コールドクリームは、メイク落とし、拭き取り、マッサージ、保湿など製品ごとに用途が異なります。「コールドクリームなら何にでも使える」と考えず、最初にパッケージの用途と落とし方を確認してください。
特に、クレンジング用を化粧下地やシェービングに流用する、マッサージ用を目元のメイク落としに使う、といった自己流の兼用は避けた方が安全です。
コールドクリームとは
「コールドクリーム」は一つの統一処方名ではなく、油分を含むクリーム状の化粧品に使われる名称です。市場には洗い流すタイプ、拭き取るタイプ、両用タイプなどがあります。
水と油を一つの製品に安定して配合するため、クリーム製品では界面活性剤が乳化に使われることがあります。界面活性剤があるかないかだけで、肌への負担を判断することはできません。
クレンジングとマッサージは分けて考える
クレンジングの目的は、メイクなど肌に不要な汚れを落とすことです。一方、マッサージは「汚れを落とすために長くこする」行為とは別に考えます。
「3〜4分かける方が肌にやさしい」「18℃なら2分でオイル化する」といった固定時間は、すべての製品に当てはめられません。テクスチャーが変化する製品でも、使う量や時間は表示を優先してください。
メイクが落ちるまで長くこすり続けるのではなく、指定量をなじませ、必要以上の摩擦を増やさないことを意識します。
洗い流すタイプと拭き取るタイプ
洗い流すタイプは、なじませた後に水やぬるま湯で落とす設計です。拭き取りタイプは、指定された素材で拭き取る設計です。両用タイプもあります。どちらが「肌にやさしい」と一律に決めるのではなく、こすらずに落とせるか、使用後の乾燥感が強くないか、自分のメイクが十分落ちるかを確認します。
「ダブル洗顔不要」「洗顔料を使う」などの指示も製品で異なります。油膜感が気になるからと、説明書にない洗浄を何度も重ねると乾燥しやすくなることがあります。
クレンジングとして使う手順
- 使用条件を確認:乾いた手で使うのか、濡れた手でも使えるのかをラベルで確認します。
- 量を確認:「500円玉大」「さくらんぼ大」などを一律の目安にせず、その製品の指定量を使います。
- メイクとなじませる:皮膚を動かすほど強くこすらず、必要な範囲へ広げます。
- 表示どおりに落とす:洗い流す・拭き取る・その後に洗顔する、の指示を確認します。
- 使用後の肌を確認:つっぱりや乾燥が気になる場合は、肌に合う保湿を行います。
ウォータープルーフのポイントメイクなどは、製品によって落としやすさが異なります。目元・唇への使用可否も確認してください。
保湿・マッサージ用途の確認
保湿用として残す製品と、クレンジング後に洗い流す製品では使い方が異なります。マッサージ用途も、製品表示にその用途がある場合に限って考えましょう。
「血流をよくして老廃物を流す」「小顔になる」「若々しく見える」といった効果を、コールドクリーム一般の効能として説明することはできません。肌への摩擦を減らすためのすべりとして使う場合も、長時間・強い力でこすらないことが大切です。
保湿、クレンジング、マッサージは目的が違うため、一つのクリームに全部の効果を期待せず、表示された用途の範囲で使います。
使わない方がよいとき
傷、強い炎症、赤みがある部位への使用可否は製品表示を確認します。使用中にヒリつき、かゆみ、赤み、腫れなどが出たら中止してください。
「天然由来」「敏感肌向け」と書かれていても、すべての人に刺激が起きない保証にはなりません。症状が続く場合は皮膚科など医療機関へ相談します。
よくある質問
白髪染めの生え際保護にコールドクリームを使えますか?
染毛剤の説明書が保護クリームの使用を案内している場合は、その指示に従います。コールドクリームなら何でも代用できるとは考えず、染毛剤と保護剤それぞれの表示を確認してください。
化粧下地やシェービングクリームにも使えますか?
製品がその用途を表示している場合に限ります。クレンジング用の製品を、表示にない用途へ自己流で流用しない方が安全です。