同じタイプのクセ毛…
おそろいのつむじがある…
猫っ毛で細いのが母そっくり…
兄弟みんな剛毛、多毛…
など実は髪の毛と遺伝はとても深く関係しています。サラサラの髪だからといって父親がはげていることはないですがご両親、祖父母からの遺伝によって髪質が決まるのは事実です。一体どんな仕組みになっているのか気になりますよね、探っていってみます。
1.髪質と遺伝

髪の毛だけではなく人間の身体は60兆個の細胞で作られており、遺伝情報が30億個も含まれているのです。髪の量やクセ、目の色や肌の色など様々なことが遺伝によって引き継がれます。
さらに髪の毛に関しては遺伝の影響を特に受けやすいと言われています。細胞の中の遺伝子は両親から半分ずつ受け継がれるような仕組みになっているのです。その受け継がれた遺伝子が髪の毛を作る役割を担っている毛母細胞という細胞に影響を及ぼしてご両親の髪質に似てくるという構造になっています。参考
遺伝のタイプ
遺伝の中でも種類があり、大きく分けると3パターンあります。
優性遺伝
優性遺伝とは特徴が出やすい遺伝のことを指します。薄毛やクセ毛が優性遺伝なので両親のどちらかがクセ毛ですとクセ毛の遺伝子を受け継ぐ可能性が高くなってしまうと言えるのです。
劣性遺伝
逆に劣性遺伝とは特徴が出にくい遺伝であり、直毛の髪質は劣性遺伝に振り分けられているため受け継ぎにくいとされています。
隔世遺伝
最後がご両親が祖父や祖母から受け継いだ遺伝を潜在的に子に受け継いでいく隔世遺伝です。両親だけではなく祖父母や曾祖母や曾祖父などの影響も少なからず受け継いでいくのです。
2.ハゲは母方の家系の遺伝?
よく言われるのが母方の祖父が薄毛だと自分も薄毛になるという説、都市伝説のように聞こえますが実はこれはある意味真実なのです。主に男性の薄毛に深く関係しています。
ジヒドロテストステロンの影響
5a-リダクターゼというという還元酵素が活発だとジヒドロテストステロンがたくさん
作られてしまい薄毛の原因となります。逆に5a-リダクターゼが活発でないと薄毛の確率が下がるようです。この活発さが遺伝によって受け継がれる可能性が高いのです。
TGF-βの影響
先程のジヒドロテストステロンの影響からTGF-βが量産されてしまいこれが髪を作るのに大切な毛母細胞に悪影響を及ぼしてしまい、髪の毛が育たなくなり抜け毛も目立つようになってきてしまいます。
このような影響が染色体の影響もあり母方から受け継がれることが多いようです。
3.遺伝だけではなく髪質は変わる?
日本人の7割がクセ毛に悩んでいるといわれていてそのほとんどが先天的な遺伝が原因ですが後天的な原因で髪質が変わってしまうこともあるのです。
クセ毛の種類は大きく4種類あります。
1.波状毛(最も多いクセ毛のパターンで波のようにウェーブしています)
2.捻転毛(髪の毛1本1本がねじれているクセ毛です)
3.連球毛(珠が連なっているような手触りの独特なタイプの毛で日本では珍しいです)
4.縮毛(チリチリに縮れてうねっているタイプで強めのクセです)
連球毛と縮毛は先天的なものが原因なのですが、波状毛と捻転毛は改善することがもしかしたら可能かもしれません。
頭皮環境
毛穴に皮脂や汚れが詰まってしまうと毛穴の形状が変化し伸びてくる髪の毛に影響をあたえクセ毛になってしまうこともあります。
生活習慣
栄養バランスがしっかりと取れていないと頭皮まで栄養が届かず髪の毛にハリコシがなくなりクセが出やすくなってしまいます。
髪の毛のダメージ
カラーでのダメージや紫外線の影響や乾燥などで髪の内部がスカスカになってしまいクセがでてしまう可能性もあります。
4.今の髪質と向き合う!

後天性が原因ならば改善できますが遺伝となると改善は難しいのが現状です。今の自分の髪質を前向きにとらえて向き合い、生かしていけるようコツを少しだけご紹介します。
クセ毛
クセと言っても先ほどのように何種類もありますが、縮毛や連球毛の場合は縮毛矯正でクセをしっかりと伸ばしてしまうのがオススメです。定期的には矯正をかけなくてはなりませんが、ボリュームも抑えられて日頃のお手入れがとても楽になります。
ストレートが嫌いな方でしたらストカールで根元は縮毛矯正をかけて中間から毛先にパーマをかける施術なら柔らかさもでるので良いかもしれません。
波状毛や捻転毛のようにクセの緩やかな場合は大きめのロットでゆるふわパーマをかけてあげると自然なウェーブになり方向性もそろうので扱いも楽になります。
またもともとクセ毛の方がパーマをかけるともちが良い傾向があるので頻繁にかけなくても大丈夫なケースが多いです。
薄毛
毛量をいきなり増やすことはできませんが、今ある髪の毛を健康的にハリコシをプラスして頭皮ケアをしてあげることによって将来の毛量に直結します。
毛穴を詰まらせないように毎日しっかりとシャンプーを泡立てて洗い、定期的に頭皮のクレンジングシャンプーなどで汚れを落としていくと効果的です。優しく頭皮マッサージで血行を促してあげても栄養が行き届きハリコシアップに繋がります。
毛量が少なくペタッとしやすい場合にロングヘアにしてしまうと髪の重みでボリュームが出づらく余計に気になってしまいます。できれば短めのショート〜ミディアム位の長さをキープして、表面に動きがつきやすいようにレイヤーを入れてあげるとふんわりエアリー感が出るので気になりづらくなります。
剛毛、多毛
柔らかさを出したくても、髪質がしっかりとされていて量も多いとモッサリとした印象になりがちです。環境が許すのであれば少し明るめのカラーをしてあげると視覚効果で軽くみえるのでオススメです。
毛量を減らすのも効果的ですが短めにしてしまうとボリュームが目立ってきてしまうので長めに伸ばしてあげて髪の重みで抑えると広がりも防げてまとまります。
5.まとめ
髪の毛と遺伝はとても深く関係していて、それを変えることはできませんがいくらでも工夫はできます。このことを踏まえて受け継いだ自分らしさも活かしながらお気に入りのスタイルを是非見つけてみてください。参考
【本記事の要約】 髪質と遺伝の関係について詳しく説明されており、遺伝子は両親から受け継がれ、髪の量やクセ、質を決定する要因となります。髪質には優性遺伝、劣性遺伝、隔世遺伝の3つのパターンがあり、クセ毛や薄毛は遺伝的要素が強いことが示されています。特に薄毛は男性に多く、母方の遺伝が関与することもあります。後天的要因としては生活習慣や頭皮の環境も影響を与え、クセ毛が悪化したり改善されることがあります。また、髪質の改善策としては、クセ毛には縮毛矯正やパーマを活用し、薄毛には健康的な頭皮ケアを心がけることが大切です。自分の髪質に合ったケアをすることで、個々の髪質に合ったスタイルを見つけることができるとまとめられています。 |