアは色持ちが1ヶ月程度なのに対し、カラートリートメントは1週間ほどです。日々使い続けることで、髪が徐々に染まっていきます。
使い方はとても簡単で普段のコンディショナーやトリートメントを、カラートリートメントに置き換えるだけです!
カラートリートメントは白髪染めやヘアカラーなどに使われており、効果や色の種類は豊富です。
カラートリートメントで白髪染めするメリット

ヘナと同じように、髪に塗ってしばらく放置するだけで白髪染めができるカラートリートメント。
カラートリートメントには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
白髪染めしながら髪の手触りがよくなる
カラートリートメントの成分は基本的に、毛染めできる以外は通常のトリートメントと同じです。手触りがよくなるトリートメントに髪が染まる効果を付け足しているので、使うたびに髪はツヤツヤになります。
一般的なカラー剤のように、キューティクルを開いてメラニン色素を分解することはないので髪や頭皮へのダメージはありません。
短時間で手軽に染められる
ヘナは髪に塗ったあとに長時間放置しなければいけませんが、カラートリートメントは10分ほどです。美容院や市販のカラー剤でも20分以上放置するので、比較すると短時間で済むことがわかります。
毎日の入浴時間内で手軽に白髪染めできるので、忙しい方でも取り入れやすいですよね。
カラートリートメントで白髪染めするデメリット

カラートリートメントには、もちろんデメリットもあります。
1回使用しただけではあまり染まらない
カラートリートメントは毎日連続して使用することで白髪染めするカラー剤なので、1回使っただけで黒髪になりません。
1回の使用で十分な黒髪にならない点は、ナチュラルヘナと同じです。しかし、カラートリートメントは放置時間が10分と短いので、毎日の使用してもそこまで手間にはならないでしょう。
他のカラー剤との相性が悪い
カラートリートメントと美容院や市販のカラー剤は髪を染める仕組みが違うので、相性がよくありません。そのため、併用すると思わぬ結果になる可能性があります。
普段カラートリートメントを使っている人が、美容院で染める場合は事前に相談することが大切です。
手軽に白髪染めしたい方にはカラートリートメントがおすすめ

ほとんどのカラートリートメントは100%自然素材ではないものの、髪にいい成分が配合されているため使うたびに白髪染めしながら手触りが良くなります。
ヘナよりも手軽に染められるため、仕事や育児などで忙しい人でも簡単に取り入れられるでしょう。
カラートリートメントは色の種類が豊富であるため、自分の髪に近い色で染められます。
したがって、短時間で手軽に白髪染めをしたい人、好きな髪色で染めたい人にはヘナよりもカラートリートメントがおすすめです。
カラートリートメントは成分や特徴、色の種類、価格など商品によってさまざまなので、自分にぴったりのものを見つけて使いましょう。
【本記事の要約】 本記事では、髪や頭皮にやさしい白髪染めの選択肢として、ヘナとカラートリートメントの特徴を比較解説しています。 ヘナについて: ナチュラルヘナは100%天然由来で、ミソハギ科シコウカの葉から作られます。一方、ケミカルヘナには化学合成物質が含まれ、より早く染まりますが頭皮への影響に注意が必要です。 ヘナの主なメリット: - トリートメント効果(髪の内部まで浸透) - デトックス効果(頭皮からの吸収による) - リラックス効果 - 頭皮への負担が少ない ヘナのデメリット: - 染色に30分〜1時間以上必要 - 独特の香りがある - 複数回の使用が必要 カラートリートメントについて: 通常のトリートメントに染料を配合したもので、髪表面をコーティングしながら染色します。 カラートリートメントのメリット: - 髪質改善効果 - 短時間(約10分)での施術 - 手軽な日常使用 カラートリートメントのデメリット: - 即効性が低く、継続使用が必要 - 他の染毛剤との併用に注意が必要 結論として、時間的制約のある方や、より手軽な方法を求める方にはカラートリートメントが、より自然な成分にこだわる方にはヘナが適していると提案しています。 |