白髪の黄ばみ正体とは!?原因と対処方法

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白髪が多い人のなかに、白髪なのに黄色がかっている髪の色をしている人がいますよね。この人たちは、好んで黄色がかった色に染めているわけではありません。
この黄ばんだような色の白髪には、メラニン色素やカラー剤の残りが原因の場合があります。体質などももちろん関係しますが、誰にでも起こる可能性はあるのです。
そこでこの記事では、白髪の黄ばみの原因と対処法を詳しくご紹介します。白髪の黄ばみについてきになっている人はぜひ参考にしてみてくださいね。

1.白髪の黄ばみはどんな状態の髪なの?



白髪の色はじつは人それぞれ違います。日本人や欧米人などの体質が関係していることもあります。
ですので、真っ白な白髪が生える人もいれば黄ばんだ白髪が生える人もいるのです。体質だけでなく、カラー剤や紫外線などの外部からの刺激によるダメージでも黄ばむことがあります。
どちらも白髪には違いないので、見た目の色が違うだけで髪の内部は一般的な白髪と同じです。

2.白髪の黄ばみの原因



ここからは、白髪の黄ばみの原因について詳しくご説明します。白髪の黄ばみについて知りたい人は参考にしてください。

メラニン色素の違い


髪に色を付けるのはメラニン色素ですね。このメラニン色素には「ユーメラニン」と「フェオメラニン」の2種類があります
このメラニン色素は細かくすると、ユーメラニン(黒色)とフェオメラニン(黄色)にわけられ日本人は20:1でユーメラニンが多いと言われています。ですので、日本人には黒髪の人が多いんです。
このメラニンの割合の違いが、黒髪や赤髪を作り出しています。髪とは少し離れますが、目の色もこのメラニン色素と関係があり黒っぽい瞳や青っぽい瞳にわけられるんですよ。
白髪が生えるのは加齢やストレスなどが原因で、メラノサイトが機能しなくなるからです。このとき、髪に色を付けるメラニン色素が減少する過程でフェオメラニン(黄色)だけが残ることもあります。
これが、黄ばんだ白髪になる原因の一つです。

パーマ液などの影響


パーマ液などにはアルカリ成分が入っているものが多いんですね。そして、パーマ後の洗い流しが不十分だと髪にアルカリ成分が残ってしまいます。
このアルカリ成分が、ドライヤーなどで熱を感じると化学反応を起こし色を黄色っぽく変えてしまうことがあります。また、ドライヤーだけでなく、紫外線を浴びることで同じような化学反応を起こして黄ばんでしまうこともあるので注意が必要です。

3.白髪の黄ばみの対処法



ここからは、パーマ液などで黄ばんでしまった白髪の対処法をご紹介します。黄ばんだ白髪に悩んでいる人は自分でできそうな対処法をチェックしてみてくださいね。

美容室などでは中和剤を使用する


白髪がパーマ液などで黄ばんだときは、美容院などでプロに対処してもらうのがもっともきれいに対処できます。美容師さんならそのときの髪の状態をチェックして、1番良い選択をしてくれるからです。
美容院ではまず、パーマ液などに入っているアルカリ除去をします。これは、「アルカリ成分」が多く残っている髪を「酸性」に変えるものです。この作業を「中和」ということもあります。
自宅で白髪染めやヘアカラーをしたあと、髪がパサつく場合は「アルカリ成分」が髪に残っている可能性があるので、美容院で相談すると解決するかもしれないですよ。

自宅でケアするには白髪染めトリートメントやカラーシャンプーを使用する


自宅でケアしたいときは、白髪染めトリートメントやカラーシャンプーがおすすめです。これらを使用すれば、黄ばんだ白髪を目立たなくさせることができます。
ここで一つ注意なのは、白髪染めトリートメントやカラーシャンプーでは黄ばみを防止したり黄ばみ自体を取り除いたりはできないということ。あくまで、目立たなくさせるお助けアイテムくらいの気持ちで使ってください。
また、「補色(正反対の色を組み合わせること)」の色は相性がいいと言われています。黄色の反対の色は紫です。紫色のカラーシャンプーを足すことで黄色が目立たなくなります。
お年寄りのなかには、紫色に髪を染めている人もいますよね。これは、黄ばんだ白髪に紫を入れると、紫がきれいに染まるので理にかなったカラーなんですよ。

ヘアマニキュアで染める


白髪は白髪染めをすれば一度で目立たなくできます。しかし、白髪染めは髪にダメージを与えやすいのでできれば避けたいという人もいますよね。
そのような人には、ヘアマニキュアがおすすめです。ヘアマニキュアなら、強い薬剤でキューティクルを開かせることなく髪にコーティングするだけなので髪を傷める心配はありません。
ただし、黄ばんだ白髪には透明のヘアマニキュア「クリア」と呼ばれるヘアマニキュアに紫を混ぜて使う方法もあります。これは、美容師さんに髪の状態をチェックしてもらい、きれいに染まる色を調合してもらうといいですね。
したがって、自宅でセルフケアをするのはおすすめしません。色の配合は自分では非常に難しいです。

4.白髪の黄ばみは完全には消せない


白髪の黄ばみは、メラニン色素の違いやパーマ液などのアルカリ剤の残りなどが原因で起こります。したがって、白髪の黄ばみは完全に消すことは難しいのです。
完全に白色にはできないので、できるだけ目立たなくさせる方法を試してみてくださいね。美容師さんにお願いするか自分でカラーシャンプーを試してみるかで決めてみるがおすすめ。
髪を傷めないように対処したい場合は、カラーシャンプーや白髪染めトリートメントなどで対処して美しい髪を取り戻してくださいね。






【本記事の要約】
本記事では、白髪の黄ばみの原因と対処法について解説しています。
白髪の黄ばみは、メラニン色素の違いやパーマ液などのアルカリ剤の残りなどが原因で起こります。メラニン色素には、黒色のユーメラニンと黄色のフェオメラニンの2種類があり、白髪になる際にフェオメラニンだけが残ってしまうことで黄ばみが発生することがあります。また、パーマ液やカラー剤のアルカリ成分が残ったり、紫外線を浴びることで化学反応が起こり、白髪が黄ばむこともあります。
白髪の黄ばみを解消するには、美容院で中和剤を使用してもらうのが最も効果的です。自宅でケアする場合は、白髪染めトリートメントやカラーシャンプーを使用することができます。特に、紫色のカラーシャンプーは、黄色の補色となるため、黄ばみを目立たなくする効果が期待できます。また、ヘアマニキュアを使用することも有効ですが、色の配合が難しいので、美容師さんに相談するのがおすすめです。
白髪の黄ばみは、完全に消すことは難しいですが、適切なケアを行うことで、目立たなくさせることは可能です。白髪の黄ばみが気になる方は、美容師さんに相談したり、自宅でケアを試したりすることで、美しい髪を維持することができます。

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