そんな血行不良の改善には、運動やマッサージなどで筋肉を動かしてあげるほか、身体を温めることが効果的。そこで、今回は全身の血行を良くすることができるおすすめの入浴方法と入浴時に行いたいストレッチを5つご紹介したいと思います!
1. 白髪の改善におすすめの入浴方法
白髪の予防・改善のためには、ただお風呂に浸かればいいというわけではありません。大切なのは、身体を芯から温めること。まずは、血行を促進させるための正しい入浴の仕方をチェックしてみましょう。
血流の改善には半身浴が効果的!

身体を芯から温めるためには、熱いお湯に一瞬浸かるだけなのはNG。身体の表面は温まりますが身体の芯は冷えたままになってしまうからです。こんな状態では血行促進の効果は薄まってしまいますし、心臓や皮膚に負担をかけてしまうこともあります。
そこでおすすめなのが「半身浴」。半身浴は「みぞおちくらいまでの深さのぬるめのお風呂にゆっくりと浸かる」という方法で、聞いたことがあったり実践していたりという人は多いと思います。
半身浴には身体を芯から温めて血行を促進する効果があるほか、ぬるめのお湯には副交感神経を優位に働かせる役割もあるためゆったりとリラックスすることができます。白髪の3大原因「加齢・血行不良・ストレス」のうちの2つにアプローチすることができるというのは、ちょっと凄いですよね。そんな半身浴の方法は次の通りです。
半身浴の方法
・お湯の量:入浴してみぞおちまで浸かる程度
・温度:38度前後
・入浴時間:15分〜20分
みぞおちまでの湯量にするのは、心臓に負担をかけないようにするため。ぬるめのお湯なのは長時間浸かれるようにするため以外にも交感神経を働かせないためという理由があります。
42度などの熱いお湯に浸かるのが好きという人もいるかと思いますが、それでは身体が「攻撃を受けている」と判断してリラックスできない状態になってしまいます。最初はぬるいと感じるかもしれませんが、浸かっているうちに下半身で温められた血液が全身に巡り始めるので、お湯に使っていない上半身もぽかぽかとしてくるようになりますよ。肩が出ていて寒いと感じる場合には、バスタオルを羽織るのがおすすめです。ホットタオルを肩に置いたり、頭に巻いたりするのもいいですよ。
ただ、冬場の場合はこの温度だと寒いと感じることもありますよね?そんな時には40度くらいまで湯温を上げても大丈夫です。ただし、皮膚が赤くなるようようなら高すぎですので少し下げるようにしましょう。反対に、夏場は37度くらいにしてもOK。体温よりもお湯の温度が低くなってしまうと身体を冷やしてしまうことになりますので、下げ過ぎには注意するようにしてください。
アロマバスでリラックス効果と血行促進効果をアップ!

お風呂には入浴剤を入れるという人もいるでしょうが、よりリラックス効果や血行促進の効果を感じたい場合にはアロマバスにするのがおすすめです。
アロマオイルは香りによって様々な効能があり、高いリラックス効果や血行促進効果を持っている香りもあります。ただ、使用するときのポイントとして、アロマオイルは香料などが使われていない、天然の植物から抽出されたものだけで作られているものを選ぶことです。香料で香り付けされているアロマオイルでは、肌荒れのようなトラブルが起こる可能性がありますので注意してくださいね。購入する時には必ず原材料のラベルをチェックするようにしましょう。
アロマオイルにはたくさんの種類がありますが、アロマバスにするには向き不向きがあります。
アロマバスにおすすめの香り
ラベンダー、フランキンセンス、ベルガモット、ゼラニウム、サンダルウッド、カモミールローマン など
そのほか、アロマで育毛&白髪対策!おすすめのアロマオイルと効能で紹介されているようなアロマオイルを使用すれば、リラックスだけでなく白髪対策をしながら入浴を楽しむことができます。
香り選びで注意したいのが、光毒性という皮膚についた状態で紫外線を浴びると赤みやかゆみなどの刺激を与える恐れがある成分。オレンジやグレープフルーツは親しみやすい香りですが、この光毒性があるオイルになります。また、妊娠中の人の場合は子宮の収縮作用があるジャスミンなどの香りは避けた方がいいといわれています。
アロマオイルは水に溶けないため、そのままアロマオイルを湯船に垂らせばアロマバスになるというわけではありません。次のように、キャリアオイルなどと混ぜてから湯船に入れる必要があります。
アロマバスの方法
①アロマオイルをグリセリンやエタノール、キャリアオイルに混ぜる
※量の目安はアロマオイル3〜5滴に対して希釈するものが小さじ1杯程度。
②湯船に入れる
アロマオイルの量は、あまり多すぎると肌に刺激を与えてしまうこともあります。もしこの分量で「肌がピリピリする」というようなことがあったら、まずはアロマオイルの量を減らすことをおすすめします。それでもまだ刺激があるという場合は、アレルギーや接触皮膚炎の可能性がありますので、使用を中止するようにしてください。
2. お風呂でできる白髪改善のためのストレッチ5選

お風呂にはただ浸かっているだけでも、身体を温めて血流を促進する効果が期待できますが、さらに効果を上げたいという時にはお風呂の中でストレッチをするのがおすすめです。ここでは簡単にできるストレッチをご紹介します。
① 手足をグーパー
手の先や足の先など身体の末端は、血管も細く血流が悪くなりやすい場所です。末端冷え性に悩む人が多いのもそのためです。手足の血流を改善することで全身の血流を促進させることができます。
お風呂に浸かった状態で両手を握ったり開いたり、グーパーします。同時に足の指先で同じように握ったり開いたりグーパーしましょう。同時に動かすのが難しい場合には、手をして、足をしてと交互でも構いません。30回程度行いましょう。
② 手首と足首を回す
両手の指を交互に組むように繋ぎます。そのまま手首を10回回しましょう。次に足首を持って外回し、内回し10回ずつ行います。片足ずつ両足行いましょう。
③ 腰ひねり
膝を立てて、両手はまっすぐ身体の横に付いて体操座りの状態になります。左手を右手のところに持っていき腰をひねります。腰がひねられていることを意識して呼吸を止めないように行いましょう。10秒キープしたら、右手を左手のところに持っていき、反対側もひねります。3〜5セット行いましょう。
④ 肩回し
右手を右肩に置きます。そのまま肩甲骨が動くのを意識して10回回します。できたら左側も行いましょう。
⑤ 背中のストレッチ
お風呂の中で膝を立てて体操座りをして、背中で両手を組みます。後ろに引っ張りながら背中を反らせるイメージでを胸を上に反らせます。この時あごが上がらないように引いて起きましょう。30秒キープします。次に、両手を体操座りをした膝の下で左右の肘を掴むようにします。上半身を倒して顔を膝に近づけます。30秒キープします。この時、背中が広がっているのを意識しながら行いましょう。
3. 体を温める+ストレッチで効果倍増!

お風呂は全身を温めることができる上にリラックスもできるため、全身の血行促進にとても効果的。入浴中にストレッチを行なえば、さらに血行促進効果が高まり白髪の原因の解消につながります。
毎日の就寝前にちゃんと"お風呂"というリラックスタイムを設けることでストレスも溜まりづらくなりますし、スムーズな入眠のサポートや深い眠りの促進効果もあるため睡眠の質を高めることも期待できます。
白髪や抜け毛など髪の毛の悩みだけでなく、むくみやの冷えの解消や美肌などの効果もあるのがお風呂。ぜひ有意義な時間にしたいですね。
【本記事の要約】 白髪の主な原因の一つである血行不良を改善するため、入浴方法とストレッチに焦点を当てています。血行を促進し、身体を芯から温めることが白髪予防に効果的です。 半身浴は特に推奨される入浴方法で、38度前後のぬるめのお湯に15〜20分間浸かることで、全身の血流を改善し、副交感神経を優位にします。これは白髪の3大原因である「加齢・血行不良・ストレス」の2つに同時にアプローチできる方法です。 アロマバスも血行促進とリラックス効果を高める方法として紹介されています。ラベンダーやフランキンセスなどの天然アロマオイルを使用することで、さらに効果を高められます。ただし、光毒性のある成分や妊娠中に適さない香りには注意が必要です。 お風呂の中で行えるストレッチ5つ(手足のグーパー、手首・足首回し、腰ひねり、肩回し、背中のストレッチ)は、末端の血流改善や全身の血行促進に効果的です。これらのストレッチは簡単で、誰でも実践できます。 最終的に、適切な入浴方法とストレッチを組み合わせることで、白髪予防だけでなく、ストレス解消、睡眠の質改善、むくみや冷えの解消といった多様な効果が期待できます。毎日の入浴を有意義な時間にすることで、全身の健康と美容をサポートできるのです。 |