それぞれ特徴があり、使う人によってメリット・デメリットは変わってきます。白髪を上手に隠すなら自分にあったものを選びたいですよね。
そこでこの記事では、白髪用ヘアマニキュアについて深掘りして紹介したいと思います。白髪用ヘアマニキュアについてもっと知りたい人、自分には白髪用ヘアマニキュアは合っているのか?などが気になる人はぜひ参考にしてみてくださいね!
CONTENTS
1.白髪用ヘアマニキュアとは?白髪染めとは何が違うの?
2.知っておきたい注意点とは?
3.白髪用ヘアマニキュアをおすすめする人はこんな人!
4.何に注目すればいい?おすすめの選び方
5.きれいな色を出すための上手な染め方
6.きれいに染まったらメンテナンスも大切!色落ちせず長持ちさせるコツ
7.白髪用ヘアマニキュアがうまく染まらない!?考えられる原因とは
8.染める前にヘアマニキュアの特徴をしっかり理解しておこう
1.白髪用ヘアマニキュアとは?白髪染めとは何が違うの?

まず、白髪用ヘアマニキュアとはいったいどんなものなのかを説明しますね。白髪染めとは何が違うのかチェックしてみてください。
仕組みや成分が違う
ヘアマニキュア自体は、白髪用もおしゃれ染め用も大きな違いはありません。髪を染める仕組みは、簡単にいうと脱色をしないで髪の表面にカラーをコーティングすることです。
白髪染めは脱色をして髪の内側から染めるのに対し、ヘアマニキュアは表面だけを染めます。したがって、白髪染めのように強い薬剤でキューティクルを開かせることもないので髪へのダメージは最小限に抑えられるのです。
しかし、肌の弱い人の中にはまれにかぶれる人もいるため、不安な人はパッチテストをしてくださいね。
色持ちの長さが違う
白髪用ヘアマニキュアより白髪染めのほうが色持ちはいいです。具体的には、白髪染めは2ヶ月くらい色持ちしますが、白髪用ヘアマニキュアは2~4週間ほどです。
しかし、白髪染めは2週間くらいで根元部分が目立ってきます。白髪染めはきれいに発色させるため脱色をしていて、地毛が明るくなります。
一方、白髪用ヘアマニキュアはシャンプーのたびに少しづつ色は落ちますが元の髪の色に戻るだけなので毛先のほうだけ明るくなるようなことはありません。色持ちは白髪染めに劣りますが、目立ちにくさは白髪用ヘアマニキュアの方が上回っています。
使ったときのメリットはたくさんある
白髪用ヘアマニキュアには、たくさんのメリットがあります。ここからは、そのメリットについて紹介していきますので選ぶ際の参考にしてくださいね。
髪へのダメージが少ない
白髪用ヘアマニキュアの一番のメリットは髪へのダメージが少ないことです。白髪染めは「酸化染毛剤」と呼ばれ医薬部外品に分類されていますが、白髪用ヘアマニキュアは「酸性染毛料」で化粧品に分類されています。
白髪染めのような、アルカリ成分を使用して髪のキューティクルを開かせるような工程はありません。白髪用ヘアマニキュアは、髪の毛の表面に薬剤を塗ってコーティングするだけなので髪へのダメージは抑えられます。
ジアミンアレルギーがある人でも染められる
白髪用ヘアマニキュアは、「化粧品」に分類されていると先ほど述べました。化粧品ということで、アルカリ成分を配合しておらず皮膚への刺激も最小限に抑えられます。
また、ヘアマニキュアは基本的に頭皮には触れないように塗るので頭皮に対してもダメージはほとんどありません。したがって、皮膚への刺激は少ないためパッチテストも義務付けられていません。しかし、肌が弱い人や敏感肌の人で頭皮のヒリヒリや湿疹などが心配な人はパッチテストは必ず行ってくださいね。
ツヤのある仕上がりになる
白髪用トリートメントは、脱色などでキューティクルを傷つけることがないため白髪部分には発色よく鮮やかな色が出やすいのが魅力です。ダメージが少なく髪をコーティングするので、トリートメント効果も期待できツヤのある仕上がりになります。
髪質には個人差があるため一概には言えませんが、大半の人は白髪マニキュアをしたあとはツヤのある仕上がりになったと実感しますよ。
白髪の表面に色を載せるタイプのヘアマニキュアは、発色が良く鮮やかな色を出せるのが魅力です。またキューティクルを壊さずに染めるため、ツヤのある自然な仕上がりになります。
妊娠中など、体が敏感になっているときに選んでいただきたいのは白髪用ヘアマニキュアです。
白髪染め独特のイヤなにおいがない
白髪染めのツンとしたにおいが苦手な人もたくさんいるのではないでしょうか。このにおいの正体は、白髪染めで使用されるアルカリ剤に含まれるアンモニアです。また、ジアミンや過酸化水素水の化学薬品にもにおいがあります。
一方、白髪用ヘアマニキュアはこのような化学薬品が入っていないためツンとするイヤなにおいがないというわけです。
2.知っておきたい注意点とは?

ここまで、白髪用ヘアマニキュアは髪にやさしいと紹介してきましたが、注意しなければいけないこともあります。ここからは、使用する際に知っておいてもらいたい注意点を説明するのでチェックしてみてくださいね。
黒髪にはあまり反応しない
白髪用ヘアマニキュアは、髪に薬剤を塗ってコーティングするものなので明るくはできません。白髪にはよく染まりますが、黒髪にはほとんど反応しないのです。
黒髪は明るくはなりませんが、ツヤやハリはでます。したがって、ツヤをプラスしたいときは白髪用ヘアマニキュアがおすすめです。とにかく、白髪も含めて髪を明るくするのが希望なら白髪染めを選ぶというふうに選び方を変えてみてください。
一度白髪用ヘアマニキュアをするとすぐに色を変えることができない
白髪用ヘアマニキュアは髪の表面を薬剤でコーティングしているため、他の薬剤は内部に入りにくい状態となっています。したがって、白髪用ヘアマニキュアをして思い通りの仕上がりにならなかったからといってすぐに他の白髪染めやヘアカラーなどはできません。
白髪染めをするなら、白髪用ヘアマニキュアが色落ちする2~4週間程度は我慢が必要です。
続けていると髪が痩せてしまう
白髪用ヘアマニキュアだけでなく白髪染めやパーマなどでも同じことが言えますが、これらを続けていると髪は痩せてきます。白髪用へマニキュアで言うと、髪に薬剤を塗ってコーティングしているのは壁にペンキを塗っているのと同じことです。
なにもしていない髪の毛に比べるともちろんダメージは多少なりともあります。ですので、白髪用ヘアマニキュアは髪へのダメージを抑えることができると言われますが、100%抑制できるわけではないということを覚えておいてください。
白髪用ヘアマニキュアの薬剤は服などに付着するとなかなか落ちない
ヘアマニキュアで一番の問題は、薬剤が落ちにくいことです。一度、皮膚や服などに付着してしまうとなかなか落ちません。
使用する際も、白髪染めは地肌に付けても大丈夫ですが白髪用ヘアマニキュアは地肌に付かないよう注意が必要です。心配な人は、クリームを塗ったり手袋をはめたりするのがおすすめ。
また、染めてから5日間程度はタオルやまくらにも色移りする可能性があります。服や浴室を汚したくない人は、美容院で施術してもらうのがいいですね。
セルフカラーは難しい
白髪用ヘアマニキュアは白髪染めと比べるとセルフケアするには難しいのも事実です。初心者さんや不器用さんには少しハードルが高いこともあります。
白髪染めと違い、薬剤が地肌に付かないようにしなければいけません。また、根元部分は地肌に付かないようにするため、数ミリ程度塗れないので、根元部分は染めにくくなります。
また、きれいにムラなく染めるには薬剤を少量づつコームで広げていくのがコツですが、この工程は素人には少し難しいのです。したがって、根元や生え際、襟足部分はどうしても「塗り残し」が発生してムラのある仕上がりになってしまいます。
3.白髪用ヘアマニキュアをおすすめする人はこんな人!

ここからは、白髪用ヘアマニキュアをおすすめしたい人について説明していきます。自分には合っているのかチェックしてみてくださいね。
髪のダメージを抑えたい人
ヘアマニキュアの最大の特徴は、髪へのダメージが少ないことです。女性が男性に比べて髪が長くパーマやカラーなどヘアアレンジをすることも多いですよね。
ですので、髪のダメージへの悩みを持つ人も多くなります。髪を明るくするのは若々しく見えたり元気よく見えたりするため人気です。
しかし、髪を明るくするには脱色が必要ですのでどうしても髪が傷みやすくなります。もともと髪が明るめなら白髪用ヘアマニキュアでもきれいな色が出やすいので、髪をできるだけダメージから守りたい人はヘアマニキュアを選択するのがおすすめです。
ツヤをアップさせたい人
ヘアマニキュアは、髪の表面をコーティングする施術なのでトリートメント効果もあります。白髪用ヘアマニキュアでもその効果は同じです。
ですので、とくに髪の長い女性やストレートヘアの人におすすめで、色をあまり変えたくない場合は透明なヘアマニキュアもあるんですよ。白髪用ヘアマニキュアと透明なクリアヘアマニキュアを配合してくれるサロンもあるので美容師さんに相談してみてくださいね。
頭皮かぶれなどが心配な人
白髪染めはキューティクルを開かせる強い薬剤を使用しているため、頭皮のかぶれなどの肌トラブルを起こしやすいです。しかし、白髪用ヘアマニキュアはそのような肌トラブルにつながるような成分はほとんど入っていません。ですので、頭皮のかぶれなどが心配な人も使えます。
白髪用ヘアマニキュアは、化粧品に分類されているので、お肌が弱い人も安心して使えますよ。ですが、「絶対安心!」ということではありませんので、心配な人は必ず使用前にパッチテストを行ったり美容師さんに相談したりしてください。
いろんな色にチャレンジしてみたい人
白髪用ヘアマニキュアは白髪染めと違い色落ちするスピードが速いのはデメリットです。しかし、そこをプラスに考えると他の色に変えやすいということになります。
最近の白髪用ヘアマニキュアは、カラー展開が豊富になってきています。ですので、4週間程度で色落ちする白髪用ヘアマニキュアを気軽にカラーチェンジできますよ。
自分に似合う色をいろいろ試して見つけてみてください。
4.何に注目すればいい?おすすめの選び方

ここからは、自分に合う白髪用ヘアマニキュアの選び方についてご紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。
白髪用ヘアマニキュアは地毛の髪に色を合わせる
白髪染め用ヘアマニキュアは一般的なヘアマニキュアより染まりやすく色持ちが良いのが特徴です。ですので、地毛の髪の色よりワントーン明るめの色を選ぶのがおすすめ。
できるだけ地毛の色と合わせることで、より自然な仕上がりになります。白髪を目立たなくしたいという理由でできるだけ濃い色を選んでしまうと、不自然な暗い印象になるため注意してくださいね。
乾いた髪に塗るタイプを選ぶ
白髪用ヘアマニキュアは、成分の浸透力を高めるため乾いた髪に塗るタイプを選ぶのがおすすめです。可能なら前日もシャンプーをせず、頭皮に皮脂を残しておくとカラー剤が直接頭皮や毛穴に付着することなくよりダメージも抑えられます。
ヘアマニキュアは、どうしてもシャンプーをするたびに色落ちしていきますので少しでも染める際は浸透力を高めてきれいに染まるようにしてくださいね。
成分に注目する
白髪用ヘアマニキュアはもともと髪へのダメージが少ないものですが、さらにやさしい白髪用ヘアマニキュアを選びたいなら成分にも注目してみてください。やさしい成分で選ぶなら「HC染料」のものがおすすめです。
「HC染料」とは、従来の染料よりさらにダメージが少ないのが特徴で、「HC青4」や「HC黄4」と表示されている場合もあります。分類としては「染毛料(化粧品)」とされているため、安全に色を染めることが可能です。
また、「ジアミン系」の刺激もありません。ただし、製品の中には「ジアミン系」の成分が配合されていることがあるので、ダメージを気にする人は必ずチェックしてから購入してくださいね。
ほかにも、髪の潤いをしっかり維持したい人は「保湿成分」にもこだわって選ぶとよりツヤのある髪になります。髪の水分は、乾燥してパサつくことを防ぐのに大切です。
おすすめの保湿成分は、ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンです。白髪用ヘアマニキュアの保湿成分のなかには、天然成分配合の商品もあります。いづれにしても、これらの保湿成分が配合されていると、乾燥やゴワつきを防いでツヤのある仕上がりになりますよ。
潤いのある髪の毛は、紫外線からの乾燥や頭皮トラブルから守るのに大切です。
色持ちで選ぶ
白髪用ヘアマニキュアの色持ちは、2~4週間が一般的です。しかし、これは髪質や日ごろのケアによっても違ってきます。髪が傷んでいると、記載されている期間より早く色落ちするのは仕方がないことです。
多くの白髪用ヘアマニキュアのパッケージには、色持ちの期間が記載されていますので、参考にしてみてください。また、口コミをチェックしてみるのも一つの手ですね。
5.きれいな色を出すための上手な染め方

白髪用ヘアマニキュアの選び方がわかったら次は上手な染め方も覚えてください。色ムラがなくなり色持ちも良くなりますよ。
準備するもの
まずは、準備するものからチェックしていきます。白髪用ヘアマニキュアは衣類や浴室などについてしまうと落とせないこともあるので予防するためのアイテムはしっかり準備しておく必要があります。
✓クリーム
フェイスラインや生え際、襟あしなどにクリームが付かないようにするためです。専用のコールドクリームもありますが、用意できない場合はワセリンや固めのハンドクリームで◎。
✓イヤーカバーやビニール手袋など
薬剤を塗る際の皮膚への付着を防ぐため、ビニール製のイヤーカバーや手袋を使ってください。ビニール手袋を使用する際はズレ防止に手首のところにゴムで固定するとズレません。
✓ケープ
衣類などへの付着を防ぐために使用します。白髪用ヘアマニキュアは色が付くと落ちにくいため、ケープを被ったり前開きのシャツを着たりして染めるようにしてくださいね。
✓タオル
白髪用ヘアマニキュアは色移りしますので、捨ててもいいものや色の濃いタオルを使うと汚れが気になりません。白髪用ヘアマニキュアをしたあとは、3~5日程度は色移りの可能性がありますので、お風呂上がりのタオルも考えておくといいですね。
✓コーム
白髪用へアマニキュアをムラなく塗るために使用します。目が少し粗いものと細かいものの二種類を用意しておくと部分的に使い分けができてよりきれいに仕上がります。目が粗いコームは全体に、細かいものは生え際や根元部分を塗るのに使うと塗りやすいです。
染める前のシャンプー
乾いた髪に塗るタイプの白髪用ヘアマニキュアは、スタイリング剤などが付いているときれいに染まらないためシャンプーをしておきます。ただし、頭皮部分をきれいにしすぎると毛穴の中に白髪用ヘアマニキュアの薬剤が入ってしまうこともあるので注意が必要です。
また、シャンプーのあとリンスやトリートメントは使わないようにしてください。リンスやトリートメントは、白髪用ヘアマニキュアをはじいてしまいうまく染まりません。
シャンプーのあとはしっかり乾かす
先ほど乾いた髪に白髪用マニキュアを使用したほうが良く染まるとお話ししました。ですので、シャンプー後に使用する場合はしっかり乾かすことが大切です。
髪の毛に水分が残っていると白髪用ヘアマニキュアの薬剤が薄くなります。髪の毛に水分が残っているほうが薬剤も伸びて塗りやすくなりますが、それではうまく染まらないので覚えておいてくださいね。
乾いた髪に塗ったほうが薬剤がしっかり浸透して色がしっかり入ります。
薬剤の塗り方に注意する
上手に色を染めるには塗り方も大切です。まずは、白髪がとくに目立って気になる部分があればそこから塗り始めます。
コームは薬剤が頭皮に付着しないように、頭皮に垂直になるようにあてて伸ばしていきます。このとき、できるだけ薬剤の量は均一になるように伸ばしムラなく塗るのがポイントです。
生え際のような細かい部分を塗る際は、目の細かいコームが塗りやすいですよ。しかし、地肌についてしまうのは良くないので根元から5ミリ程度は話して塗るようにしてください。
また、後頭部は襟足のほうから下から上へコームを動かすように塗ります。側頭部は、液だれすると顏が汚れやすいため髪をかき上げて抑えてから塗ると上手に塗れますよ。
放置時間は長めにする
放置時間は基本的には商品のパッケージに書かれているもので問題ありません。しかし、美容室ではだいたい20~30分程度置くところが多いようです。
ですので、放置時間は少し長めの方がよく染まります。ですが、長すぎるのも、カラー剤が反応しなくなるため、あまり意味がありません。
長くても40分程度にしておいてください。
ラップを巻く
美容院でカラーやヘアマニキュアをしたことがある人は、放置時間にラップを巻かれた経験がある人もいるのではないでしょうか。これは、熱をこもらせるために行っているのです。
なぜ熱をこもらせる必要があるのかと言うと、白髪用ヘアマニキュアなどの薬剤は冷たいですよね。薬剤が冷えてしまうと染まりにくくなります。温かい薬剤は、熱の力でより効果が高まり、均一にムラなく染まるのです。
ほかにも、放置時間にラップをすることで薬剤の感想を防ぎ、薬剤が服などに垂れないようにする意味もあります。
6.きれいに染まったらメンテナンスも大切!色落ちせず長持ちさせるコツ

白髪用ヘアマニキュアがきれいに染められるようになったら、維持することも大切です。しっかりメンテナンスしてあげることで色持ちもよくなりますよ。
洗浄力の弱いシャンプーを使う
白髪用ヘアマニキュアの色落ちの原因は、日々のシャンプーが一番の問題です。しかし、シャンプーは皆さん毎日するのが当たり前ですよね。
ですので、シャンプーの種類にこだわってみてください。理想的なシャンプーは、洗浄力の弱いシャンプーです。有名なものは、「アミノ酸系シャンプー」ですや低刺激と表記されているシャンプーですね。
また、髪の毛は熱いお湯に弱いです。髪にやさしい温度は38度くらいのぬるめのお湯が髪にダメージを与えにくくおすすめ。
さらに、リンスやコンディショナーなどと混ざりやすいのも特徴です。白髪用マニキュアと混ざりあってしまうと、薬剤が流れやすくなってしまいます。
したがって、シャンプー後のリンスやコンディショナーはしっかり洗い流すようにしてくださいね。リンスやコンディショナーの補修成分や保湿成分は髪に浸透したらしっかり維持できているので機能が失われる心配はありません。
スタイリング剤にも気をつかう
毎日使うスタイリング剤も髪の状態に合わせたものを使うようにすると染めたあと色落ちを防げます。
スタイリング剤を選ぶ際に、とくに気をつけたい成分はエタノールです。エタノールは髪の乾燥を進めてしまいます。
また、水と混ぜるための可溶化剤(界面活性剤)を配合していることも多いんですね。乾燥は髪の大敵です。
乾燥を防ぎたい場合は、天然オイルがベースで作られたオイルタイプを使用するのがおすすめです。
髪の毛はしっかり乾かす
髪は高い温度と濡れた状態に弱いとお話ししてきました。ですので、濡れた髪を放置するのはできるだけ避けてください。
ドライヤーの前にはしっかりタオルドライをしてできるだけ水分を残さないこと。そして、タオルドライの際は髪の毛を擦らずタオルで髪の毛を挟むようにして水分を取り除きます。
また、髪の毛が濡れた状態で寝るのはやめてくださいね。枕との摩擦などで傷み、色落ちを加速させてしまいます。
ヘアアイロンはできるだけ低温で使う
白髪用ヘアマニキュアをしている状態でも、ヘアアイロンは使用してもOKです。しかし、温度には注意してください。
できるだけ低温で設定して、同じところを続けてアイロンしないようにします。温度設定は、160度くらいが理想的です。
温度が高いと、キューティクルにダメージを与え髪の主成分であるたんぱく質が固まって髪の毛の内部に空洞を作ってしまう原因になってしまいます。
雨や汗に気をつける
白髪用ヘアマニキュアは、シャンプーに弱いと先ほど話しました。つまり、「水に弱い」とも言えます。
ですので、雨や汗にも気をつけたいということでもあります。とくに、プールや海で髪を濡らしてしまうと、メラニン色素も抜けてしまうため色落ちしやすくなるので注意してください。
7.白髪用ヘアマニキュアがうまく染まらない!?考えられる原因とは

ここからは、白髪用ヘアマニキュアがうまく染まらないときの考えられる原因を詳しく説明しますので、染まり具合に悩んでいる人は参考にしてみてくださいね。
シリコン入りのシャンプーを使っている
白髪用ヘアマニキュアは、髪の表面をコーティングする方法です。ですので、髪の表面に他の成分が付着しているとうまく染まりません。
そして、髪の表面によく付着しているものとしてよく言われるのが「シリコン」です。シャンプーやコンディショナーの中に配合されていて、指どおりが良くなったりドライヤーの熱から髪を守ってくれたりします。
一見、髪にとっては必要な成分のようですが、白髪染めマニキュアや白髪染めをする際には少々厄介なものになります。日ごろシリコン入りのシャンプーを使っている人は、2週間くらい前からノンシリコンシャンプーに変えてしっかりシリコンを落とすことが大切です。
したがって、白髪用ヘアマニキュアを使用している最中は、シャンプーはノンシリコンに変更したほうが良いということになります。
石油系の界面活性剤入りのシャンプーを使っている
先ほどシリコン入りシャンプーの話しをしましたが、他にも「石油系界面活性剤」を使用しているシャンプーにも気を付けていただきたいです。実は、現在市販されているシャンプーのほとんどに「石油系界面活性剤」は使用されています。
それは、低コストで洗浄力が強いのが重宝されているからです。また、界面活性剤のおかげで水と他の混ざりにくい成分をつないでくれている利点もあります。しかし、洗浄力が強すぎるのは問題で必要な頭皮の皮脂まで落としてしまうこともあります。
そこで、白髪用ヘアマニキュアの色落ちに対してやさしい、アミノ酸系やベタイン系の界面活性剤入りの低刺激のもを選ぶようにしてください。表記されている例としては下記のようになりますので、選ぶ際にチェックしてみてくださいね。
アミノ酸系 |
ラウロイサルコシンk(Na,TEA)、ココイルアラニンk(Na,TEA) ラウロイルアスパラギン酸k(Na,TEA)、ココイルグルタミンk(Na,TEA) |
ベタイン系 | コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、〇〇ベタイン |
8.染める前にヘアマニキュアの特徴をしっかり理解しておこう
白髪が目立ってきても髪のダメージを最小限に抑えて目立たなくしたい人は多いですよね。そこで、白髪用ヘアマニキュアを選ぶ人は多いと思いますが、ここまでお話ししてきたように白髪用ヘアマニキュアにもメリット・デメリットがあります。
ご自身の髪質やセルフケアでできるかどうかなどしっかりチェックしてから使用してくださいね。無理のなく続けられる範囲で白髪ケアするのが理想的です!
自分に良いと思っても続けるのにハードルが高いと他の白髪ケアを試すしかありません。しかし、白髪用ヘアマニキュアを一度してしまうと、色落ちするまで他のケアができないので一定期間待つしかないのです。
ですので、デメリットの部分を自分は乗り越えられるか見極めてくださいね。ぜひ、この記事を参考にして白髪用ヘアマニキュアにチャレンジしてみてください!
【本記事の要約】 本記事では、白髪用ヘアマニキュアの特徴、注意点、選び方、染め方、色落ちを防ぐためのメンテナンス方法について解説しています。 白髪用ヘアマニキュアは、白髪染めと比べて髪へのダメージが少なく、ジアミンアレルギーの人でも使用できます。また、ツヤのある仕上がりになり、白髪染め特有のツンとした匂いもありません。 ただし、白髪用ヘアマニキュアは、黒髪にはあまり反応せず、色持ちが短い、他の薬剤を使用しにくい、色移りがしやすい、セルフカラーが難しいなどの注意点があります。 白髪用ヘアマニキュアを選ぶ際は、自分の髪の色に合わせた色を選び、成分表示をよく確認して、肌に優しいものを選びましょう。また、色持ちを良くするためには、洗浄力の弱いシャンプーを使用したり、ヘアアイロンの温度を低くしたりするなどの工夫が必要です。 白髪用ヘアマニキュアは、髪へのダメージを抑えながら白髪を目立たなくしたい人におすすめです。ただし、白髪染めのように、一度で完全に染まるわけではなく、色落ちしやすいことを理解した上で使用しましょう。 |