一つ目は、もともと透明な白髪に光が当たり反射をしてキラキラと見えるパターン。二つ目は、白髪染めの方法に問題があるパターンです。
この記事に訪れたあなたは、「白髪がキラキラと光ってしまって、どうしても気になる…」「キラキラを抑えようと思って、白髪染めをしたのに、まだキラキラしてしまって困る…」とお悩みかと思います。
この記事では、白髪が光る原因から対策法まで詳しく解説をします。この記事を読み実践することにより、キラキラ光る白髪を今よりも抑えられます。ぜひ最後までご覧ください。
1.白髪が光る原因
白髪が空気に反射して光ることにより、目立って見えることがあります。
髪を黒色に着色するユーメラニンと、髪を黄赤色や金色に着色するフェオメラニン。そもそも白髪とは、これら2種類のメラニン色素が抜け落ち、透明色になった状態の毛髪のことです。
髪の毛にぎっしりと詰まっていた色素が抜け落ちると、内部では空洞が広がり、たくさんの空気が入り込みます。
そして空気は、光(室内の光や太陽光まですべての光)に反射する性質を持っています。
上述した通り白髪はもともと透明色ですが、光が乱反射することにより、白く見えたりキラキラと光って見えたりするのです。
2.白髪染めをしても白髪が光る原因

キラキラ光る白髪に対処するために、白髪染めをしたのにもかかわらず、白髪が光ってしまうことがあります。
白髪染めをしても白髪が光る原因は、単純に白髪が十分に染まりきっていないことにあります。
染まりきってないとひとえに言えど、次の4つのパターンがあります。
- 明るい色味の白髪染めを使ってしまった
- おしゃれ染めを使ってしまった
- 白髪染めの化学成分が髪に残ってしまった
- 白髪染めが落ちてきてしまった
①明るい色味の白髪染めを使ってしまった
白髪染めの色味が明るすぎることにより、十分に白髪を染めきれていないことがあります。
白髪染めにも、「色番」と呼ばれるものがあります。これは白髪染めの明るさ(弱さ)・暗さ(強さ)を表したものです。1番がもっとも明るく、6番がもっとも暗くなっています。
明るい色番の白髪染めは、おしゃれな色合いに着色できる一方で、白髪を染める力が弱いのが特徴です。そのため、染めた直後であっても白髪が残っている可能性が大いにあるのです。
暗い色番の白髪染めは、明るくおしゃれな色合いに着色できない一方で、白髪を染める力が強いことが特徴です。そのため、染めた後に白髪が残りづらくなっています。
したがって、白髪染めの色味が明るすぎた場合は、染まりきらずひそかに残っていた白髪が光に乱反射をして、キラキラと光って見えてしまうのです。
②おしゃれ染めを使ってしまった
おしゃれ染めを使っている場合も、上述した理由と似ていますが、厳密には異なるため、詳しく解説をします。
白髪を染める際には、白髪染めに特化した染毛剤(ヘアカラーなどの医薬部外品)を使うことにより、効果的にしっかりと白髪を染められます。なぜなら、おしゃれ染めと違い、茶色や黒色の色素が多く含まれているためです。これらの色素が多ければ多いほど、白髪は染まりやすくなります。
一方で、おしゃれ染め(黒髪用の染毛剤)の場合、白髪の染まりが悪くなってしまいます。なぜなら、おしゃれ染めの場合は、茶色や黒色の色素を含むどころか、それらの色素を破壊してしまうためです。
茶色や黒色の色素を破壊し、お好みのカラーの色素を注入するため、もともと色素のない白髪をしっかり染められない(白髪が薄く染まる程度になってしまう)のです。
したがって、現在おしゃれ染めを使われている方は、白髪染め用のものを使いましょう。
③白髪染めの化学成分が髪に残ってしまった
暗い白髪染め剤で、しっかりと染めきった場合であっても、数日後にキラキラと光る場合があります。
この場合、白髪染めの化学成分が髪に残ってしまい、その化学成分が髪の色素を脱色してしまった可能性があります。
④白髪染めが落ちてきてしまった
時間の経過により、白髪染めが落ちてきた場合、白髪が姿を現してしまいます。この際にも、その白髪が光に反射をしてキラキラ光って見えてしまうのです。
ひとえに白髪染めが落ちるといえど、根本が落ちてきた(厳密には新しく白髪が生えてきた)ケースと、毛先が落ちてきたケースがあります。
根本が落ちてきた場合は、すぐに気が付きやすいものです。一方で、徐々に毛先の白髪染めが落ちてきた際には、気づきづらいものです。
また、髪の毛が傷めば傷むほど、色味が落ちるまでの速度が速くなります。
3.白髪が光る場合の治し方
白髪が光る場合に対処する方法は次の3通りあります。白髪染めを使う方法では、キラキラ光る原因となっている白髪を着色して対処をします。
- 白髪染め用の染毛剤を使って着色する
- 白髪染め用の染毛料を使って着色する
- 炭酸水でケアをする
白髪染め用の染毛剤を使う
今回は、定番の手法であるヘアカラーを使う方法についてご紹介します。
ヘアカラーを使う際には、上述した1~3番の明るい色番の白髪染めではなく、4~6番の暗い色番の白髪染めを使いましょう。暗い色番の白髪染めには、黒色の色素が多く含まれているため、色素の抜けてしまった白髪をしっかりと染められます。
メリットは、暗い色番でしっかりと染めることにより、すでに髪が傷んでいる方も、色が抜けづらくなる点です。また、2~3か月もの間、色持ちしてくれます。
デメリットは、数ある方法の中で、髪の毛がもっとも傷む点です。染毛剤は一度、髪のメラニン色素を破壊して、着色剤を投入します。この過程で閉じてあるキューティクル(髪の表面)を無理やり開く必要があります。一度開いたキューティクルは二度と開くことはありません。
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これが染毛剤(ヘアカラー)を使うと、髪が傷むと言われる由縁です。染毛剤を使いつづけることにより、髪が傷み、色落ちしやすくなるのです。また、皮膚への刺激が強く、アレルギー反応が生じる可能性がある点もデメリットです。
色味を選択する際の注意点もあります。地毛とのバランスを考える必要があります。6番がもっとも暗く染まりますが、地毛の黒髪と色合いが異なる場合、不揃いな色合いとなってしまいます。
さらに、同じ色番であっても白髪の量によって、色合いがまったく変わります。
個人では見定めが難しい部分がありますので、まずは美容院に行き美容師に適切な色合いを選定してもらうのが望ましいでしょう。
白髪染め用の染毛料を使う
今回は、ヘアマニキュア、カラートリートメントを使った白髪染めについて解説をします。
白髪染め用ヘアマニキュアで染める
染毛料を塗布して、髪の表面をコーティングする(色をつける)方法です。髪全体に働きかけ内部の成分を変えるヘアカラーに対し、ヘアマニキュアは髪の表面付近の内側だけを染めます。
メリットは、3週間ほど色持ちする点です。また、髪にあまり負担がかからず、髪にハリが出ます。
デメリットは、体や衣服に付着した際に、なかなか取れない点です。
白髪染め用カラートリートメントで染める
染毛料を用いたカラートリートメントでは、複数回に分けて使用をし、ゆっくりと白髪を着色していきます。
メリットは、自宅のお風呂場で染められる点です。また、3種類の方法の中で、髪への負担がもっとも少ない方法です。
デメリットは、染まりきってからの持続時間が約1週間程度である点です。使用を中止すると、髪を洗う度に、徐々に色落ちしていきます。
4.炭酸水でケアをする
白髪染めをした数日後に、髪の毛がキラキラしてきた場合のベストな対策法は、美容院に対応をしてもらうことです。しかし、忙しくてすぐには行けない方もいらっしゃるかと思います。
そのような方にオススメの応急処置が、炭酸水でのケアです。炭酸水で髪の毛を洗うことにより、髪に残ってしまった化学成分を除去する効果が見込めます。
その理由は、弱酸性である炭酸水には、化学成分によって乱された髪のph値(ペーハー値:酸性・アルカリ性を示す値)を髪本来の適正なph値(弱酸性)へと戻す働きがあるためです。
具体的な方法については、美容師の方が動画にて解説をしています。下記の動画をご覧ください。
炭酸シャンプーの作り方と市販品コタ炭酸シャンプーの効果について
5.まとめ
白髪が光る原因は、白髪の空気に当たった光が乱反射することにあります。白髪染めをしても白髪がキラキラと光る場合は、次の4つの原因が考えられます。
- 明るい色味の白髪染めを使ってしまった
- おしゃれ染めを使ってしまった
- 白髪染めの化学成分が髪に残ってしまった
- 白髪染めが落ちてきてしまった
・参考文献
髪の色|髪の知識|花王株式会社 ヘアケアサイト
What is reflect? My Hairdresser Online
明るさを選ぶ/黒髪の色を変える|髪と頭皮のお手入れ|花王株式会社 ヘアケアサイト
Is Sparkling Water Good For Your Scalp? (Solved) lovedbycurls
【要約】 この記事では、白髪が光って見える原因と対策について詳しく解説しています。 白髪が光る原因は、 * 白髪自体が透明で、光を乱反射している * 白髪染めが十分に染まっていない などが挙げられます。 白髪染めをしても白髪が光る原因としては、 * 明るい色味の白髪染めを使用している * おしゃれ染めを使用している * 白髪染めの化学成分が髪に残っている * 白髪染めが落ちてしまっている といったことが考えられます。 対策法として、 * 白髪染め用の染毛剤(ヘアカラー)で染める * 白髪染め用の染毛料(ヘアマニキュア、カラートリートメント)で染める * 炭酸水でケアをする といった方法が紹介されています。 ヘアカラーは、白髪をしっかり染められる一方で、髪の毛を傷める可能性があります。ヘアマニキュアやカラートリートメントは、髪への負担が少なく、白髪染め初心者の方におすすめです。 炭酸水でケアをするのは、白髪染めの化学成分が髪に残っている場合に効果的です。 白髪が光って気になる場合は、これらの対策を試してみてはいかがでしょうか。 |