白髪染めでも明るいカラーに染められる!?白髪染めヘアカラーの失敗しない方法とコツ

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白髪染めの中で唯一明るい色に発色させられるのが、2剤式の白髪染めヘアカラー
でも、そんな白髪染めヘアカラーはトリートメントやシャンプーのように何度も繰り返して染めるようなものではありませんので「ムラになってしまったらどうしよう?」と不安に思っている人もいますよね?また、使ってみたいけど難しそうだと感じている人もいるのではないでしょうか?
そこで、今回は白髪染めヘアカラーの染め方やコツ、注意したいポイントをまとめてみました。

 

1. 白髪染めヘアカラーとは


白髪染めヘアカラーは「酸化染毛剤」や「ヘアダイ」という名前でも売られている2剤式の白髪染め。まずはそんな白髪染めヘアカラーの特徴をまとめてみました。

〇白髪染めヘアカラーは1番色もちがいい白髪染め!


白髪染めヘアカラーは、白髪染めの中で最も色もちがいい白髪染め
色もちがいい理由は「化学反応を起こして脱色させつつ染める」という染色方法にあります。白髪染めヘアカラーは1剤と2剤で分かれていますが、その1剤で髪の毛のキューティクルを開き、髪の毛の内側に「直接染料」「間接染料」「カプラー」を沁み込ませていきます。そして、2剤で過酸化水素を入れることにより化学反応を起こして黒髪を漂白しつつ染色成分を髪の毛の内側に閉じ込めていきます
ヘアマニキュアやトリートメント等ほかの白髪染めの場合は髪の毛の周りをコーティングするように染めていくため1週間もすればペンキのように剥がれ落ちてしまいますが、白髪染めヘアカラーの場合は髪の内側に入り込んで化学反応を起こすことで分子を大きくし、物理的に出られなくしてしまいます。そのため、髪の毛を半永久的に染めることが出来るのです。

〇染まりやすく、1度だけでキレイに発色する


白髪染めヘアカラーはトリートメントやシャンプーのように何度も繰り返して使用する必要はなく1度できちんと染めることができます。そのため、「明日までに白髪をなんとかしたい!」という時におすすめの白髪染め方法。
何度も繰り返し使わなくてよいので手間も省け、コスパもよくなりやすいという特徴もあります。

〇明るい髪にもでき、カラーバリエーションが豊富!


白髪染めヘアカラーの染色では化学反応によって髪の毛のメラニンを抜いていくという工程があります。そのため、暗い色だけでなく明るい色もキレイに発色してくれるという特徴があります。
黒髪にもちゃんと色が入るので「白髪だけが茶色でほかは黒髪」というような白髪だけが浮いてしまうような仕上がりにはなりません。カラー展開も豊富なので、我慢せずに好きなオシャレを楽しむことができますよ。

×頭皮や髪の毛が傷ついてしまうことも・・・


白髪染めヘアカラーは通常のヘアカラーよりも髪の毛や頭皮に優しいですが、それでも脱色の工程で髪の毛が傷んでしまったり活性酸素が発生してしまったりということもあります。
また、染料の中にはアレルギーを起こす可能性がある成分もあるため、毎回使用前にはパッチテストをする必要があります。パッチテストについてはパッチテストはどうしてするの?その理由とやり方をご紹介を参考にしてみてください。

×ムラに注意!1人で染めやすいものをチョイス!


白髪染めヘアカラーは上記のように頭皮や髪の毛にダメージを与えてしまうため、連続して使用することはできません。
でも、製品によっては1人でつけにくいものもあります。そのため、均等につけられなかったりつけ忘れがあったりすると、ムラになってしまいキレイに仕上がらないということも・・・。
慣れないうちは特に、「コームがついている」「ワンプッシュするだけでカラー剤が出てくる」など1人でも染めやすくなっているものを選ぶようにするようにしましょう。

×準備がちょっと手間


白髪染めヘアカラーの場合は、周囲を汚さないようにするためにビニールを敷いたり首や顔にクリームを塗ったりと、準備がちょっと手間だということもあります。
また、アレルギー体質でない人の場合もパッチテストをした方がよいので、白髪染めをする2日前から準備をしなければなりません。
1度染めてしまうとあとは楽なので、苦労も1回にまとめてしまいたい人向けの白髪染め方法かもしれませんね。
 

2. 白髪染めヘアカラーの染め方


白髪染めヘアカラーは準備の手間がかかったりダメージが気になったりということもありますが、長くキレイに発色させることができ明るい髪色にもできるということで多くの人に選ばれている白髪染め。
そんな白髪染めヘアカラーは、基本的に次のようなステップで染めていくことになります。

① 染める準備をする


白髪染めヘアカラーは、染める前の準備が大事。パッチテストを前々日に済ませ、部屋や顔・衣服への汚れ対策をしておきましょう。
また、髪の毛が長い場合には「前側左」「前側右」「後頭部」「襟足右」「襟足左」というように5か所くらいに分けてヘアクリップで止め、ブロッキングをしておくと髪の毛が邪魔にならずキレイに染めることができます。
詳しい準備方法については、下記記事を参考にしてみてください。

② 白髪染めヘアカラーを準備する


白髪染めヘアカラーは1剤と2剤を混ぜることで染めていきます。
ただ、白髪染めヘアカラーにはクリームをペタペタと塗っていくものもあれば、ノズルやコームがついたボトルからカラー剤が出るタイプ、ワンプッシュで1剤と2剤が一緒に出てくるタイプまで色々あるため、準備方法もそれぞれ異なってきます。
髪に塗布する前の準備はそれぞれ次のようになります。

・クリームタイプ
1剤と2剤をトレーに出し、コームでよく混ぜ合わせます。
・スムーズコームタイプ・ノズルタイプ・くし型ノズルタイプ
1剤を2剤のボトルに入れ、蓋をしっかり閉めてから十分に混ぜ合わせます。十分に混ざったら蓋部分にコームやノズルを取り付けます。
・ワンプッシュタイプ
不要


③ 髪全体に塗布する


ブラシやコーム、ノズルにカラー剤をのせ、髪に塗布していきます。
塗る順番は、「前髪の生え際→分け目→サイド→耳の周り→襟足→後頭部」といった順。
塗り方のコツはそれぞれのタイプで違ってきますが、どのタイプの白髪染めヘアカラーも白髪が目立つ部分や新しく生えてきた根本から塗るのが基本。こういった場所は染まりにくい部分ですので、いきなり全体にカラー剤を塗布するとムラになってしまう恐れがあります。
また、塗り忘れにも気をつけたいところです。頭のサイド部分~襟足にかけては塗り忘れが多い部分ですので注意してください。後頭部まで塗り終わったら、クリームの場合は所定の時間まで放置してから、それ以外の場合はそのまま髪全体にカラー剤を馴染ませていきましょう。
最後にもう一度生え際や白髪が目立つ場所に塗ってダメ押しすると、自宅で染めているとは思えない程ムラなくキレイに仕上がりますよ。

④ 一定時間、放置する


髪の毛全体に塗った後は、決まっている時間まで置いてください。
白髪染めヘアカラーの放置時間の目安は大体15~30分くらいですが、染まりやすさは使用する製品や使用する人の髪の毛の量、髪質によって変わってきます。髪の毛が太かったり白髪の量が多かったりという場合は、長めの時間設定をするのがおすすめですよ。
ただ、放置時間が長いとその分髪の毛や頭皮に負担がかかってしまいます。置けば置くほど色が入るというわけではありませんので、塗りはじめから60分以上にはならないように注意しましょう。

⑤ しっかりと洗い流し、ケアをする


十分な時間放置したら洗い流していきます。
38度前後のぬるま湯にしたシャワーで、すすいだお湯に黒っぽい色が現れなくなるまでしっかりとすすぎます。その後、地肌や髪を傷つけないように手の平でよく泡立てたシャンプーで1~2回優しく洗います。十分に染料が落ちたと感じたらコンディショナーやリンスをつけてダメージをケアしていきましょう。
アフターケアは実はとても大事で、丁寧に洗って髪の毛の状態を整えることで色持ちが変わってきます。仕上がりが気になるところではありますが、焦らずケアしてあげましょう。

⑥ 丁寧に乾かす


トリートメント後は、タオルオフしてドライヤーをかけましょう。
タオルオフの時にはゴシゴシと拭くのは絶対NG。髪の毛の傷みに繋がり、色落ちしやすくなってしまいます。タオルで髪の毛を挟んで軽く叩くようにしながら水気をとっていきましょう
また、ドライヤーをあてる時にも、髪の毛にダメージを与えないようにするのは大事。髪の毛から20cm程度離し、一カ所に集中して当てすぎないように手の場所や角度を動かしてあげましょう。
 

3. 白髪染めヘアカラーをキレイに染めるコツ・注意点


最後に、白髪染めヘアカラーをキレイに染めるコツや注意点をまとめてみました。

たっぷりと使う


髪の毛をムラなく染めるためには、ヘアカラー剤をケチるのは絶対NG。
全体をしっかりと覆ったり白髪が気になる場所に二度付けしたりできるように、たっぷりと使うようにしましょう。

髪の毛を染める前1~2時間くらいは洗髪しない方が◎


美容室などでも洗髪をしてから行くという人もいるかもしれませんが、実は頭皮のことを考えるとあまりよくありません。
通常なら頭皮はほどよく潤いや皮脂で覆ってダメージを防いでいますが、洗髪後だとそういったバリア機能がなくなってしまいます。そのため、いつもは刺激を感じないのにピリピリ感を感じてしまうということも・・・。
8時間以上髪の毛を洗っていなくてベタついているという場合は根本付近が皮脂に覆われてしまって染まりが悪くなってしまうかもしれませんが、頭皮がキレイ過ぎるのも問題ですので、染める前1~2時間くらいに洗髪するのは避けるようにしましょう。

乾いた髪の毛に使う


白髪染めヘアカラーの場合は、乾いた髪の毛で使うことを前提に作られているため、水分を含んでいたらカラー剤が薄まってしまったり十分な効果を発揮させられなくなってしまったりします。
白髪染めの中には、トリートメントのように水気を含んだ髪の毛に使えるものもありますが混同しないようにしましょう。

塗り忘れに注意して!


染め方のところでもお話しましたが、塗り忘れには十分注意するようにしましょう。分け目部分はコームの柄を使ったりして細かく分け、両サイドにしっかり液がつくようにしてください。
また、耳の後ろや襟足も塗り忘れの多い部分。特に利き手と反対側は染めにくいため残りがちになってしまいます。アップヘアにした時に目立ってしまう部分でもありますので、念入りに染めるようにしましょう。

放置時間は髪質で調節して


白髪染めヘアカラーはキューティクルを開いて染料を入れていきます。そのため、傷みの多いキューティクルが開いている髪の毛ほど染まりやすいという傾向があります。そういった場合は放置時間はそこまで長くなくてもしっかりと染まってくれます。反対に、髪が太かったりコシがあったりという場合は染まりにくいため長めの放置時間が必要になります。髪質で放置時間を調節してあげましょう。
ただ、染め方のところでお話したように、放置しすぎても髪の毛や頭皮によくありませんので目安時間の最大くらいのところで洗い流すようにしてください。

温かい室温で染めると染まりやすい!


ヘアカラー剤は、気温が高い方が染まりやすくなります。そのため、夏場は冬場の半分~2/3くらいの放置時間でもしっかりと染まっていきます。室温を25度以上にすると、夏場と同じような時間でもしっかりと色が入るようになりますよ。
また、ラップやタオルで頭を包むのも、体温で髪の毛が暖まるため色が入りやすくなります。ぜひ試してみてください!

傷むと色落ちしてしまう!


色持ちがほかの白髪染めとは段違いによい白髪染めヘアカラーですが、傷んでしまうと白髪の色づきが薄くなってしまったり赤みやアッシュっぽい色が抜けて黄色系のブラウンに変色してしまったりしてしまいます。染色後のヘアケアには十分気をつけてあげましょう。
ヘアケアにはアミノ酸シャンプー等低刺激で洗浄力が強すぎないものを選ぶのがおすすめ。定期的にトリートメントしたり、ドライヤー・ヘアアイロンなどでもダメージを与えないようになるべく高温での使用を避けてあげたりするとよいですよ。

浴室が汚れないように、すすぐ前にあらかじめシャワーで濡らしておく!


白髪染めのカラー剤を落とす時にどうしても気になるのが、浴室の汚れ。汚れを放っておくと暗い色が染みついてしまってとれなくなってしまいます。
そんな厄介な浴室の汚れですが、実は簡単に防ぐこともできます。それが、「すすぐ前にシャワーで浴室内を濡らしておく」ということ。床や壁を事前に濡らしておけば、それだけで水がカラー剤をはじいてくれますよ。もちろん、すすいだ後にザッとお掃除することも忘れないようにしてくださいね。

髪の毛のダメージが気になる場合は酸化剤の濃度が低いものを選んで


過酸化水素や過炭酸ナトリウム等が含まれている2剤の酸化剤ですが、濃度が高い方が染める力は強くなります(上限は6%)。でも、こういった濃度は高い方が髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまうことになります。
ダメージが気になるという場合は、酸化剤の濃度が低いものを選ぶようにするのがおすすめですよ。

パッチテストや一度アレルギーが出たことがあるという人は使用を見合わせて


パッチテストを行ってアレルギー症状が現れてしまった場合は、残念ながらその白髪染めヘアカラーを使うことはできません。「せっかく買ったのに・・・。」と思うかもしれませんが、無理して使用すると、頭皮に炎症が現れてしまうことにもなりかねません。
また、以前アレルギー症状が現れたことがあるという人も白髪染めヘアカラー自体避けた方が無難。使い続けることでアレルギー症状は悪化してしまうこともあります。
白髪染めカラーほど明るい色にはできませんが、それでもトリートメントやマニキュアなど、キレイに染められる白髪染めはありますのでそちらの方法で染めることをおすすめします。









【本記事の要約】
白髪染めヘアカラーは、1剤と2剤を使用する2剤式の染毛剤で、白髪染めの中で最も色持ちが良く、明るい色への染色も可能です。化学反応によって髪の内部まで染料を定着させるため、1回の施術で効果的な染色が可能です。
染める手順は、①準備(パッチテスト、ブロッキング)②カラー剤の調合③塗布(前髪→分け目→サイド→耳周り→襟足→後頭部)④放置(15~30分)⑤洗い流し⑥乾燥、となります。
キレイに染めるコツとして、カラー剤を十分な量使用すること、染める1~2時間前は洗髪を避けること、乾いた髪に使用すること、塗り忘れに注意することが重要です。また、室温が25度以上だと染まりやすく、髪質に応じて放置時間を調整することも大切です。
ただし、頭皮や髪へのダメージ、アレルギーのリスクがあるため、必ずパッチテストを行い、過去にアレルギー反応が出た場合は使用を避けることが推奨されます。また、髪の傷みによって色落ちや変色が起こる可能性があるため、適切なアフターケアも重要です。

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